交通事故総合分析センター

交通事故の調査研究、分析を行う日本の研究機関

公益財団法人交通事故総合分析センター(こうつうじこそうごうぶんせきセンター、: Institute for Traffic Accident Research and Data Analysis)は、交通事故の調査研究、分析を行う日本の研究機関である。略称はITARDA(イタルダ)

公益財団法人交通事故総合分析センター
Institute for Traffic Accident Research and Data Analysis
団体種類 公益財団法人
設立 1992年3月5日
所在地 東京都千代田区猿楽町2丁目7番8号住友水道橋ビル8階
北緯35度42分1.3秒 東経139度45分26.4秒 / 北緯35.700361度 東経139.757333度 / 35.700361; 139.757333座標: 北緯35度42分1.3秒 東経139度45分26.4秒 / 北緯35.700361度 東経139.757333度 / 35.700361; 139.757333
法人番号 2010005018547 ウィキデータを編集
起源 交通事故調査分析センター
主要人物 理事長 石川 正
活動地域 日本の旗 日本
主眼 交通事故と人間、道路交通環境及び車両に関する総合的な調査分析研究並びにその成果の提供等を通じて、交通事故の防止と交通事故による被害の軽減を図ることにより、安全、円滑かつ秩序ある交通社会の実現に寄与すること
活動内容 交通事故調査
交通事故統計資料の提供
交通事故統合データベース(マクロシステム)の構築・管理
交通事故例調査データベース(ミクロシステム)の構築・管理
ウェブサイト http://www.itarda.or.jp/
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概説 編集

昭和30年代の第一次交通戦争以降、交通事故死傷者数は8,000人程度にまで減少したが、1988年(昭和63年)に交通事故死傷者数が再び一万人を超えたことで第二次交通戦争と称される状態となるが、交通事故の減少となる決め手が無く、それまで行われていた各機関や団体での対策では限界だとして[1]、国会で討議された結果[2]1992年(平成4年)3月5日、警察庁運輸省建設省の認可により設立され、2012年平成24年)4月に公益財団法人となった。 国家公安委員会から道路交通法第6章の3に基づく「交通事故調査分析センター[3]」の指定を受けている全国唯一の法人である。

道路交通法に基づき、警察庁及び都道府県警察から必要な情報又は資料の提供を受け、交通事故一般に関する情報又は資料を収集し、及び分析し、その他交通事故に関する科学的な調査研究を行うほか、交通事故の原因等に関する科学的な研究、交通事故統計の提供、調査研究結果の広報、諸外国の調査研究機関との間の情報交換等を行っている。

事業 編集

  • 交通事故統計資料の提供
  • 交通事故の詳細な調査分析結果をデータベース化
  • 交通事故例の調査
  • 調査分析研究成果の提供(関係行政機関に対する提言等を含む)及び交通安全思想の普及

沿革 編集

  • 1992年平成4年)3月 - 設立
  • 1992年(平成4年)6月 - 道路交通法第108条の13第1項の交通事故調査分析センターとしての指定
  • 1992年(平成4年)6月 - 「特定公益増進法人等」の証明
  • 1993年(平成5年)4月 - つくば交通事故調査事務所の設置
  • 2012年(平成24年)4月 - 公益財団法人へ移行
  • 2014年(平成26年)6月 - 事業用自動車事故調査委員会の事務局設置

その他 編集

道路交通法施行令第十三条第一項により、交通事故調査分析センターにおいて使用する自動車のうち、事故例調査のための出動に使用する自動車は、交通事故があった場合に直ちに現場において行う必要のあるものに限り、緊急自動車として認められている。

脚注 編集

  1. ^ 設立趣意書”. 公益財団法人交通事故総合分析センター. 2022年11月5日閲覧。
  2. ^ 第126回国会 衆議院 交通安全対策特別委員会 第5号”. 国立国会図書館 (1993年4月1日). 2022年11月5日閲覧。
  3. ^ 道路交通法(第六章の三 交通事故調査分析センター)”. e-Gov. 2020年1月18日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集