京阪交通社(けいはんこうつうしゃ)は、かつて大阪市中央区にあった、京阪グループ旅行会社

株式会社京阪交通社
KEIHAN TRAVEL SERVICE CO.,LTD.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
540-0008
大阪府大阪市中央区大手前1-7-24
京阪天満橋ビル3階
設立 2003年10月31日
業種 サービス業
資本金 425,000千円
従業員数 124人(2009年1月1日現在)
主要株主 京阪電気鉄道株式会社(98.3%), 株式会社ジェイティービー(1.7%)
外部リンク https://www.kei5.co.jp/
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概要 編集

自社での旅行プランの企画販売 および JTBの旅行パッケージプランの受託販売を行っていた。

  • 観光庁長官登録旅行業 第1697号

JTBグループとの連携強化のため、2011年7月1日にJTBと京阪電気鉄道の共同出資で設立された「JTB京阪トラベル」(出資比率:JTB 90%、京阪 10%)に店舗を譲渡して営業を停止し、当社は解散した[1]。これは、京阪交通社が10年3月期まで6年連続で赤字を計上するなど苦戦していることから、JTBと連携することで業績の立て直しを行う為としているが、全14店舗中、東京と名古屋の2店舗は閉鎖し、残る12店舗を新会社へ譲渡した(店舗名称もJTBとなる)ことから、「JTBへ売却」との表現の報道もある[2][3]

なお、当社は、2004年3月末まで存在していた「京阪交通社」(〔旧〕京阪交通社)とは別会社である。〔旧〕京阪交通社は旅行業の他、広告業、京阪電気鉄道の駅での売店業を営んでいたが、旅行業への特化と京阪グループ内での事業再編のため、広告業を京阪エージェンシーへ、駅売店業を京阪ザ・ストアへ営業譲渡するとともに、旅行業を新会社へ引き継いだ[4]

営業所 編集

主要駅構内や隣接地に営業所を展開していた。また京都女子大学構内に「トラベルサロン」の名前で営業所を出店をしていた。

京阪グループでは初めて京阪沿線以外へ営業所を展開した(東京に1ヶ所・名古屋に2ヶ所)[5]

京阪沿線カウンター営業所
その他営業所
  • 京都営業所(団体・教育旅行)…京阪三条南ビル
  • 大阪営業所(団体・教育旅行)…京阪天満橋ビル3階
  • SSOK旅行センター…SSOK東館内
  • 名古屋カウンター…メイチカ1番街
  • 東京中央営業所(団体・教育旅行)…ギンザエイトビル8階

過去に存在した営業所 編集

  • 京都女子大学トラベルサロン…京都女子大学構内
  • 名古屋営業所(団体旅行)…東洋ビルディング内(2010年12月15日をもって閉店)

沿革 編集

〔旧〕京阪交通社 編集

  • 1953年3月31日 - 「株式会社京阪観光社」として設立。
  • 1954年
    • 2月1日 - 本社を京都駅前から京都河原町営業所内へ移転。
    • 10月 - 京阪電気鉄道の受託広告取り扱い業者に指定。
  • 1956年7月8日 - 「株式会社京阪交通社」に社名変更。
  • 1964年
    • 9月 - 名古屋営業所開設。
    • 10月 - 日本航空との代理店契約成立。
  • 1965年
    • 2月 - 京阪京橋駅の売店業務を受諾。
    • 3月 - 東京営業所開設。
    • 6月 - 枚方営業所開設。
    • 10月 - 一般旅行業の認可の為に資本金100万円→2500万円へ増資。
  • 1966年
    • 7月 - 運輸省の一般旅行業の認可を受ける。「国際旅行業協会(JATA)」の正会員に加盟。
    • 11月 - 三条営業所開設。
  • 1970年
    • 3月16日 - 天満橋営業所に「海外旅行センター」を開設。
    • 3月 - 京阪三条駅・淀屋橋駅の売店業務を受諾。
  • 1972年
    • 3月 - 「国際航空運送協会(IATA)」の公認代理店として承認される。
    • 6月 - 銀行集中決済方式に因る国際航空券の発券を開始。
  • 1974年3月1日 - 国鉄「団体取り扱い手数料交付業者」に認可、国鉄の乗車券取り扱い開始。
  • 1999年6月3日 - 広告業の運営を京阪エージェンシーを設立して委託。
  • 2003年12月1日 - 京阪エージェンシーへ広告業を、京阪ザ・ストアへ駅売店業をそれぞれ営業譲渡。
  • 2004年4月1日 - 京阪旅行(〔現〕京阪交通社)へ旅行業を営業譲渡し、解散。

〔現〕京阪交通社 編集

  • 2003年10月31日 - 「株式会社京阪旅行」として設立。
  • 2004年4月1日 - 〔旧〕京阪交通社から旅行業を営業譲受し、「株式会社京阪交通社」に社名変更。
  • 2011年7月1日 - JTBグループの「株式会社JTB京阪トラベル」に事業譲渡し、営業停止。
  • 2011年9月30日 - 会社解散[6]

脚注 編集

  1. ^ 株式会社京阪交通社からJTBグループ会社への事業譲渡およびJTBグループ・京阪グループの事業連携に関する合意のお知らせ (PDF) - 京阪電気鉄道(2011年3月29日付ニュースリリース)
  2. ^ 京阪電鉄:京阪交通社12店、JTB西に売却 [リンク切れ] - 毎日新聞(2011年3月30日)
  3. ^ 京阪、JTBと新会社 旅行事業再生へ「交通社」解散 - 日本経済新聞(2011年3月30日 3時31分)
  4. ^ 子会社 株式会社京阪交通社の事業再編に関するお知らせ Archived 2006年12月10日, at the Wayback Machine. - 京阪電気鉄道(2003年11月7日付ニュースリリース)
  5. ^ なお京阪グループは2009年のホテル京阪札幌開業以降、本格的な全国展開を行っている。
  6. ^ 出典・京阪電気鉄道『第90期 中間期株主通信』8頁