人参湯(にんじんとう)は、漢方薬の一種である。出典は『傷寒論』、『金匱要略』。

構成生薬 編集

人参白朮[1]乾姜甘草

効能・効果 編集

虚弱体質や衰弱による体力低下、消化器系機能の低下などに用いる。

適応症 編集

急性・慢性胃腸カタル、胃アトニ―症、胃拡張、つわり、萎縮[2]

禁忌 編集

アルドステロン症ミオパシー低カリウム血症のある患者[2]

相互作用 編集

併用注意 編集

次の薬剤との併用により、偽アルドステロン症、ミオパシーが出現しやすくなる[2]

  1. 甘草含有製剤
  2. グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤
  3. ループ系利尿剤
  4. チアジド系利尿剤

副作用 編集

次の副作用がある[2]

重大な副作用 編集

偽アルドステロン症、ミオパシー

その他 編集

過敏症(発疹蕁麻疹

注意事項 編集

高齢者は生理機能の低下、妊産婦、小児は安全性が未確立のため、注意が必要である[2]

関連する方剤 編集

脚注 編集

  1. ^ メーカーによっては蒼朮となっているが、これは日本独自の古方派に由来するものである。
  2. ^ a b c d e ツムラ製品情報『ツムラ人参湯』