伊勢いも
(伊勢芋から転送)
伊勢いも(いせいも、伊勢芋)は、原産地の三重県多気郡多気町津田地区を中心に江戸時代中頃から栽培されるナガイモ(つくねいも)の一種。みえ伝統野菜品目の一つ。かつては津田芋、松阪芋などと呼ばれていた。また栽培されているのは原産地だけである。
特徴
編集栄養価(一般的なナガイモとの対比)
編集- 水分(伊勢芋)64.46%(ナガイモ)84.38%
- タンパク質(伊勢芋)3.25%(ナガイモ)3.13%
- 粗脂肪(伊勢芋)0.23%(ナガイモ)0.11%
- 炭水化物(伊勢芋) 30.7%(ナガイモ)9.56%
- 灰分(伊勢芋)0.92% (ナガイモ) 0.92%
栽培について
編集- 多気町の土壌は砂気が多く排水が良いため伊勢いも作りの適地であり、現在は櫛田川沿岸の肥沃な土壌を有する津田地区を中心に栽培されている。
- 収穫の時期、旬の時期は、10月~11月。
- 原種の保存のため、収穫した中から3割から4割を種芋として残さなければならない。
- 農業従事者の高齢化や栽培に手間がかかるなどの理由で、伊勢いもの生産量は減少傾向にある。
料理
編集- 「薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)」の皮など和菓子にも使用される。