兄弟船」(きょうだいぶね)は、1982年8月25日に発売された鳥羽一郎デビューシングルで、鳥羽の代表曲でもある。

兄弟船
鳥羽一郎シングル
初出アルバム『兄弟船・鳥羽一郎 海のロマンと男の哀愁を唄う』
B面 羅針盤
リリース
ジャンル 演歌
時間
レーベル 日本クラウン
作詞・作曲 星野哲郎(作詞)
船村徹(作曲)
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間34位(オリコン
  • 1983年度年間66位(オリコン)
鳥羽一郎 シングル 年表
兄弟船
1982年
南十字星
1983年
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解説 編集

「海の男」をテーマにした歌で、海で戦う漁師兄弟の熱い思いがつづられた楽曲である。作詞は星野哲郎、作曲は船村徹による。オリコンチャート上では約29万枚の売上を記録した。累計売上はミリオンセラー[1]

1981年、北海道日刊スポーツ新聞社が主催した北海道限定の歌詞コンクールで佳作となった一般応募作品が元となっている。船村が曲をつけ、鳥羽がデビュー曲として歌うことが決定したものの、北方領土について書かれた部分が問題視されたため、審査委員長の星野が全面的に書き換えたものがリリースされた経緯がある。なお、鳥羽は現在も公演において元の歌詞で歌うことがある[2]

シングルのジャケット写真は、プロのカメラマンではなく素人が撮影したものを使用していた[1]

この曲のロング・ヒットで鳥羽は、翌1983年全日本有線放送大賞上半期奨励賞・新人賞などを受賞した。さらに鳥羽は、当曲で1985年末の「第36回NHK紅白歌合戦」に念願の初出場を果たし、その後も紅白歌合戦では当曲を合計7回歌唱披露した[3]

収録曲 編集

  1. 兄弟船(3分36秒)
    作詞:星野哲郎
  2. 羅針盤(2分56秒)
    作詞:能勢英男

カバー 編集

出典 編集

  1. ^ a b 鳥羽一郎、デビュー曲『兄弟船』のジャケット写真は素人が撮った写真を使っていた!?、ニッポン放送、中山秀征の有楽町で逢いまSHOW♪、2019年1月30日 16時。
  2. ^ もう一つある「兄弟船」 帰れない北方の故郷へ思い歌う”. 朝日新聞. 2021年5月14日閲覧。
  3. ^ ほか、1992年第43回1995年第46回2000年第51回2003年第54回2006年第56回2007年第57回

関連項目 編集

外部リンク 編集