八王子十八人代官(はちおうじじゅうはちにんだいかん)とは、江戸幕府にかけて徳川氏の領国であった関東地方の領国支配を担当した4名の代官頭の内、武蔵国横山(八王子)の代官頭に属した代官の職制。

概要 編集

1590年(天正18年)の徳川家康関東移封に際して、関東代官頭三河譜代伊奈忠次今川氏旧臣の長谷川長綱彦坂元正武田氏旧臣の大久保長安の4名が命じられた。 この内、大久保長安は武蔵国横山(東京都八王子市)に陣屋を構え、八王子十八人代官を置いた。

1704年(元禄17)年に八王子宿の代官駐在制度廃止。陣屋撤去。

八王子十八人代官 編集

設楽氏・・・興福寺(八王子)の山門に設楽氏屋敷門が残る。

その他 編集

後に江戸へ移動した為、関東十八代官とも呼称された。

参考文献 編集

  • 馬場憲一「近世前期世襲代官の支配とその終焉 : 江戸幕府高室代官の事例を中心に」『法政史学』第40号、法政大学史学会、1988年3月。doi:10.15002/00011016 
  • 藤田覚「第1部 基調講演 近世八王子町の発展」 、八王子市民フォーラム、 2012年