判じ物(はんじもの)とは、文字や絵画に隠された意味を当てるなぞ解き[1]のこと。

歌川重宣「江戸名所はんじもの」

概要編集

発祥は詳しく判っていないが、似たような遊びが平安時代にあったことは判っている。江戸時代の町民文化において、浮世絵で描かれた判じ物が出回るようになり、庶民が手軽に楽しむようになった。当時は「なぞ」と呼ばれていた[2]

判じ絵編集

判じ絵(はんじえ)は、絵で表したなぞ解き[3][4]。江戸時代の末期に庶民の間で流行した。

判じ読み編集

判じ読み(はんじよみ)は、文字で表されるなぞ解き。字謎(じなぞ)とも呼ばれる。 また、掛詞を使って表と裏の2つの意味を持たせる表現法も判じ読みと呼ばれる[5]

判じ読みの例編集

一斗二升五合
一斗は五升の倍、二升で「升升」、五合は升の半分なので、「ごしょうばい-ますます-はんじょう(ご商売益々繁盛)」と判じて読む[6]
春夏冬
四季(春夏秋冬)の中に秋が無いことから、「あきない(商い)」と判じて読む[6]。または、春夏冬中で「商い中(営業中)」の表示や掲示。

出典編集

  1. ^ 江戸名所判じ物クイズ”. 錦絵で楽しむ江戸の名所. 国立国会図書館. 2020年4月26日閲覧。
  2. ^ お正月は福笑いじゃなく「判じ物」で初笑い!地名から動物名までまったり解いてみて”. exciteニュース. エキサイト (2019年1月1日). 2020年4月26日閲覧。
  3. ^ 江戸時代のなぞなぞは超絶的な難易度!当時のことば遊び「判じ絵」で脳トレだ!”. ガジェット通信. 東京産業新聞社 (e2015/04/08). 2020年4月26日閲覧。
  4. ^ 浮世絵 江戸の最先端を映したメディア”. nippon.com. 公益財団法人ニッポンドットコム (2013年11月22日). 2020年4月26日閲覧。
  5. ^ 土屋英明. “古体小説叢刊『遊仙窟校注』の内容 (PDF)”. 東方書店. p. 36. 2020年4月26日閲覧。
  6. ^ a b 高木芳紀 (2010年7月8日). “【なんと読む?】一斗二升五合とは”. オルタナティブ・ブログ. 普通のおじさんとソーシャルメディア。. ITmedia. 2020年4月26日閲覧。

関連項目編集