南部諸民族州

エチオピアの州

南部諸民族州(なんぶしょみんぞくしゅう、アムハラ語: ደቡብ ብሔሮች ብሔረሰቦችና ሕዝቦች ክልል ラテン文字表記: YeDebub Bihēroch Bihēreseboch na Hizboch (BGN/PCGN 1967年式)[2]英語: Southern Nations, Nationalities, and People's Region (SNNPR))は、エチオピア南西部の州。州都はアワッサだが、2020年にシダマ州の一部として分離したため現在は州外に所在する(州内への移転計画あり)。またゲデオ県はオロミア州を挟んだ飛び地となっている。

南部諸民族州

ደቡብ ብሔሮች ብሔረሰቦችና ሕዝቦች ክልል
オモ川上流(2013年)
オモ川上流(2013年)
南部諸民族州の旗
南部諸民族州の公式印章
印章
Southern Nations, Nationalities, and People's Region in Ethiopia.svg
北緯6度3分31.03秒 東経36度43分38.28秒 / 北緯6.0586194度 東経36.7273000度 / 6.0586194; 36.7273000
エチオピアの旗 エチオピア
成立 1995年8月21日
州都 アワッサ
政府
 • 種別 連邦州
 • 州知事 Restu Yirdaw(代行)[1] (SEPDM)
面積
 • 合計 60,130.39 km2
面積順位 6位
人口
(2007年国勢調査)
 • 合計 9,492,623人
 • 推計
(2021年)
13,267,940人
 • 順位 3位
 • 密度 160人/km2
等時帯 UTC+3 (東アフリカ時間)
 • 夏時間 なし
ISO 3166コード ET-SN

面積は約6万平方キロメートル[3]。人口は2021年7月推計によると1132万人で、オロミア州、アムハラ州に次いで3番目に多い[4]。40を超える民族が居住し、州の公用語には国家の共通語であるアムハラ語が指定されている。

概要編集

1995年8月21日、民族連邦主義を掲げた新憲法によって成立。前身はガム・ゴファ州英語版イルバボル州英語版カッファ州英語版シダモ州英語版(州境は現在と異なるため、必ずしも同じではない)。新憲法では各民族に州を割り当てたが、南部諸民族州は多数の民族をまとめて形成された。そのため各民族は独自の州の創設を要求し各種運動を展開した。連邦政府はこれらの要求を長年にわたり黙殺していたが、アビィ・アハメド政権になると態度を軟化させ各県に対し住民投票の実施を提案し、ほぼすべての県がこれに応じた[5]。当時、州内最大の民族であるシダマ人が多数居住していたシダマ県は最も早い2018年7月に住民投票を要請し、2019年11月に実施し賛成多数となった(2019年シダマ州創設の是非を問う住民投票英語版)。これを受け州議会では州の将来について本格的な議論が始まり、連邦政府と地方の有力者らとの会談を経て4州への分割を決めた[6]。なおウォライタ県英語版選出の議員ら38人は自分たちの要求が反映されていないとして途中で退場した[7]

シダマ県は既に住民投票で創設が決定していたため、2020年6月にシダマ州として分離した。南西エチオピア諸民族州構想は2020年9月29日に構成体となる各県で採決され[9]、同年10月10日に連邦議会が承認した[10][11]。2021年9月30日の2021年エチオピア総選挙英語版と同時に行われた2021年南西州創設の是非を問う住民投票英語版[12]の結果は賛成多数となり[13][14]、11月23日に分離した。

位置編集

ゲデオ県は北をシダマ州、そのほかをオロミア州に囲まれた飛地となっている。

行政区画編集

南部諸民族州は以下のと県と同格の特別郡から成る。

消滅した県
離脱した県

民族編集

シダマ州、南西エチオピア諸民族州離脱後の現在の民族構成は以下の通り。

2007年国勢調査では南部諸民族州には45の民族集団が暮らしており、総人口は14,929,548人であった。当時の民族構成は以下の通り[16]

宗教編集

2007年国勢調査時点の統計。

人口編集

創設当時の領域の人口

2州の離脱を反映した人口

  • 2007年国勢調査:949万2623人
  • 2021年7月推計:1326万7940人

観光編集

世界遺産編集

文化遺産が3件登録されている。

国立公園編集

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ Ethiopia Administrative Divisions”. Worldstatemen. 2020年10月23日閲覧。
  2. ^ Ethiopia”. 国際標準化機構 (2019年4月9日). 2020年10月23日閲覧。
  3. ^ Ethiopia: administrative units, extended”. GeoHive.com. 2016年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月23日閲覧。
  4. ^ Population Size by Sex, Region, Zone and Wereda: July 2021 (pdf)”. エチオピア統計局. pp. 29-35. 2021年11月26日閲覧。
  5. ^ EIEP: A special statehood request in Ethiopia’s southwest”. Ethiopia Insight (2021年8月6日). 2021年11月25日閲覧。
  6. ^ Splitting Southern Nations region into four can promote peace”. Ethiopia Insight (2020年10月10日). 2020年10月23日閲覧。
  7. ^ NEWS ALERT: SNNPRS COUNCIL CALLED FOR EMERGENCY MEETING; EXPECTED TO TRANSFER POWER TO EFFECT SIDAMA REGIONAL STATE”. Addis Standard (2020年6月16日). 2021年11月30日閲覧。
  8. ^ Ethiopia plans new Damotic State to replace SNNPR”. Borkena.com (2020年2月3日). 2020年10月23日閲覧。
  9. ^ “[thereporterethiopia.com/article/six-ethnicities-south-decide-form-one-region Six ethnicities in the South decide to form one region]”. The Reporter (2020年10月3日). 2020年10月23日閲覧。
  10. ^ New multi-ethnic regional state emerging in South West”. Borkena.com (2020年10月10日). 2020年10月23日閲覧。
  11. ^ HoF Green Lights Regional Statehood”. The Reporter (2020年10月10日). 2020年10月23日閲覧。
  12. ^ Ethiopians in three regions vote in delayed election”. ロイター (2021年10月1日). 2021年11月3日閲覧。
  13. ^ NEWS ALERT: ETHIOPIA GETS ELEVENTH STATE WITH MORE THAN 96% APPROVAL FOR SOUTH WEST REFERENDUM”. Adiss Standard (2021年10月9日). 2021年11月3日閲覧。
  14. ^ South West Ethiopia regional state – Ethiopia’s new multi-ethnic regional state”. Borkena.com (2021年10月11日). 2021年11月3日閲覧。
  15. ^ Segen shambles shows sense in splitting South”. Ethiopia Insight (2018年12月30日). 2021年11月30日閲覧。
  16. ^ The 2007 Population and Housing Census of Ethiopia: Statistical Report for Southern Nations, Nationalities and Peoples’ Region; Part I: Population Size and Characteristics. (pdf)”. エチオピア人口調査委員会. pp. Chapter III 135-165. 2017年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月26日閲覧。
  17. ^ Ethiopia”. Citypopulation.de (2015年11月14日). 2020年10月23日閲覧。