合水県(ごうすい-けん)は中華人民共和国甘粛省慶陽市に位置する。県人民政府の所在地は西華池鎮。

中華人民共和国 甘粛省 合水県
慶陽市中の合水県の位置
慶陽市中の合水県の位置
慶陽市中の合水県の位置
簡体字 合水
繁体字 合水
拼音 Héshǔi
カタカナ転写 ホーシュイ
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
甘粛
地級市 慶陽市
行政級別
面積
総面積 2,976 km²
人口
総人口(2008) 15.48 万人
経済
GDP(2010) 20.3億元
電話番号 0934
郵便番号 745400
行政区画代碼 621024
公式ウェブサイト http://www.hsxzf.gov.cn/

概要 編集

甘粛省最東部に位置し、陝西省との省境を持つ。総人口17.5万人中、農業人口が15.24万人という農業中心の県であるが、エネルギー資源を多く埋蔵しており、原油の埋蔵量2.7億トン、石炭の埋蔵量71.3億トン、石炭ガス埋蔵量2150億立方メートルとされる[1]。また、県内には県川河・馬蓮河・固城河・苗村河・葫芦河の5河川が流れ、年平均総流量が3.29億立方メートルと黄土高原地帯では豊富な水資源があり、子午嶺などの大規模灌漑に利用されている。平均海抜は1298.7mと高原中に位置するが、森林被覆率は56.9%と比較的高く、慶陽市の裏庭(「後花園」)とも呼ばれている。

黄河象の化石が出土し、古い石刻がある場所としても知られる。

気象 編集

年総日照時間は平均2457.2時間、無霜日は155.2日、年平均降雨量は560.3mm。

歴史 編集

617年義寧元年)、により楽蟠県が設置された。623年武徳6年)、により蟠交県が設置された。742年天宝元年)に蟠交県は合水県と改称された。956年顕徳3年)、後周により合水県は廃止され、楽蟠県に併合された。1071年熙寧4年)、北宋により楽蟠県は廃止され、合水県に再設置された。

行政区画 編集

8鎮、4郷を管轄する:

  • :西華池鎮、老城鎮、太白鎮、板橋鎮、何家畔鎮、吉峴鎮、肖咀鎮、固城鎮
  • :段家集郷、太莪郷、店子郷、蒿咀鋪郷

言語 編集

中国語北方方言中原官話秦隴片に属す方言が主に使われている。

農業 編集

小麦トウモロコシ馬鈴薯大豆アブラナリンゴなどの他、瓜類などの野菜栽培も行われている。

畜産業ではがそれぞれ7.12万頭、24.4万匹、11.2万匹程度飼われている。

交通 編集

道路 編集

観光 編集

仰韶文化斉家文化の遺跡があり、子午嶺の尾根には「秦直道」と呼ばれた古代通路の跡がある。また、石刻などを展示する隴東古石刻芸術博物館がある。

脚注 編集

  1. ^ 合水県県情概況” (中国語). 合水県政府. 2012年1月21日閲覧。