吉川潮
吉川 潮(よしかわ うしお、1948年8月1日[1] - )は、日本の演芸評論家、小説家、コラムニスト。ルポライターのほか、放送作家。
妻は、粋曲(色物)の柳家小菊[2](落語協会所属)。日本文芸家協会会員[3]。駄句駄句会同人、俳号は「駄郎(だろう)」。
来歴
編集茨城県真壁郡下館町(現・筑西市)出身[4]。父親は長唄の岡安喜三四郎。姉と妹がおり、三人の名付け親は西條八十[5]。
ルポライターのほか、放送作家として「青島幸男のお昼のワイドショー」などの構成を担当する一方、1979年から演芸評論家として演芸評、コラムを書き始める[3][6]。1980年「小説現代」で小説家としてデビュー[3]。
著書
編集- 『芸人奇行録・本当か冗談か』白夜書房 1988 「突飛な芸人伝」新潮文庫 「完本・突飛な芸人伝」河出文庫
- 『あのころの風 青春ロマン』実業之日本社 1989
- 『昭和ルーニバース伝』講談社 1989
- 『人情色のTokio』実業之日本社 1991 「極道貯金」ランダムハウス講談社文庫
- 『狼の眼』(徳間書店、1992年)のち双葉文庫
- 1995年に映画化
- 『躍る白球』広済堂出版 1992
- 『斬り込み―平成残侠伝』(双葉社、1992年)のち文庫
- 1997年に映画化
- 『シンデレラの叫び』双葉社 1992
- 『千秋楽の酒』講談社 1992
- 『人生球場二死満塁』広済堂出版 1993
- 『相談屋マスター』実業之日本社 1993 のちランダムハウス講談社文庫
- 『ホンペンの男たち』実業之日本社 1994 のちランダムハウス講談社文庫
- 『獅子の肖像 小説・歌舞伎役者三代』青樹社 1995
- 『江戸前の男―春風亭柳朝一代記』(新潮社、1996年)のち文庫
- 第16回新田次郎文学賞受賞作
- 『江戸っ子だってねぇ―浪曲師広沢虎造一代』(日本放送出版協会、1998年)のち新潮文庫
- 『浮かれ三亀松』(新潮社、2000年)のち文庫
- 『許せん!テレビ犯科帳』(講談社、2000年)
- 『本牧亭の鳶』(新潮社、2001年)
- 『わが愛しの芸人たち』河出書房新社 2003
- 『芸人の了見』河出書房新社 2004
- 『流行歌 西條八十物語』(新潮社、2004年 / ちくま文庫、2011年1月)
- 『芸人お好み弁当』山藤章二絵 講談社 2005
- 『芸能鑑定帖』牧野出版 2006
- 「吉川潮芸人小説セレクション」ランダムハウス講談社 2007
- 第1巻「江戸前の男 春風亭柳朝一代記」
- 第2巻「江戸っ子だってねえ 浪曲師廣澤虎造一代」
- 第3巻「浮かれ三亀松」
- 第4巻「千秋楽の酒」
- 第5巻「本牧亭の鳶」
- 『芝居の神様 島田正吾・新国劇一代』(新潮社、2007年 / ちくま文庫、2011年4月)
- 『人生、成り行き 談志一代記』立川談志 聞き手 新潮社 2008 のち文庫
- 『恋する幇間』ポプラ社 2008
- 『月亭可朝の「ナニワ博打八景(ばくちばっけい)」 金持たしたらあかん奴』竹書房 2008
- 『戦後落語史』新潮新書 2009
- 『落語の国芸人帖』河出書房新社 2009
- 『コント馬鹿 小説(ゆーとぴあ)ホープ』(芸文社、2010年)ISBN 9784863960367
- 『待ってました! 花形落語家、たっぷり語る』新潮社 2011
- 『談志歳時記 名月のような落語家がいた』新潮社 2012
- 『芸人という生きもの』新潮選書 2015 ISBN 978-4106037658
- 『深川の風 昭和の情話それぞれに』dZERO, 2016
- 『毒舌の作法 あなたの"武器"となる話し方&書き方、教えます』 ワニブックスPLUS新書 2017
- 『我が愛しの歌謡曲 昭和・平成・令和のヒット・パレード』 ワニブックスPLUS新書 2021 ISBN 978-484706185-1
- 『いまも談志の夢をみる 落語立川流、家元と顧問の五十年』 光文社 2022年12月 ISBN 978-4334953478
共著
編集- 『爺の暇つぶし もてあます暇をもてあそぶ極意、教えます』島敏光共著 (ワニブックス|PLUS|新書
- 『爺は旅で若返る』島敏光共著. 牧野出版, 2017
- 『爺の手習い 定年が待ち遠しくなる習い事体験10』島敏光共著 (ワニブックス|PLUS|新書 2018