咽頭結膜熱いんとうけつまくねつ)とは、アデノウイルスによる感染症。プールの水を媒介として感染しやすいことから、プール熱咽頭結膜炎(いんとうけつまくえん)ともいわれる。

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症状編集

感染後4日から5日間の潜伏期間を経て、突然、38℃から40℃の高熱が4日から1週間は続く。また、喉の腫れと結膜炎を伴う。喉の腫れがひどい場合は扁桃腺炎になることもあるほか、結膜炎を伴う場合は目が真っ赤に充血する。発熱、結膜炎、喉の腫れの3つの症状は、必ずしも同時に現れない。眼に永続的な障害を残すことは通常はない[1]。生後14日以内の感染は重症化しやすく全身の感染症になる[1]

感染経路編集

ウイルスは感染力が非常に強く、結膜から体内に入り感染する[1]。一般的には乳幼児が多く感染する。

主な感染経路としては保育園幼稚園学校などのプールや感染者のくしゃみが挙げられるほか、感染者が使っていた食器やタオルの共用によって感染することもある。

治療編集

現在、熱が下がるのを待つのみという対症療法が中心である。しかし、熱が下がってもまだ体内にウイルスが存在しているため、症状がおさまっても2日間は登校してはいけない(指定伝染病→感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 五類感染症である)。

予防編集

  • 外出から帰ってきたら石鹸で丁寧に手洗いする。
  • プールから上がったときは洗眼をしてはならない。逆効果である[2]
  • タオル、洗面器、食器は共有しない。
  • 院内感染を予防するため、外来入口を分けている病院も多い。患者が触った箇所は、診療後にアルコールなどで消毒される。

学校関係の注意編集

  • 学校保健法施行規則では、主要な症状がなくなってからも2日間は原則として出席停止となっている。
  • 国立感染症研究所によると、症状が消えても約1か月間は尿便にウイルスが排出されるという。ただ、熱が下がってから後はウイルスの感染力が非常に弱くなっており、現実的な選択として、(1か月間でなく)2日間の登校禁止とされているほか、結膜の充血がなく症状が喉の炎症と発熱だけであれば、医師の判断で登校できる。通常、医師は喉の粘膜から採取する病原体検査や血液検査を見て判断する。

関連法規編集

出典編集

脚注編集

  1. ^ a b c 感染症の話 咽頭結膜熱 国立感染症研究所感染症情報センター
  2. ^ 毎日新聞2008年2月22日付「洗眼:プール後は逆に危険 水道水で粘膜流れ、細菌感染しやすく--慶大教授ら研究」洗眼行為そのものに眼を保護する効果がなく逆効果である実験結果、及び眼科医の間では昔から問題視されていたことが記載されている。

外部リンク編集