増子敦

日本の地方公務員。東京都水道局長

増子 敦(ますこ あつし)は、日本地方公務員土木技術者東京都水道局長、東京水道サービス社長を経て日本オゾン協会会長。

経歴

編集

1977年昭和52年)早稲田大学理工学部土木工学科卒業。2012年平成24年)首都大学東京(現東京都立大学)大学院都市環境科学研究科博士後期課程修了、博士(工学)[1]

1978年(昭和53年)東京都庁入庁。以来、その大半を水道局で過ごし、計画・浄水・給水・建設と多様な部門を経験[2]オゾン活性炭を利用した高度浄水処理にも携わった[3]。給水部長時代の2010年平成22年)12月には「局の漏水防止作業は、漏水音を的確に人間ので聴き分け、漏水の有無や位置などを判定することで水資源の有効活用に寄与した」という理由で日本オーディオ協会から「音の匠」として顕彰された[4]

2011年7月、水道局長就任[5]2012年3月、「東京水道 施設再構築 基本構想」を策定し、「安心できる安定給水の実現」、「徹底した質へのこだわり」、「低エネルギー化の追求」という3つの方向性を示した[6]2013年4月、台湾の水道事業者である台湾自来水公司、台北自来水事業処と技術協力等に関する覚書を締結[7]。退任後に生活衛生事業功労者(水道関係功労者)として厚生労働大臣表彰 [8]

2013年9月、東京水道サービス社長に就任。 2015年から東京都水道局、三井物産東洋エンジニアリングコンソーシアムを形成し、ミャンマーヤンゴンでの無収水対策事業に着手した[9]2019年4月退任。

2020年より無報酬で日本オゾン協会会長を務め[3][10]YouTuberとして水道の知識の発信活動にも従事[11]

脚注

編集
  1. ^ 日 - 水文・水資源学会
  2. ^ 東京都水道局長に就任した増子敦氏”. 水道産業新聞社. 2021年11月21日閲覧。
  3. ^ a b ご挨拶”. 日本オゾン協会. 2021年11月21日閲覧。
  4. ^ 「音の匠」として顕彰/東京都水道局の漏防作業”. 水道産業新聞社 (2010年12月20日). 2021年12月28日閲覧。
  5. ^ 局長に聞く 34災害時の水の確保に万全を期す”. 都政新聞株式会社. 2021年11月21日閲覧。
  6. ^ 東京水道 施設再構築 基本構想”. 東京都水道局. 2021年11月21日閲覧。
  7. ^ 台湾自来水及び台北自来水との技術協力等に関する覚書の締結について”. 東京都水道局. 2021年11月21日閲覧。
  8. ^ 平成26年度 生活衛生事業功労者(水道関係功労者)厚生労働大臣表彰者一覧”. 厚生労働省. 2021年11月21日閲覧。
  9. ^ 東京水道サービス㈱ 増子敦社長インタビューて”. 日本工業経済新聞社. 2021年11月21日閲覧。
  10. ^ YouTuberデビュー/増子敦元都水道局長に聞く/水道テーマに情報発信/一般向けに簡潔に解説 都政新報
  11. ^ だいあろ~ぐ 東京彩人記 「おいしい水道水」動画で元都水道局長のユーチューバー 増子敦さん(67)/東京 毎日新聞 2021/3/10
先代
尾﨑勝
東京都水道局長
2011年 - 2013年
次代
吉田永