大然文化(たいぜんぶんか、中国語: 大然文化事業股份有限公司英語: Da Ran Culture Enterprise Co., Ltd.)は、かつて存在していた台湾出版社東立と並んで漫画の出版社のトップであった。事業中心は日本の漫画のローカライズ。全盛期は毎月数十冊の漫画を版行していた。

大然文化事業股份有限公司
種類
股份有限公司
業種 出版業
設立 1992年
本社 臺北市大同區重慶北路2段48號12樓之1
主要人物
呂墩建(創辦人)
呂林銀杏(發行人)
製品 書籍、雑誌
運用資産 新台幣1億880萬元[1]
子会社 大然伊士曼彩色印刷股份有限公司
大然文化事業(香港)股份有限公司

大然文化は2003年3月31日に閉業[1]、これまでに出版していた作品の大半は東立出版社青文出版社尖端出版台湾東販の元に[2]タイトル・キャラクター名変更などして再翻訳・再発行された(たとえば『ONE PIECE』が『海賊王』から『航海王』になった)。

沿革 編集

  • 1974年、印刷業の御曹司、呂墩建が東呉大学在学中に、「伊士曼小咪出版社」を設立。
  • 1979年、伊士曼小咪出版社は台湾初の漫画雑誌『小咪漫画周刊』を発行、「小咪漫画新人賞」を発足した。游素蘭高永林政徳阿推張静美周顕宗(『折紙戦士』)など台湾の漫画家が輩出。
  • 1988年、「大然文化事業股份有限公司」を設立。この時の本部は台北県三重市に、印刷工場「大然伊士曼彩色印刷股份有限公司」もここにあった。
  • 1989年、台湾初の漫画専門店「漫畫便利屋」を起業、大然文化が閉業するまでに22軒のチェーン店があった。
  • 1992年、正式にライセンスを取得して翻訳出版を行う。
  • 2003年まで、資金難やリストラなど不祥事続きで、漫画雑誌が停刊、ライセンス契約も各社から打ち切られた。
  • 2004年法務部調査局が大然文化の本部及び印刷工場を捜査、7万冊あまりの海賊版漫画を見つけたという。

業務提携 編集

参考文献 編集