宇田沙織
宇田 沙織(うだ さおり、現姓・石坂、女性、1993年1月16日 - )は日本のバレーボール指導者、元バレーボール選手。V.LEAGUE Division1のPFUブルーキャッツに所属していた[1][2][3]。
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基本情報 | ||||
国籍 | 日本 | |||
生年月日 | 1993年1月16日(31歳)[1] | |||
出身地 | 大分県佐伯市[1] | |||
ラテン文字 | Saori Uda | |||
身長 | 172cm[1] | |||
体重 | 63kg[1] | |||
血液型 | O[2] | |||
選手情報 | ||||
愛称 | サオリ[1] / ユズ | |||
ポジション | OH / OP | |||
指高 | 224cm[1] | |||
利き手 | 左[2] | |||
スパイク | 290cm[1] |
来歴
編集大分県佐伯市出身。小学2年のとき、近所のお姉さんに誘われたことをきっかけにバレーボールを始めた[2]。
中学はバレーボール強豪校である諫早市立諫早中学校に進学。
高校は地元大分県の全国レベルの強豪校である東九州龍谷高等学校に進学。3年間、出番らしい出番はなかったが、最後の最後に出場の機会が訪れた。2011年1月の第63回全日本バレーボール高等学校選手権大会に出場した宇田は同校の春高四連覇に大きく貢献[4]。
──バレーボール人生で一番の思い出は?
高校時代に春の高校バレーで優勝したことです。高校時代はほとんど試合に出る機会がありませんでしたが、私が3年生の時に春高バレーが3月開催から1月開催に変更となり、3んん生も春高バレーに出場できるようになりました。3年生として出場した春高バレーで、高校時代では初のスターティングメンバーになり、しかも優勝できたという経験は自分にとって大きな財産となっています。 — 宇田沙織「金沢学院大学附属中学校女子バレーボール部|一番の思い出」より[5]
鹿屋体育大学に進学。
PFUブルーキャッツ 時代
編集2014年12月1日、PFUブルーキャッツへの入団内定が発表された。同期入団は石橋朋美、清水眞衣、大保早耶加、槇田莉乃、松下紗也、谷七海ら[6]
2015年11月7日、Vチャレンジリーグ開幕戦(対柏戦)にリリーフサーバーとして出場し、Vリーグデビューを果たした[7]。
2016年10月30日、チームがプレミアリーグに昇格した今シーズンの開幕戦(対東レ戦)でリリーフサーバーとして出場し、プレミアデビューを果たした[8]。
2018年6月1日、PFUブルーキャッツの副キャプテンに就任[9]。
2019年7月24日、PFUブルーキャッツのキャプテンに就任[10]。
──2019-20シーズンの目標は?
チームを引っ張っていけるようなプレーヤーになる。 — 宇田沙織「PFUブルーキャッツ|選手紹介 No.4 宇田 沙織」より[11]
2020年4月6日、PFUブルーキャッツ公式サイトにて退団と引退が発表[12]。この年は新型コロナウィルスの流行により、同時期に開催が予定されていた公式戦が中止されたため、チーム内で「FAREWELL MATCH 2020(引退試合)」が執り行われた[13]。
黒鷲旗が中止となり、大変心苦しい思いはありますが、今シーズンを以て引退することを決断いたしました。7歳からバレーボールを始めて丸20年が経ちましたが、今振り返ってみても私のバレーボール人生は最高に楽しく、充実した時間でした。どんな時でも励まし、応援して下さったPFU社員の皆様、小学校、中学校、高校、大学と厳しくも素晴らしい環境を与えてくださった指導者の方々、バレーボールを通じて出会ったたくさんの仲間や友人、いつも見守ってくれた家族、そしてブルーキャッツ事務局、チームスタッフ、チームメイトの皆さんには感謝の気持ちで一杯です。また、応援してくださったファンの皆様には突然の発表でお礼の一言も伝えることが出来ず、大変申し訳ありません。チームが勝てず、もがき苦しむ中でもたくさんの言葉をかけてくださり、何度救われたか分かりません。本当にありがとうございました。今後は社業に専念しながら指導者としてバレーボールに携われる道を模索して参ります。今後ともPFUブルーキャッツへのご声援、よろしくお願いいたします。 — 宇田沙織「PFUブルーキャッツ|退団のお知らせ」より[12]
指導者 時代
編集2021年、金沢学院大学バレーボール部のコーチに就任[5]。
2021年9月9日、来年4月に開校が予定されている金沢学院大学附属中学校の女子バレーボール部監督に就任することが発表された[5]。
──「楽しむこと」こそが上達の近道
私は、長崎県選抜チームの一員として全国優勝した中学時代を皮切りに、高校、大学時代にも日本一という大変恵まれた経験をさせてもらいました。そこで感じたのは、強いチームはどんな劣勢の場面でも、勝負を楽しんでいるということです。目の前の強い相手に立ち向かっていく、自分の技術が試合でどこまで通じるか試す、などプレッシャーがかかる場面でも逆にワクワクして楽しんでいるのです。これが勝敗のかかった場面で1点を取れるかどうかの分かれ道だと私は思います。もちろん、試合で勝つには技術面やメンタル面を鍛えていく必要があります。毎日の練習で、生徒自身がバレーボールのおもしろさや魅力を感じられるような指導を行います。 — 宇田沙織「金沢学院大学附属中学校女子バレーボール部|指導者の胸の内」より[5]
「なぜ、中学校の教員になったんですか。」この質問をされることがよくあります。なぜか、答えは簡単で、「バレーボールを好きになってほしい。バレーボールの素晴らしさや魅力を伝えたい。」勝つには、厳しい練習や理不尽なことを乗り越えなければ強くなれない。そうおっしゃる方も中にはいると思います。私自身も勝つために厳しい環境でいろんな練習をさせてもらってきました。感謝の一言に尽きます。だからこそ、思うんです。誰かにやれと言われてやる練習より、「自分が必要だと思う練習を自分で考えてやるから楽しいし、上達する。できなくても何度もチャレンジしたくなる。」「隣で頑張っているチームメイトのために私も頑張りたい。」そんなチームをつくりたいと思いました。そして、自分がバレーボールでいただいたたくさんの恩を次はバレーボールで返したい。自分の経験を少しでも伝えたい。そう思います。まだまだ未熟で伸びしろと可能性しかない、私であり、金沢学院大学附属中学校バレーボール部ですが、みなさんと夢を叶えるために精進して参ります。どうぞ、よろしくお願いします。 — 宇田沙織「金沢学院大学附属中学校女子バレーボール部|顧問の石坂ってどんな人?!」より[5]
人物・エピソード
編集選手としての所属チーム
編集- 佐伯市立渡町台小学校(童夢)[2]
- 諫早市立諫早中学校[2]
- 東九州龍谷高等学校(2008-2011年)
- 鹿屋体育大学(2011-2015年)
- PFUブルーキャッツ #16 → #4(2014-2020年)
指導歴
編集- 金沢学院大学
- コーチ (2021年-)[5]
- 金沢学院大学附属中学校
- 監督 (2022年-)※金沢学院大学バレーボール部のコーチとの兼任[5]
個人成績
編集大会 | チーム | 出場 | アタック | バックアタック | アタック 決定本数 |
ブロック | サーブ | サーブレシーブ | 総得点 | |||||||||||||||||||
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試 合 数 |
セ ッ ト 数 |
打 数 |
得 点 |
失 点 |
決 定 率 |
打 数 |
得 点 |
失 点 |
決 定 率 |
セ ッ ト 平 均 |
得 点 |
セ ッ ト 平 均 |
打 数 |
ノ 丨 タ ッ チ |
エ 丨 ス |
失 点 |
効 果 |
効 果 率 |
受 数 |
成 功 ・ 優 |
成 功 ・ 良 |
成 功 率 |
ア タ ッ ク |
ブ ロ ッ ク |
サ 丨 ブ |
得 点 合 計 | ||
V1 2019-20 | PFU | 24 | 48 | 36 | 8 | 1 | 22.2 | 0 | 0 | 0 | - | 0.17 | 0 | - | 61 | 0 | 0 | 3 | 11 | 3.3 | 136 | 51 | 42 | 52.9 | 8 | 0 | 0 | 8 |
V1 2018-19 | 22 | 59 | 246 | 91 | 12 | 37 | 14 | 3 | 4 | 21.4 | 1.54 | 8 | 0.14 | 154 | 0 | 7 | 13 | 34 | 8 | 348 | 152 | 90 | 56.6 | 91 | 8 | 7 | 106 | |
CM 2018-19 | 2 | 6 | 31 | 9 | 0 | 29.0 | 0 | 0 | 0 | - | 1.50 | 5 | 0.83 | 23 | 0 | 0 | 2 | 4 | 2.2 | 30 | 12 | 10 | 56.7 | 9 | 5 | 0 | 14 | |
V2 2017-18 | 18 | 53 | 253 | 94 | 18 | 37.2 | 22 | 4 | 0 | 18.2 | 1.77 | 17 | 0.32 | 186 | 2 | 3 | 12 | 54 | 8.3 | 252 | 113 | 65 | 57.7 | 94 | 17 | 5 | 116 | |
V1 2016-17 | 21 | 67 | 99 | 37 | 6 | 37.4 | 0 | 0 | 0 | - | 0.55 | 3 | 0.04 | 149 | 4 | 0 | 8 | 55 | 11.9 | 126 | 79 | 0 | 62.7 | 37 | 3 | 4 | 44 | |
CM 2016-17 | 2 | 7 | 9 | 5 | 0 | 55.6 | 0 | 0 | 0 | - | 0.71 | 0 | - | 18 | 0 | 1 | 0 | 9 | 16.9 | 13 | 6 | 0 | 46.2 | 5 | 0 | 1 | 6 | |
V2 2015-16 | 21 | 68 | 197 | 58 | 21 | 29.4 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0.85 | 10 | 0.15 | 197 | 2 | 4 | 11 | 88 | 13.8 | 240 | 154 | 0 | 64.2 | 58 | 10 | 6 | 74 | |
CM 2015-16 | 2 | 7 | 17 | 7 | 1 | 41.2 | 0 | 0 | 0 | - | 1.00 | 1 | 0.14 | 26 | 0 | 1 | 0 | 7 | 9.8 | 55 | 34 | 0 | 61.8 | 7 | 1 | 1 | 9 | |
通算:8大会 | 112 | 315 | 888 | 309 | 59 | 34.8 | 38 | 7 | 5 | 18.4 | 0.98 | 44 | 0.14 | 814 | 8 | 16 | 49 | 262 | 9.5 | 1200 | 601 | 207 | 58.7 | 309 | 44 | 24 | 377 |
出演
編集YouTube
- PFUブルーキャッツ『PFUブルーキャッツ 【青猫じゃらし】号外! 退団メッセージ⑥』(2020年4月3日)
- CityofKanazawa『【2019年10月】直撃!かなざわアスリート PFUブルーキャッツ』(2019年10月15日)
テレビ
- BSフジ『Volleyball Channel』(2017年7月15日)[16]
外部リンク
編集
プロフィール
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SNS
|
その他
関係のある人物
編集
東九州龍谷高等学校時代のチームメイト
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鹿屋体育大学時代のチームメイト
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脚注
編集- ^ a b c d e f g h “宇田沙織|選手詳細”. Vリーグ機構. 2017年3月21日閲覧。
- ^ a b c d e f 『V.LEAGUE WOMEN チームの顔 2019/20』日本文化出版、2019年10月12日発行、90ページより引用
- ^ “宇田沙織|選手・スタッフ紹介”. PFUブルーキャッツ. 2017年3月21日閲覧。
- ^ “Pick Up Game(2) "因縁の対決制したのはまたも東九州龍谷!"”. バボちゃんネット. 2017年3月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g “部のツイートより”. 金沢学院大学附属中学校女子バレーボール部 (2021年9月9日). 2021年9月11日閲覧。
- ^ “内定選手加入のお知らせ”. PFUブルーキャッツ (2014年12月1日). 2021年9月18日閲覧。
- ^ “試合結果速報”. Vリーグ機構. 2017年3月23日閲覧。
- ^ “試合結果速報”. Vリーグ機構. 2017年3月23日閲覧。
- ^ “2018年度新体制について”. PFUブルーキャッツ (2018年6月1日). 2018年8月8日閲覧。
- ^ “2019年度 新体制について”. PFUブルーキャッツ (2019年7月24日). 2020年8月2日閲覧。
- ^ “選手紹介 No.4 宇田 沙織”. PFUブルーキャッツ. 2020年8月2日閲覧。
- ^ a b “退団のお知らせ”. PFUブルーキャッツ (2020年4月6日). 2020年7月15日閲覧。
- ^ “PFUブルーキャッツ 【青猫じゃらし】号外! FAREWELL MATCH 2020”. 日本文化出版 (2016年4月6日). 2020年7月15日閲覧。
- ^ “【2019年10月】直撃!かなざわアスリート PFUブルーキャッツ”. 金沢市公式YouTubeチャンネルCityofKanazawa (2019年10月15日). 2020年8月2日閲覧。
- ^ “宇田沙織|選手別成績|Vリーグ オフィシャルサイト”. Vリーグ機構. 2021年9月11日閲覧。
- ^ “BSフジ [Volleyball Channelに宇田選手のインタビューが放送されます]”. PFUブルーキャッツ (2017年7月13日). 2020年8月2日閲覧。