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対艦弾道ミサイル(たいかんだんどうミサイル、英語: anti-ship ballistic missile, ASBM)は、海上の艦船を対象とした弾道ミサイルである。

防衛省では対艦攻撃弾道ミサイルと訳している[1]

概要編集

巡行速度は一般的な対艦ミサイルより高速なマッハ10であり、現時点で最終段階における迎撃手段としては艦船に搭載される防御システムではイージス艦搭載のSM-3弾道弾迎撃ミサイル以外に無い[2]

地対艦ミサイルとして内陸から発射されるが、飛翔経路が超高空かつ飛翔速度が超高速であるために迎撃や発射プラットフォームの破壊が難しい。

艦載機と多数の護衛艦艇に守られたアメリカ海軍空母すら撃破できるという意味で「空母キラー(carrier-killer)」とも呼ばれる[3]

ASBMは大型の通常弾頭を備えたり運動エネルギーに頼る場合、航空母艦などを破壊する能力を有するが、正確に命中しなければ効果が少ない。そのため、従来の弾道ミサイルとは異なり再突入に遷移後、目標に対して極めて精密な誘導を必要とする。核弾頭を装備した場合には多少の目標への誤差は許容されるが、この場合は従来の核弾道ミサイルを用いた戦略と変わらず、対艦弾道ミサイルという新しい戦略兵器の登場とは言えない。

歴史編集

ソビエト連邦では1972年頃から潜水艦発射弾道ミサイルR-27 Zybのファミリーとして、R-27Kが研究されていた。これは650〜740 kmの射程を持つ対艦弾道ミサイルを潜水艦から発射するものだったが、技術的な問題により試験のみで終了し配備はされなかった。

中国は1979年頃からDF-21の開発を開始し、2000年代頃から実戦配備した[4][5][6]接近阻止・領域拒否戦略の一部と位置付けている。

北朝鮮が2017年4月に試射した弾道ミサイルが、DF-21をモデルに開発された対艦弾道ミサイル「KN17」の可能性があると報道された[7]

この他、インドイランなどで開発が行われている。

主な対艦弾道ミサイル編集

脚注編集

関連項目編集