師崎町

日本の愛知県知多郡にあった町

師崎町(もろざきちょう)は、かつて愛知県知多郡にあった

もろざきちょう
師崎町
廃止日 1961年6月1日
廃止理由 新設合併
内海町豊浜町師崎町篠島村日間賀島村南知多町
現在の自治体 南知多町
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 愛知県
知多郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
面積 7.56 km2.
総人口 7,240
(愛知県郡市町村勢要覧[1]、1950年10月1日)
隣接自治体 知多郡豊浜町、内海町、篠島村、日間賀島村
師崎町役場
所在地 愛知県知多郡師崎町大字大井字北側43
座標 北緯34度43分14秒 東経136度57分39秒 / 北緯34.72069度 東経136.96083度 / 34.72069; 136.96083座標: 北緯34度43分14秒 東経136度57分39秒 / 北緯34.72069度 東経136.96083度 / 34.72069; 136.96083
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地理

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知多半島最南端の町であった。師崎地区、大井地区、片名地区の3地区に分かれる[2]。南知多町となってからの1975年(昭和50年)時点の耕地面積は、水田が60ヘクタール、畑地が33ヘクタールだった[2]。同時期の産業の中心は漁業であり、16億4000万円の水揚高があった[2]

歴史

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地区内からは貝塚古墳も発見されている[2]。かつては幡頭崎(はずさき)という地名だったが、江戸時代初期から師崎と呼ばれるようになった。江戸時代のこの地域は尾張藩領であり、帆船による交通の中心地だった[2]。師崎には船奉行(千賀氏)や遠見番所が設置され、尾張国三河国伊勢国志摩国の4国の通船を管轄した。1853年(嘉永6年)にマシュー・ペリーが来航した際には、成瀬隼人正が尾張藩の藩命で師崎と内海に砲台(台場)を築いた[3]

  • 1876年(明治9年) - 師崎村、篠島村、日間賀島村が合併し、鴻崎村となる。
  • 1881年(明治14年) - 鴻崎村が師崎村、篠島村、日間賀島村に分立する。
  • 1889年(明治22年)10月1日 - 町村制施行に伴い、師崎村が発足。
  • 1894年(明治27年)9月8日 - 師崎村が町制施行し、師崎町となる。
  • 1906年(明治39年)7月1日 - 師崎町と大井村が合併し、師崎町となる。
  • 1961年(昭和36年)6月1日 - 内海町豊浜町・師崎町・篠島村日間賀島村が合併し、南知多町となる。

教育

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  • 師崎町立師崎中学校(現・南知多町立師崎中学校
    大井地区にある。
  • 師崎町立師崎小学校(南知多町立師崎小学校
    師崎地区にあった。2022年(令和4年)に大井小学校と統合され、跡地が南知多町立みさき小学校となった。
  • 師崎町立大井小学校(南知多町立大井小学校
    大井地区にあった。1873年(明治6年)に大井学校として創設された。1892年(明治25年)には大井村立大井尋常小学校となり、1910年(明治43年)には知多郡師崎町の師崎第一尋常高等小学校となった。1961年(昭和36年)に自治体合併で南知多町立大井小学校となった。2022年(令和4年)に師崎小学校と統合された。

交通

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海上交通

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陸上交通

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近世には師崎街道の終着点になっており、起点となる知立から、刈谷緒川半田武豊を通って師崎に至っていた[2]。1879年(明治12年)には師崎街道が愛知県道に指定されている[2]。1886年(明治19年)には国営の鉄道路線である武豊線が開通し、終着駅の武豊駅と師崎を結ぶために、定期乗合馬車の運行が開始された[2]

自動車専用道路南知多道路は、1970年(昭和45年)に半田市と南知多町豊丘を結んで開通した。師崎港まで延長する計画もあったが[2]、この計画は実現していない。

娯楽

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  • 師崎映画劇場
    昭和30年代の映画黄金期、師崎町には映画館の師崎映画劇場があった。1960年(昭和35年)の師崎町周辺には師崎映画劇場のほかに、豊浜町に豊浜座が、内海町に京映会館が、篠島村にあかつき映画劇場と大利根館があった[注 1]

神社・寺院

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  • 羽豆神社 - 式内社。旧郷社。社叢は羽豆神社の社叢として国の天然記念物に指定されている。アイドル集団のSKE48には「羽豆岬」という楽曲があり、イメージビデオは当地で撮影された。旧正月には大漁を祈願して、師崎左義長という火祭りが行われる。
  • 医王寺 - 大井。知多四国八十八箇所の第30番札所。
  • 利生院 - 大井。知多四国八十八箇所の第31番札所。
  • 宝乗院 - 大井。知多四国八十八箇所の第32番札所。
  • 北室院 - 大井。知多四国八十八箇所の第33番札所。
  • 性慶院 - 大井。知多四国八十八箇所の第34番札所。
  • 成願寺 - 名碑田。知多四国八十八箇所の第35番札所。
  • 遍照寺 - 師崎。知多四国八十八箇所の第36番札所。

脚注

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注釈

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  1. ^ 1960年の映画館(東海地方)「消えた映画館の記憶」を参照した[4]

出典

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  1. ^ 愛知県総務部統計課 1951年10月刊行
  2. ^ a b c d e f g h i 中日新聞社開発局『愛知百科事典』中日新聞本社、1977年、p.827
  3. ^ 中日新聞社開発局『愛知百科事典』中日新聞本社、1977年、p.152
  4. ^ 『映画年鑑 戦後編 別冊 全国映画館録 1960』日本図書センター、1999年。

関連項目

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