慶尚南道

韓国の第一級行政区画のひとつ

慶尚南道(キョンサンナムト、けいしょうなんどう、: 경상남도)は、朝鮮半島南東部に位置する大韓民国(韓国)の慶南(キョンナム、경남)と略される。

慶尚南道
略称: 경남;慶南;Gyeongnam;キョンナム
慶尚南道の旗
位置
慶尚南道の位置
地図
慶尚南道の地図
各種表記
ハングル: 경상남도
漢字: 慶尙南道
日本語読み仮名: けいしょうなんどう[1]
片仮名転写: キョンサンナム=ド
ローマ字転写 (RR): Gyeongsangnam-do
統計(2023年
面積: 10,538.84[2] km2
総人口: 3,251,158[3]
男子人口: 1,636,987 人
女子人口: 1,614,171 人
人口密度: 308.5 人/km2
世帯数: 1,525,502 世帯
行政
国: 大韓民国の旗 大韓民国
下位行政区画: 8市10郡5区
ISO 3166-2: KR-48
行政区域分類コード: 38
慶尚南道の木: ケヤキ
慶尚南道の花: バラ
慶尚南道の鳥: シラサギ
自治体公式サイト: 慶尚南道
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慶尚南道庁

概要

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慶尚とは主要都市、慶州新羅の古都)、尚州を組み合わせた言葉であり、この周辺地域を慶尚道と呼ぶ。行政区画としては李氏朝鮮の時代に東西に分けられたりなど試行錯誤が行われ、1896年、勅令第36号で朝鮮八道における慶尚道の南半分を「慶尚南道」と定めた。その後、釜山広域市蔚山広域市が分離独立したが、梁山市は裁判管轄に関しては蔚山地方法院の管轄になっている。道庁は十三道制施行当初から永らく釜山市→釜山直轄市に置かれたが、1983年7月1日に昌原市に移転した。

東は蔚山広域市釜山広域市に、南は対馬海峡に面し、北は慶尚北道大邱広域市に、西は全北特別自治道全羅南道に接している。道を流れる洛東江がこの地域の利水をもたらしている。

金海周辺の洛東江の三角州である平野(行政区画は釜山広域市にまたがる)は韓国有数の穀倉地帯といわれる。コメ、豆、ジャガイモ大麦なども生産される。また、綿花ゴマ果物の生産も盛んである。韓国でもっとも漁業が盛んな地域のひとつであり、多くの海産物が水揚げされる。

1月の平均気温馬山(2.8℃) 密陽(-0.2℃) 巨済(1.9℃)

8月の平均気温: 馬山(26.6℃) 密陽(25.6℃) 巨済(25.7℃)

政治

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全斗煥金泳三盧武鉉などの保守系大統領の出身地であることから、国民の力などの保守系の地盤となっている。ただ、北に接する慶尚北道よりは革新系が強く、保守系が劣勢となった第19代韓国大統領選挙では保守系・自由韓国党候補の洪準杓が革新系・共に民主党候補の文在寅に約1万票差まで詰め寄られた。

知事

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朴完洙慶尚南道知事

議会

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慶尚南道議会は一院制であり、定数は64議席。定数58の小選挙区と定数6の比例代表によって構成される。

1995年以降は保守系政党が第一党を占めていたが、2018年第7回全国同時地方選挙では初めて革新系の共に民主党が第一党となった。

慶尚南道の自治体

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1:昌原市、2:金海市、3:晋州市、4:梁山市、5:巨済市、6:統営市、7:泗川市、8:密陽市、
9:咸安郡、10:居昌郡、11:昌寧郡、12:固城郡、13:南海郡、14:陜川郡、15:河東郡、16:咸陽郡、17:山清郡、18:宜寧郡

市部

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  1. 昌原市(慶尚南道庁所在地)
  2. 金海市
  3. 晋州市
  4. 梁山市
  5. 巨済市
  6. 統営市
  7. 泗川市
  8. 密陽市

郡部

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読みは大韓民国の地方行政区画#慶尚南道を参照。

出身者

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友好自治体

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ 姉妹都市・友好交流都市等との交流(石川県小松市)
  2. ^ 慶尚南道公式サイト > 慶南紹介 > 一般現況 > 基本現況, 2016年9月11日閲覧
  3. ^ 주민등록 인구통계 - 행정안전부”. 行政安全部. 2024年1月2日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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