掃部寮
掃部寮(かもんりょう・かもんづかさ・かんもりのつかさ)は、律令制において宮内省に属する令外官。『倭名抄』ではかにもりのつかさとされる。唐名は、守宮署。
沿革・職掌編集
掃部寮は宮中行事に際して設営を行い、また殿中の清掃を行う。そのため宮中の施設管理・維持を行う主殿寮と職掌が重なるところがあった。伴部の掃部が付属して清掃・設営にあたった。また大量の人員を必要とする官司に配属される駆使丁が80人配属され実務にあたっていた。
職員編集
- 頭(従五位下相当 唐名;守宮令、洒掃卿、尚舎奉御)
- 助(従六位上相当 唐名;洒掃少尹、尚舎直長、官舎少監)
- 允(従七位上相当 唐名;守宮丞、洒掃尹)
- 属(大属:従八位下相当・少属:大初位上相当 唐名;守宮史、洒掃史、尚舎令史)
- 史生
- 寮掌
- 使部
- 直丁
- 駆使丁
- 掃部