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改め文(かいめぶん)とは、既存の法令を一部改正する法令において用いられる文章の形式の俗称のこと。「改める文」とも。

目次

内容編集

日本においては、既存の法令を改正する場合、当該法令を改正する法令を制定し、この法令を施行することで当該法令を改正する方法が採られる。 このとき、一部改正である場合には、この法令は

「第○○条中「…」を「…」に改め、「…」の下に「…」を加え、「…」を削る。」

というかたちで記述される[1]。このような文章の形式が俗に改め文と呼ばれるものである。

このようにして規定された法令は、対象となる既存の法令を改正することで当該既存の法令に溶け込んでしまうことから、改め文による法令改正の方法を「溶け込み方式」と呼ぶこともある。

新旧対照表との関係編集

改め文で記述された法令は、対象となる既存の法令のうち、どの部分をどのように改めるかを逐語的に記述したものであることから、既存の法令と照らし合わせない限り、その改正の内容を読み取ることはできない。 このため法令改正の際は、改正の内容を分かりやすく示す目的で、参考資料として新旧対照表が作成されることが多い。

改め文による法令改正の方法は、一見して改正の内容を読み取ることができないため分かりにくく、むしろ新旧対照表により表すほうがよいのではないかと指摘されることがある[2]。 しかし、改め文は改正点を明確かつ簡素に表現できるというメリットがあること、新旧対照表は改め文よりその分量が大部であり、新旧対照表により法令改正することとした場合、改正の作業に正確性を期すための事務に多大の時間と労力を要すること、また条項の移動など新旧対照表では改正の内容を正確に表現できない場合があることから[3]、国及び大部分の地方自治体では改め文による法令改正の方法が採られている。

なお、同様の表現形式は私人間において既存の契約の一部を変更する契約を締結する際にもその契約書において用いられることがある。

参照編集

  1. ^ 改め文の記述の仕方には一定のルールがある。
  2. ^ 実際に、地方自治体のなかには、条例・規則の改正を新旧対照表により行うところもある。(例:沖縄県那覇市[1]など。)
  3. ^ 平成14年12月3日衆議院総務委員会での谷本龍哉衆議院議員による質疑及び横畠裕介政府参考人(内閣法制局)による回答参照。

外部リンク編集