新ウィーン楽派
1900年代初頭にウィーンで活動した作曲家の集団
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新ウィーン楽派(しんウィーンがくは、独: Zweite Wiener Schule または Neue Wiener Schule, 英: Second Viennese School)は、主に1900年代初頭にかけて、ウィーンで活動した作曲家の集団[1]。
- アルノルト・シェーンベルク(1874年 - 1951年)
- アントン・ヴェーベルン(1883年 - 1945年)
- アルバン・ベルク(1885年 - 1935年)
以上の3人は、シェーンベルクを師とし、ベルクとヴェーベルンはその弟子である[2]。無調音楽および十二音技法を開拓し、クラシック音楽の分野において現代音楽と呼ばれている時代や様式の区分に、最も重要なかかわりを持つ。当時の音楽界において最も前衛的な立場にあり、美術家のワシリー・カンディンスキー[3]、哲学思想家のテオドール・アドルノ[4]などとも関わりを持った。
その他の作曲家
一般的には主に上記の3人が新ウィーン楽派とされるが、それら以外にも以下の作曲家が楽派とかかわりを持っている。
- アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー(シェーンベルクの唯一の公式な師匠であり、義兄)
- エゴン・ヴェレス[5]
- ハンス・アイスラー(新ウィーン楽派出身で独自の道へ)
- ハンス・イェリネク
- ハンス・エーリッヒ・アポステル
- ヴィクトル・ウルマン
- ヨーゼフ・マティアス・ハウアー (トローペと呼ばれる独自の12音技法をシェーンベルクより2年ほど前に開発)
- カールハインツ・スッセル(無調と12音音楽)
- ニコラウス・フィドルフ(無調と12音音楽)
- ルネ・レイボヴィッツ
- ロベルト・ジェラール
- ノルベルト・フォン・ハンネンハイム
- ニコス・スカルコッタス
脚注
- ^ 英語"Second Viennese School"やドイツ語"Zweite Wiener Schule"の呼称を直訳すると「第二次ウィーン楽派」であるが、日本語の文献では一般的に"Neue Wiener Schule"の方の訳である「新ウィーン楽派」又は「新ヴィーン楽派」とするのが通例である。門馬直美『西洋音楽史概説』春秋社、1976年、317頁など。
- ^ ウルリヒ・ミヒェリス編『図解音楽辞典』角倉一朗日本語版監修、白水社、1989年、493頁。ISBN 978-4560036860
- ^ 門馬直美『西洋音楽史概説』春秋社、1976年、315頁。
- ^ 長木誠司編著『作曲の20世紀Ⅰ』音楽之友社、1992年、206頁。
- ^ 門馬直美『西洋音楽史概説』春秋社、1976年、318頁では「新ヴィーン楽派にはヴェレスも加えていいかもしれない」としている。