日本近世文学会
日本近世文学会(にほんきんせいぶんがくかい、英称: The Japanese Early Modern Literature Association)は、昭和26年(1951年)12月、日本近世文学研究を促進し、その発展に資することを目的として設立された学会である。日本学術会議協力学術研究団体である[1]。会員数は約700名。
事業 編集
- 研究事業 - 研究発表会の開催、講演会の開催、展覧会の開催、その他
- 出版事業 - 機関誌『近世文藝』の定期刊行、資料の刊行、その他
- その他の事業
学会誌 編集
- 『近世文藝』[2] - 機関誌は当初、「日本近世文学会会報」として昭和28年(1953年)5月に第1号を発行し、同29年(1954年)10月刊行の最終第4号と同年月に『近世文藝』第1号を発刊した。以後、年度内に2回(現在は7月末と翌年1月末)刊行して今日に至る。
また、「古典籍を読み、理解し、活用する能力」や「くずし字(変体仮名)の読解能力」を「和本リテラシー」と定め、その実践記録を集積して発信する目的で、リーフレット『和本リテラシーニューズ』を刊行している[3]。
学会賞 編集
- 日本近世文学会賞[4] - 日本近世文学研究において、優れた成果をあげた論文の著者(40歳以下の若手研究者)に、受賞者の今後の研究を奨励するとともに、日本近世文学研究全般の発展に資するために設置された。
受賞者 編集
出典:[4]
- 第1回 牧野悟資「『狂歌波津加蛭子』考―石川雅望の狂歌活動再開を巡って―」
- 第2回 久岡明穂「『椿説弓張月』の方法」
- 第3回 井上勝志「『賀古教信七墓廻』の上演年代について」
- 第4回 一戸渉「礪波今道と上方の和学者たち」
- 第5回 田草川みずき「宇治加賀掾の浄瑠璃芸論『竹子集』序文と『塵芥抄』系謡伝書―進藤以三著『筆の次』との関わりを中心に―」
- 第6回 山形彩美「安永十年与謝蕪村作「武陵桃源図」を読む」
- 第7回 黒川桃子「広瀬淡窓の陸游詩受容-「論詩詩」を中心に-」
- 第8回 天野聡一「『続落久保物語』と『よしはら物語』―作者と成立について―」
- 第9回 丸井貴史「「三言」ならびに『今古奇観』の諸本と『英草紙』」
- 第10回 勢田道生「津久井尚重『南朝編年記略』における『大日本史』受容」、山本嘉孝「山本北山の技芸論―擬古詩文批判の射程―」
脚注 編集
- ^ “日本学術会議協力学術研究団体一覧|日本学術会議”. www.scj.go.jp. 2019年8月11日閲覧。
- ^ “近世文藝”. www.jstage.jst.go.jp. 2019年8月11日閲覧。
- ^ “和本リテラシーニューズvol.1”. www.kinseibungakukai.com. 2019年8月11日閲覧。
- ^ a b “日本近世文学会賞選考結果”. www.kinseibungakukai.com. 2019年8月11日閲覧。