日産・アージ
アージ (URGE)は、2006年の北米国際オートショーにて日産自動車が発表した、タルガトップ型のスポーツカーのコンセプトカーである。
日産・アージ Nissan URGE | |
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フロント | |
リア | |
概要 | |
デザイン | 日産デザインアメリカ(NDA) |
ボディ | |
乗車定員 | 4名 |
ボディタイプ | 2ドアタルガトップクーペ |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
最高出力 | 610 hp (455 kW) |
変速機 | 6速シーケンシャルMT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 104.3 in (2,649 mm) |
全長 | 156.6 in (3,978 mm) |
全幅 | 71.8 in (1,824 mm) |
全高 | 49.6 in (1,260 mm) |
車両重量 |
2,400 lb (1,100 kg) (目標重量) |
その他 | |
タイヤ |
トレッド フロント:195/45R19 リア:225/35R2 ホイール フロント:19インチ リア:20インチ |
ブレーキシステム | ブレンボ製クイックストップブレーキシステム |
アージ(Urge)とは、英語で「駆り立てる」という意味がある。
「デザイン・エクササイズ」と呼ばれるこの車のデザイン要素の多くは、約2,000人の若い自動車愛好家やビデオゲーム愛好家を対象としたインターネット調査の影響を受けている。例えばステアリングホイールはF1スタイルで、MP3オーディオプレーヤーと携帯電話用のドッキングステーションが装備されている。この他にも多くの希望を取り入れて企画・設計されている。特に目立つのは、Xbox 360のコンソールを内蔵していることである。ドライバーが運転操作をオフにしてゲームシステムをアクティブにすると、バックミラーから画面が折りたたまれ、ステアリングホイールとペダルがゲームコントローラーになり、ゲームのオーディオが車両のオーディオシステムから再生される。
加えて、爽快感のある運転を楽しんでもらいたいという想いから、エンジンや座席がオートバイのようなむき出しの外観になっている。そのため、オープンカーのスタイリングとなっており、スワンドアを採用し、ルーフは折りたたみ式で収納可能な、手動操作のキャンバストップである。
しかしながら、安全性についても抜かりない。ボディは、エンジンルームからインテリアのセンターコンソールまで続く、広範なアルミニウム製のケージ構造になっており、助手席側エアバッグの一体化なども取り入れた。
これだけ多機能でありながら、レーシングカーのようなインテリアと軽量化を現実的なレベルで目指している。また、エンジンは高速・高回転かつ小排気量なものであり、足回りはホイールベースやブレーキシステムなどフェアレディZと共通している部分が多い。
量産までには届かなかったものの、フェアレディZやGT-Rよりも手頃な価格(2万ドル帯)のスポーツカーを表現することを目標としていた。
当時の日産デザインアメリカの副社長であるブルース・キャンベルによるとこのコンセプトは、将来自動車に求められるであろう単なる移動手段としての役割だけでなく、ソーシャルスペース、パーソナライゼーション、フレキシビリティを備えているクルマであると述べている[1]。
脚注
編集- ^ “Nissan URGE Concept Press Kit: Overview” (英語). Nissan Motor Corporation USA Newsroom (2 January 2006). 18 Jan 2024閲覧。
関連車種
編集- 日産・ハイパーフォース・・・「クルマの中でゲームがプレイできる」という点で共通している。
- ケータハム・セブン・・・レーシングカー然としたインテリアやリア周りのデザインが似ているほか、座席がむき出しの外観という点で類似している。