朝を呼ぶ口笛
『朝を呼ぶ口笛』(あさをよぶくちぶえ)は、1959年3月4日公開の日本映画。 吉永小百合の映画デビュー作品である。吉永は、入団はしていないが発声の指導を受けていた縁で、ひばり児童合唱団の主催者よりこの作品のオーディションを紹介され、出演が決まった[1] 。 松竹大船撮影所製作、モノクロ、松竹グランドスコープ、61分。原作は吉田稔の「新聞配達」(全国中小学生綴り方コンクール文部大臣賞受賞)。
あらすじ
編集吉井稔は病弱でやや体の不自由な父親、手内職で家計を支える母親、幼い弟と妹との五人家族。今やってる新聞配達を続けながら、夜間高校へ進学することを目指している中学生。大好きな母親は過労がたたり入院。検査の結果胆石が見つかり要手術。不甲斐ない父親は手術代も工面できず、その実情を知った稔は進学の為に貯めた貯金を使ってもらい、家計を支えるため学校も新聞配達も辞めて町工場で働くことを決意。夢が消え落ち込んではいたが、新聞販売店の仲間たちの力添えや少女の励ましに支えられ、再び以前の生活に戻ることができ、朝の町を稔の口笛が爽やかに吹き抜けるのであった。
スタッフ
編集- 監督:生駒千里
- 製作:桑田良太郎
- 脚本:光畑碩郎
- 撮影:篠村荘三郎
- 美術:平高主計
- 音楽:鏑木創
- 録音:木村三郎
- 照明:中田達治
- 編集:谷みどり
- 録音技術:沼上精一
- 監督助手:菅野昭彦
- 装置:佐須角三
- 装飾:印南昇
- 現像:中原義雄
- 衣装:斎藤耐三
- 撮影助手:成島東一郎
- 録音助手:佐藤広文
- 照明助手:荒木勝
- 進行:沼尾鈞
キャスト
編集脚注
編集- ^ 吉永小百合著 集英社新書「 私が愛した映画たち」ISBN978-4087210224