桑原王
桑原王(くわばらおう、生年不詳 - 宝亀5年8月18日(774年9月28日))は、奈良時代の皇族。二品・志貴皇子の孫。官位は従四位下・上総守。
経歴 編集
天平宝字7年(763年)三世王の蔭位により従五位下に直叙される。称徳朝では縫殿頭を務める一方で下総員外介を兼帯した。
神護景雲4年(770年)8月に称徳天皇が崩御すると、その葬儀において御前次第司を務め、間もなく下野員外介次いで下総介に任ぜられる。同年10月に伯父の白壁王が即位(光仁天皇)したことから、11月に二世王待遇として従兄弟の鴨王・神王とともに四階昇進して従四位下に叙せられる。宝亀2年(771年)上総守に任ぜられている。のち、宝亀3年(772年)奈貴王とともに衣縫内親王の喪事を[1]、翌宝亀4年(773年)佐伯今毛人とともに難波内親王の喪事を監護している[2]。
官歴 編集
『続日本紀』による。