桑実寺

滋賀県近江八幡市にある天台宗の寺院

桑実寺(くわのみでら)は滋賀県近江八幡市安土町桑実寺にある天台宗寺院。山号は繖山(きぬがさやま)、本尊は薬師如来、開山は定恵。別名桑峰薬師

桑実寺

本堂(国の重要文化財
所在地 滋賀県近江八幡市安土町桑実寺675
位置 北緯35度8分53.23秒 東経136度9分14.71秒 / 北緯35.1481194度 東経136.1540861度 / 35.1481194; 136.1540861座標: 北緯35度8分53.23秒 東経136度9分14.71秒 / 北緯35.1481194度 東経136.1540861度 / 35.1481194; 136.1540861
山号 繖山(きぬがさやま)
宗派 天台宗
本尊 薬師如来(秘仏)
創建年 (伝)白鳳6年(677年
開基 定恵
別称 桑峰薬師
札所等 西国薬師四十九霊場第46番
びわ湖百八霊場第71番
文化財 本堂、桑実寺縁起絵巻(重要文化財)
法人番号 5160005007004 ウィキデータを編集
桑実寺の位置(滋賀県内)
桑実寺
桑実寺
桑実寺 (滋賀県)
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歴史 編集

創建 編集

標高433メートルの繖山(観音寺山)の中腹にあり、西国三十三所観音霊場の32番札所である観音正寺へと登る途上に位置する。

寺伝では、天智天皇の四女の阿閇(あへ)皇女(元明天皇)の病気回復をに祈らせたところ、琵琶湖から薬師如来が降臨し、阿閇皇女の病気を治して去り、それに感激した天智天皇の勅願により、藤原鎌足の長男の定恵が白鳳6年(677年)に創建したと伝えられている。寺名は、定恵がから持ち帰ったの実をこの地の農家にて栽培し、日本で最初に養蚕を始めたことに由来する。

室町幕府 編集

天文元年(1532年)には室町幕府12代将軍足利義晴が桑実寺に仮の幕府を設置し、『桑実寺縁起絵巻』を三条西実隆土佐光茂らに制作させ、奉納した。のちに15代将軍足利義昭も滞在する。

安土城 編集

一時期荒廃していたが、1576年に安土に居をかまえた織田信長によって保護された。しかし、1582年には、安土城の女中たちが自分の留守中に禁足を破って参拝に訪れたことを信長が咎め、女中たちと彼女らを擁護した桑実寺の高僧たちを殺害するという事件が起きた。

伽藍 編集

  • 本堂 - 国の重要文化財、室町時代前期再建。
  • 鎮守三社 - 天和元年(1681年)建立。
  • 大師堂(経堂) - 大正2年(1913年)再建。
  • 地蔵堂 - 地蔵堂は明和6年(1769年)11月再建。
  • 鐘楼 - 寛永21年(1644年)2月建立。

文化財 編集

重要文化財 編集

拝観情報 編集

  • 開門時間:9時 - 16時30分

交通アクセス 編集

周辺 編集

外部リンク 編集