桟橋
陸域部から水上へ向けて作った橋状の係留施設
桟橋(さんばし、英語: pier)とは、係留施設の一つ。船舶が着岸するために陸域部から水上へ向けて作った橋状の係留施設である。広義には浮桟橋(floating pier)やポンツーン(pontoon)も桟橋に含むことがある。「桟」がかつての当用漢字に入っていなかったことから、さん橋と表記される場合もある[1][2]。港湾法における港湾施設の一つ[3]。
構造編集
桟橋と岸壁・物揚場との違いは構造と形状にある。構造面を見ると、岸壁・物揚場が埋め立てやコンクリートにより海底まで埋められている物を指すのに対して、桟橋は支柱の上に橋上部を設置したものをいう。形状面を見ると、岸壁・物揚場は陸域に沿った形状をしているのに対し、桟橋は陸域から水域へ突き出るような形状をしている。
桟橋の支柱には、木製杭・鋼管杭・鉄筋コンクリート杭・筒柱・ケーソン橋脚・矢板セル橋脚などが使用される。支柱の上には桁(トラス)が渡され、さらに桁の上には床板やコンクリート地盤などが設置される。桟橋は軽量なため、地盤が軟弱な場合でも建設可能である。また、船舶が発着しやすいという利点も持つ。欠点には、船舶の発着岸時の衝撃に弱いことなどが挙げられる。
ギャラリー編集
- 桟橋の写真
ヘリングスドルフ桟橋 - バルト海ウセドム島(Seebrücke, Heringsdorf)
脚注編集
注釈編集
出典編集
- ^ “横浜・大さん橋の乗り場・駐車場|東海汽船”. 東海汽船株式会社 | 伊豆諸島へ行く船旅・ツアー. 2020年3月19日閲覧。
- ^ 馨, 沢原. “横浜港の大パノラマ!「大さん橋」は絶景が広がる展望スポット | 神奈川県”. LINEトラベルjp 旅行ガイド. 2020年3月19日閲覧。
- ^ 港湾法 - e-Gov法令検索第2条第5項第3号
- ^ 安田産業汽船株式会社. “安田産業汽船株式会社”. 2022年12月24日閲覧。→博多湾内航路→時刻表(ももち~海の中道)