椎名豊

日本のジャズピアニスト、作曲家 (1964-)

椎名 豊(しいな ゆたか、1964年9月23日 - )は、東京都墨田区出身のジャズピアニスト作曲家国立音楽大学作曲科在学中よりプロとしての活動を始めた。

椎名 豊
生誕 (1964-09-23) 1964年9月23日(59歳)
出身地 日本の旗 日本 東京都墨田区
学歴 国立音楽大学作曲科
ジャンル ジャズ
担当楽器 ピアノ
活動期間 1982年 -
公式サイト 公式ウェブサイト

人物 編集

1964年9月23日に東京都墨田区で誕生。父親の影響で幼少期より音楽に触れ、3歳から本格的にピアノのレッスンを始める。家業の関係で小・中学校時代は新潟県上越市で過ごした。当時はプロ野球選手を目指していたが、東京に転居してからピアニストに指針を大きく転換、国立音楽大学作曲科に入学し、在学中からプロとして活動を始める。

略歴 編集

1982年、国立音楽大学作曲学科に入学。在学中よりプロとしての活動を開始。

1989年、ライオネル・ハンプトン・オーケストラの日本公演、ビンセント・ハーリング(アルト・サクソフォーン)カルテットへの参加。

1990年6月、ロイ・ハーグローヴ(トランペット)、大坂昌彦(ドラム)らとロイ・ハーグローヴ・カルテット結成。これを切っ掛けとして翌1991年にアントニオ・ハート(アルト・サクソフォーン)を加えて日米混合ユニット『ザ・ジャズ・ネットワークス』を結成、日本側のリーダーとして活動。1992年、「ストレイト・トゥ・ザ・スタンダード」を発表。1993年、「美女と野獣」を発表。1994年、フロントがアントニオ・ハートからジェシー・デイビス(アルト・サクソフォーン)に代わり、ジョシュア・レッドマンをゲストに迎え「ブルーズン・バラッズ」を発表。1995年、ダビッド・サンチェス(テナー・サクソフォーン)をゲストに迎え「ザ・ジャズ・ネットワークス・イン・ザ・ムービー」を発表。同年10月、レジナルド・ヴィールとハーリン・ライリー(ドラム)を配した2ndアルバム『ヒッティン・ザ・スピリット』を発表。11月、レジナルド・ヴィール、広瀬潤次(ドラム)でCD発売記念ツアーを敢行。

1996年1月、スイングジャーナル誌主催、「'95ジャズ・ディスク大賞」にて『ヒッティン・ザ・スピリット』が最優秀新人作品賞を受賞。6月、ダスコ・ゴイコビッチ(トランペット)と共演、全国ツアーに参加、CD『グッド・オールド・デイズ』を録音。8月、3rdアルバム『アット・ザ・モーメント』をニューオリンズにて録音。このCDには前回同様レギュラーメンバーのレジナルド・ヴィール、ハーリン・ライリーに加えて、ニコラス・ペイトン(トランペット)が参加。9月、「エルヴィン・ジョーンズ・ジャズ・マシーン」メンバーとして3週間のヨーロッパ・ツアーに参加。ポーランド・スウィドニク、イギリス「ロニー・スコッツ・クラブ」、フランス「モントルイ・ジャズ祭」、「ニュー・モーニング・クラブ」に出演。11月、3rdアルバム『アット・ザ・モーメント』を発表。12月、『アット・ザ・モーメント』CD発売記念ツアーとしてハーリン・ライリーとデビッド・グロスマン(ベース)を擁したトリオで全国ツアーを敢行。このライブはNHK-FMで放送された。

1997年12月、レコーディング・メンバーであるレジナルド・ヴィール、ハーリン・ライリーとトリオを組み全国ツアー、続く翌1998年1・2月にニューヨーク在住のベーシスト、中村健吾と日本でレギュラーを組む広瀬潤次(ドラム)のトリオで全国ツアーを敢行。

1998年11月、クリスチャン・マクブライド(ベース)とクラレンス・ペン(ドラム)を迎え、4thアルバム『ユナイテッド』を発表。同月と12月、『ユナイテッド』CD発売記念ツアーとしてロドニー・ウィテカー(ベース)、クラレンス・ペン(ドラム)とトリオを組み、全国ツアーを敢行。

1999年7月、中村健と広瀬潤次のトリオでドイツ・ツアー、『欧州文化首都ワイマール'99 第7回EUジャパンフェスト・国際ジャズフェスティバル』に参加。

2000年5月、サイラス・チェスナット(ピアノ)トリオに、ゲストとして参加、2台のピアノで共演。10月、中村健吾と広瀬潤次らと5thアルバム『ハッピー・トゥ・スイング』を発表。

2001年10月、レジナルド・ヴィール、グレゴリー・ハッチンソン(ドラム)、ジョン・スワナ(トランペット)、ティム・アマコスト(テナー・サクソフォーン&ソプラノ・サクソフォーン)、ジェイソン・ジャクソン(トロンボーン)とスペシャルグループを組み全国ツアーを敢行。11月、レジナルド・ヴィール、ハーリン・ライリーとのトリオで全国ツアーを敢行。

2002年6月、「ジャズ・エリート2002」。サイラス・チェスナット(ピアノ)トリオにツインピアノとしてゲスト出演、2度目の共演を果たした。11月 - ロバート・ハースト(ベース)、グレゴリー・ハッチンソン、ティム・アマコストとカルテットを組み、全国ツアー敢行。

2003年7月、東京オペラシティ・コンサートホールにてチョン・ミョンフン指揮/東京フィルハーモニー交響楽団と共演。9・10月、椎名豊トリオとしてリオネル・ボカラ(ドラム)他とフランス・スイス・ツアーを行う。12月、ロバート・ハースト、アリ・ジャクソン(ドラム)、ティム・アマコストとカルテットを組み、全国ツアーを敢行。

2004年6月はアメリカ、9~10月はベルギー、フランス、スイスでツアーを敢行。10月はルー・タバキン(テナー・サクソフォーン)と、11月はロドニー・ウィテカー(ベース)、グレゴリー・ハッチンソン、ライリー・マリン(トランペット)、ティム・アマコストとグループを組み、全国ツアーを敢行。

2005年5・6月、椎名豊ヨーロピアントリオとしてフランス日本大使館ほか、イタリア、ベルギー、クロアチア、モロッコでツアーを敢行。8月、東京オペラシティ・コンサートホールにてチョン・ミョンフン指揮/東京フィルハーモニー交響楽団と「ガーシュインのピアノ・コンチェルト」を演奏。

2006年6月、ロドニー・ウィテカー、グレゴリー・ハッチンソンとトリオを組み全国ツアーを敢行。8月、2005年のチョン・ミョンフン指揮/ 東京フィルハーモニー交響楽団とのコンサート・ライブDVD『新世界との出会い~ドヴォルザークとガーシュイン~』(BSフジ)が発売。10月、「欧州文化首都パトラス2006」公式プログラムとしてギリシャ・パトラス市でコンサートを敢行。11月、ロドニー・ウィテカー、広瀬潤次とトリオを組み、全国ツアーを敢行。

2007年3月、ギリシャ・パトラスにて「子どもたちのためのレクチャー」を開催。北見ジュニア・ジャズ・オーケストラ&椎名豊トリオでギリシャ、オリンピア、アマリアーダ、パトラスにて現地の子供たちと交流コンサートを行う。7月、ロドニー・ウィテカー、グレゴリー・ハッチンソンとトリオを組み、全国ツアーを敢行。9月、金聖響指揮/東京フィルハーモニー交響楽団と「ガーシュインのラプソディ・イン・ブルー」を演奏。11月、ロドニー・ウィテカー、カール・アレン(ドラム)、ティム・アマコストとカルテットを組み全国ツアー。11・12月 - フランス、ベルギー、イギリスでツアーを敢行。

2008年4月、ミシガン州立大学にてロドニー・ウィテカー、ジョン・ファディス(トランペット)らとワークショップ・コンサートを敢行。5月、ヒュー・ウルフ指揮/東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会で「ガーシュインのラプソディ・イン・ブルー」を演奏。11月、自身のレーベル「Ssene-a Music」を立ち上げ、6thアルバム『Walkin in the Clouds』を発表。12月、宮松重紀指揮/東京フィルハーモニー交響楽団と「ガーシュイン&クリスマスコンサート」を行う。

2009年、エリック・カンゼル指揮/東京フィルハーモニー交響楽団と「ガーシュインのピアノ・コンチェルト」を演奏。

教育活動 編集

1998年より、教育プログラムとして子供たちのためのレクチャープログラムやワークショップ、ジョイント・コンサートも国内外で展開。その後活動は、北海道-釧路・北見、福岡県-筑後市、柳川市、鹿児島-志布志市、静岡県-興津、大井川町、新潟県-上越市、岩手県-遠野市など全国的に展開。2007年より国立音楽大学、夏期音楽講習会ジャズピアノ講座を行う。2008年、ミシガン州立大学でレクチャー、ワークショップ、コンサートを行う。2009年より千葉県浦安市明海大学ジャズ・オーケストラ部・監督を務める。

脚注 編集

出典 編集

外部リンク 編集