水になった村
『水になった村』(みずになったむら)は、日本のドキュメンタリー映画[1]。写真家・映画監督の大西暢夫による、初の監督映画作品[1]。2007年(平成19年)公開[1]。配給は大西暢夫[1]。第16回EARTH VISION 地球環境映像祭最優秀賞受賞[2]。
水になった村 | |
---|---|
監督 | 大西暢夫 |
原案 | 本橋成一 |
製作 | 本橋成一 |
音楽 | 林祐介 |
撮影 | 大西暢夫 |
編集 | 土井康一 |
制作会社 | ポレポレタイムス社 |
配給 | 大西暢夫 |
公開 | 2007年8月4日 |
上映時間 | 92分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
東京・ポレポレ東中野でロードショー、2011年(平成23年)DVD発売記念アンコール・モーニングショー[3]。自主上映会用のDVCAM貸し出しも行っている[4]。徳山会館(徳山湖畔にある旧徳山村の歴史・文化を後世に伝えることを目的とした施設)で不定期上映、DVD販売されている。
概要
編集ダム建設のために廃村になった岐阜県揖斐郡徳山村[5]。移転地へ離村後、村に戻ってきて元の山村生活を続けるジジババたち[5]。美しい村の自然や暮らしの風景、失われる村の記録を残すために通ってくるカメラマンの青年とジジババたちの交流、徳山ダム試験湛水から完成、高齢になっての移転地での暮らしを描く[6][7]。定点観測や長期にわたる撮影などから得られる稀有な映像[6][7]。監督の大西暢夫が東京から徳山村まで約10時間、500㎞の道のりを通い続けた15年間の記録映画[6][7]。
キャスト
編集- 徳田じょ
- 廣瀬司
- 廣瀬ゆきゑ
- 廣瀬ハツヨ
- 小西政治郎
- 小西かの
- 小西庄司
- 小西みさ子
- 徳田みつ子
- 村山みつ子
スタッフ
編集ロケ地
編集岐阜県揖斐郡徳山村。福井県との県境に位置する、揖斐川上流にあった山深い村。下開田、上開田、本郷、山手、櫨原、塚、戸入、門入の全八集落。
関連書籍
編集- 『僕の村の宝物 ダムに沈む徳山村 山村生活記』(1998年 情報センター出版局)ISBN 4-7958-2652-8
- 『おばあちゃんは木になった』(2002年 ポプラ社) ISBN 4-591-07241-X 第8回日本絵本賞 全国学校図書館協議会選定図書[8]
- 『水になった村 ダムに沈む村に生き続けたジジババたちの物語』(2008年 情報センター出版局)ISBN 978-4-7958-4792-7
- 『徳山村に生きる 季節の記憶』(2009年 農文協)ISBN 978-4-540-08304-4[8]
- 『ホハレ峠 ダムに沈んだ徳山村百年の軌跡』(2020年 彩流社)ISBN 978-4-7791-2643-7 第36回農業ジャーナリスト賞[9]
関連項目
編集脚注
編集- ^ a b c d “水になった村”. 映画紹介. ポレポレタイムス社 (2007年). 2023年10月24日閲覧。
- ^ “「この場所で生きる。」”. シビックプライドプレイス. みんなの森 ぎふメディアコスモス (2022年11月). 2023年10月24日閲覧。
- ^ “受け継がれてきた職人の仕事を追って大西暢夫さん”. DEAR. 認定NPO法人 開発教育協会 (2022年4月18日). 2023年1月7日閲覧。
- ^ “【1月20・22日】北方シネマ映画「水になった村」および小倉昭和館との共同企画「ワン・セカンド」上映ご案内”. お知らせ. 公立大学法人 北九州市立大学 (2023年1月19日). 2023年10月24日閲覧。
- ^ a b “徳山ダム建設事業に関する報告15頁”. 独立行政法人 水資源機構中部支社 (2005年10月). 2023年1月7日閲覧。
- ^ a b c “戦時中でも「腹いっぱい」ダムに沈んだ村の記憶を出版”. 朝日新聞デジタル (2020年10月30日). 2023年10月24日閲覧。
- ^ a b c 『水になった村』パンフレット(2007年8月4日発行)8-13頁
- ^ a b “大西暢夫の、村へのまなざし”. イベント情報. 東根市公益文化施設 まなびあテラス (2019年). 2023年10月24日閲覧。
- ^ “徳山ダムで廃村 最後の住人の姿 写真家・大西暢夫さんの著書に農業ジャーナリスト賞”. 毎日新聞 (2021年8月21日). 2023年10月24日閲覧。
外部リンク
編集- 『水になった村』 - 日本映画データベース
- 『水になった村』 - Googleブックス
- 水になった村 (@mizuninattamura) - X(旧Twitter)