油面

日本の東京都目黒区の住区またはかつて東京都目黒区にあった地名

油面(あぶらめん)は、東京都目黒区の旧地名。現在の目黒区中町一丁目を中心に、同二丁目の一部、中央町二丁目の一部を含む。目黒区の行政サービスの単位である油面住区として現在も使用されている名で、油面住区は目黒4丁目、中町1丁目、中町2丁目になる。

概要 編集

江戸時代中期からこの辺りでは菜種が栽培され、菜種から作った油増上寺祐天寺燈明用として納めていた。油を納めていた代わりに租税を免ぜられたことから「油免」転じて「油面」になったとされている。菜種の栽培は昭和の初めごろまで行われていたという[1]

住所としての地名は無くなったが、目黒区油面住区として行政サービスが行われ、目黒区立油面小学校や油面公園、油面交差点、油面地蔵通り商店街[1]、油面交番[2]などにその名を残している。

油面住区としては面積58.56ヘクタールで1989年の人口は13,018人であった[3]

目黒通り油面交差点から北西に延びる道は油面地蔵通りと呼ばれ、道筋には油面地蔵通り商店街がある。この名のもとになった油面子育地蔵尊(高地蔵)は子育て・眼病にも霊験あらたかとされ、元は油面交番の向かい角にあったが、関東大震災後に商店街の中ほどの現在の地に移されたという[4]

脚注 編集

  1. ^ a b 目黒の地名 油面”. 目黒区. 2015年2月19日閲覧。 
  2. ^ 目黒警察署 交番MAP”. 目黒警察署. 2015年2月19日閲覧。 
  3. ^ 油面住区住民会議わがまち診断書作成委員会『油面住区わがまち診断』東京都目黒区発行、1989年、3ページ
  4. ^ 目黒のみち 油面地蔵通り”. 目黒区. 2015年2月19日閲覧。