法楽寺 (大阪市)
大阪市東住吉区にある寺院
法楽寺(ほうらくじ)は、大阪市東住吉区にある真言宗泉涌寺派の大本山の寺院。山号は紫金山(しこんざん)、院号は小松院[2]。本尊は不動明王。
法楽寺 | |
---|---|
本堂 | |
所在地 | 大阪府大阪市東住吉区山坂1丁目18-30 |
位置 | 北緯34度37分35.03秒 東経135度31分22.11秒 / 北緯34.6263972度 東経135.5228083度座標: 北緯34度37分35.03秒 東経135度31分22.11秒 / 北緯34.6263972度 東経135.5228083度 |
山号 | 紫金山 |
院号 | 小松院[1] |
宗旨 | 古義真言宗 |
宗派 | 真言宗泉涌寺派 |
寺格 | 大本山 |
本尊 | 不動明王 |
創建年 | 伝・治承2年(1178年) |
開基 | 伝・平重盛 |
中興年 | 正徳元年(1711年) |
中興 | 洪善普摂 |
正式名 | 真言宗泉涌寺派大本山紫金山小松院法樂寺 |
別称 |
田辺不動尊 たなべのお不動さん |
札所等 |
近畿三十六不動尊霊場第3番 おおさか十三仏霊場第1番 摂津国八十八箇所第40番 役行者霊蹟札所 神仏霊場巡拝の道第47番(大阪第6番) |
文化財 |
絹本著色不動明王二童子像(重要文化財) 銅造蔵王権現立像(府指定有形文化財) |
公式サイト | 真言宗泉涌寺派大本山 法楽寺 |
法人番号 | 1120005001641 |
毎月28日が不動明王の縁日で、多くの参詣者で賑わいを見せている。
歴史
編集伝承によれば、源平の戦乱で戦死した平家と源氏の霊を怨親平等に弔うために、源義朝の念持仏であった如意輪観世音菩薩を安置し、壮麗な伽藍が営まれたことが起源とされる。
山号の紫金山は、治承2年(1178年)、仏教の信仰に篤かった平重盛が宋の禅師・育王山仏照の高徳を聞き、黄金3000両を献上し結縁を求めたとの伝えによる(『平家物語』巻三「金渡」にみえる話)。仏照は重盛の仏法への志に感嘆し、育王山伝来の紫金の仏舎利二顆を贈ったという。また、院号の小松院は、平重盛の別称が小松内府と称されていたことにちなむ。
元亀2年(1571年)、織田信長の侵攻による兵火で伽藍は灰燼に帰した。しかし、天正13年(1585年)にはひとまず復興した。
正徳元年(1711年)に野中寺から洪善普摂が晋山し、律院として本格的に復興が行われた。お堂は紀伊国の雑賀家の尽力により大和国宇陀松山藩織田氏の殿舎が移築され、現在に至るまで山門・本堂に残されている。
境内
編集- 本堂 - 不動明王・釈迦如来・如意輪観世音菩薩・ 十一面観世音菩薩・地蔵菩薩・歓喜天を祀る。
- 大師堂 - 弘法大師・真言八祖絵像を祀る。
- 三重塔 - 1996年(平成8年)11月26日、三笠宮崇仁親王臨席のもと落慶法要が行われた。通称「平成の三重宝塔」ともいい、本尊は金剛界大日如来像。脇侍として江戸時代の作と伝わる不動明王立像と愛染明王坐像がある。礎石上塔総高は約23メートル。
- 鐘楼
- 水掛不動尊
- 観音堂
- 庫裏
- 富山秋葉大権現
- 楠木大明神
- 四国八十八箇所霊場本尊石碑
- リーヴスギャラリー小坂奇石記念館 - 遺作400余点を所蔵。また当寺に伝わる品、あるいは近年収集した仏教美術品が展示されている[3]。
- 山門
-
大師堂
-
三重塔
-
鐘楼と大楠(後方)
-
水掛不動尊
-
楠大明神と大楠(左後方)
-
大楠の天狗
-
四国八十八箇所霊場本尊石碑
-
山門
文化財
編集重要文化財
編集- 絹本著色不動明王二童子像 - 1980年(昭和55)6月6日指定[4]。
大阪府指定
編集- 天然記念物
年中行事
編集- 1月 1 - 3日 初詣(歳旦吉祥護摩供)
- 1月28日 たなべ不動尊大祭(大般若転読会・柴灯大護摩供)
- 2月1 - 7日 節分(厄除星祭)
- 3月彼岸中日 春期彼岸会
- 4月 上旬 四国八十八ヶ所巡拝
- 5月28日 たなべ不動尊大祭
- 8月15日 盂蘭盆会
- 8月18日 大施餓鬼会
- 8月23日 地蔵盆
- 9月彼岸中日 秋期彼岸会
- 9月28日 たなべ不動尊大祭
- 10月21日 四国八十八ヶ所お砂踏み
- 11月 上旬 不動講講演会
- 12月31日 除夜の鐘
月例行事
編集- 弘法大師縁日(毎月21日)
- 写経12時~・勤行14時~・法話15時~
- たなべ不動尊縁日(毎月28日)
- 不動尊護摩供 10時・14時の2回
- 子供のための図書館「くすのき文庫」 毎週土曜日午後3時から午後5時まで。
- この活動により1982年、正力松太郎賞を受賞した。
前後の札所
編集所在地
編集大阪府大阪市東住吉区山坂1丁目18-30
交通アクセス
編集脚注
編集出典
編集- ^ 法楽寺公式
- ^ “法樂寺(ほうらくじ)”. 大阪市東住吉区役所. 2022年11月17日閲覧。
- ^ “小坂奇石記念館 リーヴスギャラリー”. 紫金山法樂寺公式. 2022年11月17日閲覧。
- ^ a b “絹本著色不動明王二童子像 / 国指定文化財等データベース”. 文化庁. 2022年11月17日閲覧。
- ^ “府指定の文化財一覧 有形文化財 美術工芸品(彫刻)” (PDF). 大阪府教育庁文化財保護課. 2022年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月17日閲覧。
- ^ “府指定の文化財一覧 有形文化財 美術工芸品(彫刻)”. 大阪府教育庁文化財保護課. 2022年11月17日閲覧。
- ^ “法楽寺のくす / 府指定天然記念物”. 大阪府教育庁文化財保護課. 2022年11月17日閲覧。