法華寺(ほっけじ)は、北海道松前郡松前町にある日蓮宗寺院である。

法華寺
所在地 北海道松前郡松前町豊岡258
山号 妙光山
宗旨 日蓮宗
寺格 宗門史跡・別格中本寺(緋金襴寺跡)
本尊 三宝尊
創建年 1296年永仁4年)
開山 日持
正式名 妙光山法華寺
別称 北海唱導発軫霊窟[1]・奥羽二州触頭
法人番号 4440005000732 ウィキデータを編集
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歴史 編集

山号は妙光山。寺院は莚師法縁、住職は親師法縁に属する。[2]

1296年永仁4年)に日持上人によって創建。その後、大永年間(1521年-1528年)に上ノ国町にあった法華堂を現在地に移したとされる[3]

1872年明治5年)10月25日に焼失し、1887年(明治20年)4月22日に日軌上人によって再建された。境内には旧志苔館主・小林家や吉田家、江戸幕府の奉行であった小笠原伊勢守と徳川軍埋葬塚などの墓がある。またかつては法華寺の一部をユースホステルとして開放した時期もあり、正式名称は「法華寺ホステル」で、法華寺ユースホステルの別称でも呼ばれていた[4]

法華寺にある「日蓮聖人坐像」は 1992年平成4年)3月31日に北海道の有形文化財に指定されている[5]

旧本末 編集

日蓮宗は昭和16年に本末を解体したため、現在では、旧本山・旧末寺と呼びならわしている。

交通 編集

脚注 編集

  1. ^ 1895年明治28年)に小松宮彰仁親王によって命名された。
  2. ^ 法類・法縁とは、同じ宗旨・宗派に属し密接な関係を持つ僧侶並びに寺院のこと。法華寺及び江差法華寺は、日蓮の高弟である六老僧の一人・蓮華阿闍梨日持正応元年(1291年)に檜山郡上ノ国小堀村勝山に建立した法華堂を淵源とする。日持門流は、日持自ら開いた妙法山永精寺を淵源とし親師法縁に属する本山貞松山蓮永寺と、日持を崇敬開山に仰ぎ莚師法縁の縁頭寺である本山廣布山本滿寺の2大法脈となっている。上ノ国法華堂を淵源に持つ日持門流は、寺院と住職の法縁を敢えて分かつ事によって両本山の法脈を継承する形式を保っており、これは他の日持門流寺院には見られない特徴となっている。
  3. ^ 法華寺(北海道松前町)”. 日本観光復興協会. 2023年11月13日閲覧。
  4. ^ 法華寺”. いこーよ. 2023年11月13日閲覧。
  5. ^ 木造 日蓮聖人坐像”. まつまえの文化財. 2023年11月13日閲覧。

参考文献 編集

  • 宗祖第七百遠忌記念出版『日蓮宗寺院大鑑』/日蓮宗寺院大鑑編集委員会/大本山池上本門寺/昭和56年(1981年)
  • 『日蓮宗事典』/日蓮宗事典刊行委員会/日蓮宗宗務院/昭和56年(1981年)

外部リンク 編集