波若信号場
波若信号場(なみわっかしんごうじょう)は、かつて北海道白糠郡音別村字パシクル(現・釧路市音別町中音別)に存在した鉄道省の信号場である。
波若信号場 | |
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なみわっか NAMIWAKKA | |
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所在地 | 北海道白糠郡音別村パシクル |
所属事業者 | 鉄道省 |
所属路線 | 根室本線 |
キロ程 | 274.3 km(滝川起点) |
開業年月日 | 1913年(大正2年)12月1日[1] |
廃止年月日 | 1938年(昭和13年)* |
備考 | *1931年(昭和6年)4月7日に閉鎖[1] |

1977年撮影の波若信号場跡と周囲約1km範囲。上が白糠方面。右は馬主来(バシクル)沼。構内の痕跡は全く残っていないが、信号場本屋が置かれていた辺りに白い屋根の保線詰め所が残されており、廃止後もずっと保線の要であった事がわかる。現在では詰め所も撤去され、何も残っていない。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
概要編集
付近にある汽水湖の馬主来沼(パシクル沼)は海に開いた出口が塞がり易く、満水時には線路が危険な状態になる恐れがあり、保全措置として設けられたとされる[2]。波若の名前は馬主来沼に注ぐヤムワッカ川の名前から採られた[2]。
歴史編集
信号場の構造編集
- 単線行違い形の二線式。乗降用設備なし。信号場本屋は白糠に向かって左側、内陸側に位置した[6]。
隣の駅編集
脚注編集
- ^ a b c d e 石野哲(編) 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、878頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c 音別町史 1985年12月発行 P708。
- ^ 『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』(2001年12月 北海道旅客鉄道釧路支社 編集・発行)では1931年(昭和6年)5月10日に廃止としている。
- ^ 国鉄時代に廃止の逹は鉄道公報に掲載されておらず書類上は閉鎖のままとなっていた。また1946年(昭和21年)3月31日『鉄道停車場一覧』に記載されている。高山拡志 編著『旧国鉄・JR鉄道線廃止停車場一覧 -- 補訂第2版』2000年、311頁
- ^ 1944年(昭和19年)撮影航空写真 (国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス)では、線形も直されて(信号場時代は相互方向片開分岐)既に全く痕跡が残っていない。
- ^ 昭和3年度 線路一覧略図 札幌鉄道局発行。