深沢 克己(ふかさわ かつみ、1949年8月31日[1] - )は、西洋史学者、東京大学名誉教授、日本学士院会員。おもな研究分野は近世フランスの国際商業史・港湾都市史・宗教社会史・フリーメイソン史・秘教思想史。地中海貿易の研究から出発して、ヨーロッパからアジアにおよぶ社会・経済・文化・技術・宗教の移動・接触・交流・融合を視野におさめた研究をなす。

経歴編集

東京都文京区出身。1973年 東京大学文学部西洋史学科卒業、1978年 同大学院人文科学研究科西洋史学専攻修士課程修了、1984年 同博士課程満期退学。1980-84年 プロヴァンス第1大学第3課程(歴史と文明)修学、フランス第3課程博士号(歴史と文明)取得、1986年 マルセイユ科学・文学・芸術アカデミーよりエドワール・サマン賞受賞、1986年 九州大学文学部助教授、94年 教授、1995年 東京大学人文社会系研究科教授。2015年 定年退職、名誉教授。2015年 京都産業大学文化学部客員教授(2020年退職)。

1997年 ボルドー第3大学歴史研究科客員教授、2005年 ニース大学文学部客員教授、2007年 南ブルターニュ大学人文社会科学部客員教授。

2018年 日本学士院会員。2021年 マルセイユ科学・文学・芸術アカデミー准会員。

著書編集

編著編集

  • 『国際商業』編 ミネルヴァ書房 2002
  • 『信仰と他者 寛容と不寛容のヨーロッパ宗教社会史』高山博共編 東京大学出版会 2006
  • 『港町の世界史2 港町のトポグラフィ』歴史学研究会編 青木書店 2006
  • 『ユーラシア諸宗教の関係史論 他者の受容、他者の排除』編 勉誠出版、2010
  • 『友愛と秘密のヨーロッパ社会文化史 古代秘儀宗教からフリーメイソン団まで』桜井万里子共編 東京大学出版会 2010
  • Katsumi Fukasawa, Benjamin J. Kaplan and Pierre-Yves Beaurepaire (eds.), Religious Interactions in Europe and the Mediterranean World: Coexistence and Dialogue from the 12th to the 20th Centuries. London/New York: Routledge, 2017

翻訳・監修編集

  • ミシェル・モラ・デュ・ジュルダン『ヨーロッパと海』平凡社 1996
  • ポール・ビュテル『近代世界商業とフランス経済 カリブ海からバルト海まで』藤井真理共訳 同文舘出版 1997
  • アンドレ・ジスベール、ルネ・ビュルレ『地中海の覇者ガレー船』遠藤ゆかり・塩見明子訳 創元社 1999
  • ピエール=イヴ・ボルペール『「啓蒙の世紀」のフリーメイソン』山川出版社 2009

論文編集

編集

  1. ^ 『現代日本人名録』2002年