渡辺
日本語の姓 (わたなべ)
渡辺、渡邊、渡邉(わたなべ)は、渡部(わたのべ)から転じた職業や渡し場に由来する名前(諸説あり)。
地名
編集日本全国に見られる地名であり、中世に摂津国の旧淀川河口近くに存在した渡辺がもっとも有名である。この渡辺は渡辺津と呼ばれる港であり、現在の大阪市中央区の天満橋から天神橋の間辺りにあった。また、「渡辺」のルーツで有名な神社が坐摩神社である(社号は「いかすり」と読むが、通常は「ざま」と読む)。現在地の住所は大阪府大阪市中央区久太郎町四丁目渡辺3号であるが、1988年の地名変更までは「渡辺町」という地名だった。渡辺の名のルーツが消えることに反対する運動が渡辺姓の末裔の間で起こり、結局は「○丁目▲番×号」の「○番」の部分に「渡辺」が用いられることになった。つまり、大阪府大阪市中央区久太郎町四丁目は1番、2番、3番、渡辺の順で街区符号が設定されている。
人名
編集→「渡辺氏」も参照
明治安田生命保険の調査によると、2018年現在日本で5番目(山梨県では1番目)に多い姓であり、人口の0.94パーセントを占める[1]。漢字表記は大きく分けて「渡辺」「渡邊」「渡邉」の3通りだが、細かい差を含めると字体の数は100以上にのぼる[2]。
海外でも知られていることから、「ミセスワタナベ」など日本人の俗称としても使われる。
脚注
編集- ^ “明治安田生命 全国同姓調査を実施”. 明治安田生命. 明治安田生命保険 (2018年8月8日). 2021年10月28日閲覧。
- ^ https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/kanji_kako/08/gijiroku.html