いわき市(いわきし)は、福島県浜通り南部に位置する中核市に指定されている。1966年成立。福島県浜通り地域の行政経済文化の中心地である。面積は福島県内で最大であり、人口においては郡山市に次ぐ県内2位、東北地方では仙台市、郡山市に次ぐ地域内第3位である。

いわきし ウィキデータを編集
いわき市
いわき市旗 いわき市章
いわき市旗 いわき市章
1967年10月1日制定
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 福島県
市町村コード 07204-4
法人番号 9000020072044 ウィキデータを編集
面積 1,232.51km2
総人口 318,070[編集]
推計人口、2024年9月1日)
人口密度 258人/km2
隣接自治体 田村市田村郡小野町双葉郡広野町楢葉町川内村石川郡古殿町平田村東白川郡鮫川村
茨城県北茨城市
市の木 クロマツ
(1971年10月1日制定)
市の花 ツツジ
(1973年3月20日制定)
市の鳥

市の魚
かもめ
(1996年10月1日制定)
めひかり
(2001年10月1日制定)
いわき市役所
市長 内田広之
所在地 970-8686
福島県いわき市平字梅本21番地
北緯37度03分02秒 東経140度53分16秒 / 北緯37.0505度 東経140.88772度 / 37.0505; 140.88772座標: 北緯37度03分02秒 東経140度53分16秒 / 北緯37.0505度 東経140.88772度 / 37.0505; 140.88772
いわき市役所
地図
市庁舎位置
外部リンク 公式ウェブサイト

いわき市位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

概要

編集

福島県の東南部に位置し、南は茨城県、西は阿武隈高原、東は太平洋に面する[1]。面積は1,231.35平方キロメートルで、福島県全体の約8.9%を占める[1]。また、いわき都市圏の中心都市である。

古代石城国造(北部)や道奥菊多国造(南部)の領土であり、平安時代12世紀から関ヶ原の戦いまでは岩城氏の本拠地として栄えていた。

明治初期より本州最大かつ東京に最も近い炭鉱である常磐炭田の開発が始まり、隣接する日立鉱山とともに、明治期の日本の近代化に欠かせない地域となった。鉄道の常磐線は、この地域で産出される鉱物資源首都圏へ運ぶ重要路線として早期に敷設され、日本の主幹産業として当時の人口増に寄与した。南側の茨城県日立市ひたちなか市などとともに常磐工業地域を構成している。

高度経済成長期には石油へのエネルギー革命が進み、石炭産業が急速に衰退していくと新産業都市の指定を受けるべく14市町村の大合併を行った。環境問題としては化学工場から排出されたカドミウムによる土壌汚染地下水汚染公害鮫川中流域において経験した。この新産業都市は、工業整備特別地域ほどの成果を生むことはなかったが、首都圏から近い地の利と小名浜港を生かし、宮城県仙台市や郡山市を上回る製造品出荷額2020年度:約8,853億円[2])を誇る、東北地方最大の工業都市である。

東北地方では最も集客力のあるリゾート施設スパリゾートハワイアンズを筆頭に、アクアマリンふくしまいわき湯本温泉など多彩な観光資源を持ち(2015年度の市内観光交流人口は東北2位の年間約810万人[3])、観光都市への転換にも成功している。特に炭鉱会社であった常磐炭礦(現・常磐興産)が会社存続をかけて1966年に開業させたスパリゾートハワイアンズは、2006年に『フラガール』として映画化されるなどいわき市の顔であり、市役所としても「フラおじさん」など、ハワイ色を強く出した観光イメージ戦略を行っている。

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、揺れと津波に襲われ死者467名、建物の全壊7902棟といった大きな被害を受けた(2019年8月時点集計)[4]。同震災に伴い起きた福島第一原子力発電所事故による影響や風評被害も受けた[5]。しかしながら、サイクリングロードを兼ねた防潮堤建設など復興や将来の災害への備えも進められている[6]。詳細は「東日本大震災と福島第一原子力発電所事故」を参照のこと。

2016年には東北初となるWBSC U-15ワールドカップ(WBSC U-15野球ワールドカップ)が開催。また、2013年には福島県初となるプロ野球オールスターゲームが開催されるなど、温暖な気候を生かしたスポーツ推進にも力を入れている。

地理

編集

いわき市は福島県の東南に位置しており、面積は1,232.0km2東京都区部(東京23区)の約2倍とほぼ同じ面積を有している。距離は東西39キロメートル(km)南北51.5 kmに渡って市域が広がっているが、常磐自動車道から西側は阿武隈高地の山間部であり、残る東側も丘陵地が多く市街地と市街地が丘陵によって分断され、連続性がないのが特徴である。JR常磐線ではトンネルと市街地が交互に現れ、そのため面積に対する可住地面積の割合は30%と福島県内の市の中では最も低い。

南は茨城県と接し太平洋に面した60kmにわたる海岸線を有する。物流・工業港としては小名浜港[7] があるほか、6カ所の漁港がある[8]。東日本大震災と福島第一原発事故の影響を受けた海水浴場は、2023年夏時点で4カ所が再開されている[9]

平県、磐前県を経て最終的に1876年に福島県に組み込まれたものの、歴史的には陸前浜街道を介して(現在の)茨城県との繋がりが深かったため、方言や習慣は同じ福島県よりも茨城県により近い。明治維新以後も、常磐線や常磐自動車道などの交通網が茨城側から順に整備されたため、険しい阿武隈高地を超えた中通りよりも、茨城県との交流が近密であった。近年は、1995年に磐越自動車道が開通した事によって中通り会津地方と結ばれたため、交流が活発になってきている。

広大な面積

編集

磐城地方は基幹産業であった常磐炭田と水産業の斜陽化が進み、早急な方向転換を迫られていた。 そのため、全国総合開発計画に基づく新産業都市の指定を「常磐・郡山地域」として受けるべく、県が主導となり、郡山市と共に大規模な市町村合併を行った。これにより、平田村を挟んで両市は隣同士となり、70km離れた両市が「1地域」として指定される事となった。

この合併により平市磐城市勿来市常磐市内郷市の5市と旧石城郡の全域(3町4村)に双葉郡の2町村(久之浜町大久村)を加えた計14自治体が1つとなり、1966年昭和41年)当時としては日本一広い面積(1,231.13km²)のいわき市が誕生した[10][11]。その後、2003年に静岡市に抜かれるまで37年間にわたり日本一面積が大きい市区町村であった。

また、いわき市は長野県諏訪郡ちの町(現茅野市)、山口県阿武郡むつみ村(現萩市)、滋賀県東浅井郡びわ村(びわ町を経て、現長浜市)、青森県むつ市についで5例目のひらがな名の自治体でもある。

「いわき」の漢字表記は「岩城」「磐城」「石城」であるが、歴史で変遷がある。国造律令制下の郡名が「石城」で、本市を本拠地にした戦国大名の姓が「岩城」で、徳川藩政時代明治令制国が「磐城」となっている。その流れから言えば、1966年(昭和41年)10月1日の市町村合併で新設された市の名前は「磐城市」となるところだが、合併する地域に含まれていた既存の「磐城市」(小名浜地区)への吸収合併というイメージを避けるために、妥協点としてひらがなの「いわき市」とした。なお、「いわき」を漢字で表記する場合、学校や施設、行政機関名は「磐城」を用いている例が多い。(例:磐城高校など)

新設後、ひらがな名の自治体では人口が最多だったが、2001年(平成13年)5月1日、埼玉県浦和市大宮市与野市の3市の合併によりさいたま市が発足し、ひらがな名の自治体では人口が最多の座をさいたま市に奪われたことで現在では2位になった。(ちなみに、ひらがな名の自治体で中核市以上は本市とさいたま市のみ)。

福島市から遠方であることに配慮して、1979年(昭和54年)4月、いわき市にいわき自動車検査登録事務所がおかれ、「いわきナンバー」が新設された。これは、全国初のひらがなナンバープレートであった。

地形

編集
 
福島県内におけるいわき市の位置。
  • 夏井川鮫川藤原川好間川、釜戸川
  • :公共施設内に山頂が所在する場合はその施設名も記す。
    • 矢大臣山、鬼ヶ城山、神楽山(808m)、屹兎屋山(875m)、猫鳴山(820m)、二ッ箭山、石森山(224m)、水石山(735m、山頂は水石山公園内に所在。)、閼伽井嶽(605m)、塩見山(721m)、雨降山(てんきちょうやま)、芝山、鶴石山(767m、山頂はいわき鶴石牧場内に所在。)、二ッ石山[注釈 1]、三大明神山(706m)、湯ノ岳(593m)、明神山(752m)、朝日山、仏具山(670m)、大丸山(720m、県境付近。)、天狗山(631m)、馬揚山(767m)、一本山毛欅山(667m)
  • 温泉:久之浜温泉、白岩温泉、地切温泉、いわき湯本温泉(常磐湯本温泉)、白鳥温泉、吉野谷鉱泉、下川温泉(泉町)、白米温泉、玉山温泉、高野温泉、舞子温泉
  • 海岸水泳場:太平洋に沿って北から順に記す。
    • 久之浜、中浜、波立海岸、波立、薄磯、合磯、永崎、小浜、菊多浦(勿来海水浴場

気候

編集

東北地方内では年間日照時間が最も長く、1日の平均気温が最も高い。沿岸部のため冬は内陸部よりも冷えにくく、夏は内陸部よりも暑くなりにくいためか年間の寒暖の差が小さい。また冬は日本海側から流れる雪雲が越後山脈奥羽山脈、阿武隈高地に遮られるため、山間部を除いてはほとんど降らず、乾燥した快晴の日が多い。平均積雪量は東北地方の中では極端に少なく、数年に一度積もる程度、東京名古屋などとほぼ同じ値[12] となっているため、東北地方にありながら市民は雪には慣れていない。

2010年に山田町にアメダス観測所(山田地域気象観測所)が設置され、海風の影響を受けやすい従来の「小名浜特別地域気象観測所」よりも内陸部の気象データが反映されるようになった。

これにより、夏季において真夏日を記録する日が連続して観測されるようになった。但し猛暑日は年に一度程度(一日も記録しない年も珍しくはない)で、熱帯夜はより少ない(熱帯夜最多日数は小名浜の9回(2021年)に対し、山田は2010年、2019年の1回のみである)。

いわき市小名浜字船引場(小名浜特別地域気象観測所、標高3m)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 20.8
(69.4)
24.8
(76.6)
23.5
(74.3)
27.4
(81.3)
29.7
(85.5)
33.6
(92.5)
34.9
(94.8)
37.7
(99.9)
34.4
(93.9)
32.2
(90)
25.0
(77)
25.4
(77.7)
37.7
(99.9)
平均最高気温 °C°F 8.6
(47.5)
8.9
(48)
11.5
(52.7)
15.8
(60.4)
19.6
(67.3)
22.6
(72.7)
25.8
(78.4)
27.9
(82.2)
25.4
(77.7)
20.9
(69.6)
16.1
(61)
11.1
(52)
17.9
(64.2)
日平均気温 °C°F 4.1
(39.4)
4.3
(39.7)
7.1
(44.8)
11.6
(52.9)
15.8
(60.4)
19.1
(66.4)
22.5
(72.5)
24.5
(76.1)
22.0
(71.6)
16.9
(62.4)
11.5
(52.7)
6.6
(43.9)
13.8
(56.8)
平均最低気温 °C°F −0.1
(31.8)
0.1
(32.2)
2.8
(37)
7.4
(45.3)
12.3
(54.1)
16.4
(61.5)
20.1
(68.2)
22.0
(71.6)
19.0
(66.2)
13.2
(55.8)
7.1
(44.8)
2.1
(35.8)
10.2
(50.4)
最低気温記録 °C°F −9.3
(15.3)
−10.7
(12.7)
−8.5
(16.7)
−3.8
(25.2)
−0.6
(30.9)
4.8
(40.6)
9.6
(49.3)
11.6
(52.9)
7.2
(45)
0.8
(33.4)
−3.3
(26.1)
−7.1
(19.2)
−10.7
(12.7)
降水量 mm (inch) 57.3
(2.256)
54.0
(2.126)
108.4
(4.268)
125.2
(4.929)
146.1
(5.752)
149.5
(5.886)
160.7
(6.327)
122.6
(4.827)
192.3
(7.571)
193.1
(7.602)
80.3
(3.161)
51.3
(2.02)
1,440.7
(56.72)
平均降水日数 (≥0.5 mm) 5.1 5.8 9.9 10.8 11.9 12.6 13.4 9.7 12.2 11.2 7.6 5.9 116.2
湿度 58 59 62 68 76 83 86 84 80 75 69 62 72
平均月間日照時間 193.4 180.3 191.4 192.8 193.0 150.3 151.1 183.1 144.5 147.3 162.4 179.0 2,068.6
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1910年-現在)[13][14]
山田地域気象観測所(いわき市山田町大谷、標高25m)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 17.5
(63.5)
22.5
(72.5)
24.1
(75.4)
28.2
(82.8)
32.5
(90.5)
35.9
(96.6)
36.0
(96.8)
36.3
(97.3)
36.5
(97.7)
31.3
(88.3)
25.5
(77.9)
22.2
(72)
36.5
(97.7)
平均最高気温 °C°F 8.5
(47.3)
9.0
(48.2)
12.4
(54.3)
16.9
(62.4)
21.9
(71.4)
24.1
(75.4)
27.9
(82.2)
29.4
(84.9)
26.3
(79.3)
21.3
(70.3)
16.4
(61.5)
11.2
(52.2)
18.8
(65.8)
日平均気温 °C°F 2.9
(37.2)
3.6
(38.5)
6.8
(44.2)
11.1
(52)
16.5
(61.7)
19.6
(67.3)
23.5
(74.3)
24.8
(76.6)
21.4
(70.5)
16.2
(61.2)
10.6
(51.1)
5.4
(41.7)
13.6
(56.5)
平均最低気温 °C°F −2.2
(28)
−1.4
(29.5)
1.3
(34.3)
5.5
(41.9)
11.3
(52.3)
15.9
(60.6)
20.1
(68.2)
21.4
(70.5)
17.7
(63.9)
12.0
(53.6)
5.6
(42.1)
0.4
(32.7)
9.0
(48.2)
最低気温記録 °C°F −7.2
(19)
−7.6
(18.3)
−4.7
(23.5)
−3.6
(25.5)
2.8
(37)
5.8
(42.4)
15.8
(60.4)
13.1
(55.6)
9.9
(49.8)
3.8
(38.8)
−1.9
(28.6)
−6.9
(19.6)
−7.6
(18.3)
降水量 mm (inch) 45.3
(1.783)
56.5
(2.224)
113.5
(4.469)
163.4
(6.433)
148.4
(5.843)
194.4
(7.654)
161.5
(6.358)
163.9
(6.453)
193.6
(7.622)
213.2
(8.394)
74.2
(2.921)
71.0
(2.795)
1,601
(63.031)
平均月間日照時間 202.9 173.2 196.4 196.2 210.6 150.0 139.9 168.6 126.5 135.7 159.8 175.5 2,047.8
出典:気象庁 (平年値:2009 - 2020年)
平(いわき市好間町今新田字宮西、標高12m)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
降水量 mm (inch) 52.8
(2.079)
48.2
(1.898)
102.2
(4.024)
129.7
(5.106)
147.3
(5.799)
156.9
(6.177)
173.6
(6.835)
140.5
(5.531)
186.2
(7.331)
184.2
(7.252)
82.1
(3.232)
52.9
(2.083)
1,444.5
(56.87)
平均降水日数 (≥1.0mm) 4.5 5.0 8.8 9.7 10.2 11.9 12.0 9.6 11.1 10.3 7.3 5.4 105.3
出典:気象庁

沿革

編集

合併前の歴史については各市町村記事を参照。

行政・司法

編集

いわき市は市長の補助機関として副市長が置かれ、市長が議会の同意を得て選任する。任期は市長と同じ4年。2023年(令和5年)現在で2人が選任されている(うち1名は福島県からの出向)。この他、事務の目的や性質になどに併せて部を設け、部には所・課を設けており、さらに係・担当などに分かれている。職員数は3,758人(2022年(令和4年)4月1日現在)[27]

歴代市長

編集
氏名 就任 退任 備考
赤津庄兵衛 1966年(昭和41年)10月1日 1966年(昭和41年)10月19日 職務執行者(前勿来市長)
1 大和田弥一 1966年(昭和41年)10月20日 1974年(昭和49年)10月19日 2 前平市長
2 田畑金光 1974年(昭和49年)10月20日 1986年(昭和61年)10月19日 3
3 中田武雄 1986年(昭和61年)10月20日 1990年(平成2年)10月19日 1
4 岩城光英 1990年(平成2年)10月20日 1997年(平成9年) 2
5 四家啓助 1997年(平成9年)9月28日 2005年(平成17年)9月27日 2
6 櫛田一男 2005年(平成17年)9月28日 2009年(平成21年)9月27日 1
7 渡辺敬夫 2009年(平成21年)9月28日 2013年(平成25年)9月27日 1
8 清水敏男 2013年(平成25年)9月28日 2021年(令和3年)9月27日 2
9 内田広之 2021年(令和3年)9月28日 1

市役所

編集
  • いわき市役所
    • 小名浜支所
    • 勿来支所
    • 常磐支所
    • 四倉支所
    • 遠野支所
    • 小川支所
    • 三和支所
    • 田人支所
    • 川前支所
    • 久之浜・大久支所
    • 好間支所
    • 内郷支所

このほか、市民サービスセンターが、いわき駅前・中央台・豊間・泉・江名に置かれている。

行政機構

編集
  • 総合政策部
  • 危機管理部
  • 総務部
  • 財政部
  • 市民協働部
  • 生活環境部
  • 保健福祉部
  • こどもみらい部
  • 農林水産部
  • 産業振興部
  • 観光文化スポーツ部
  • 土木部
  • 都市建設部
  • 会計室
  • 議会事務局
  • 教育委員会事務局
  • 選挙管理委員会事務局
  • 監査委員事務局
  • 公平委員会事務局
  • 農業委員会事務局
  • 消防本部
  • 水道局
  • いわき市医療センター

県政機関

編集
  • 福島県いわき地方振興局
  • 福島県いわき農林事務所
  • 福島県水産事務所
  • 福島県いわき建設事務所
    • 福島県勿来土木事務所
    • 福島県鮫川ダム水系管理事務所
  • 福島県いわき教育事務所
  • 福島県浜児童相談所
  • 福島県水産海洋研究センター
  • 福島県小名浜港湾建設事務所
  • 福島県企業局いわき事業所

議会

編集

市議会

編集

いわき市議会には、年4回定期的に開く定例会(通常2月、6月、9月、12月)と必要に応じて開く臨時会があり、その招集は市長が行う。2023年(令和5年度)現在の定数は37名。

委員会
  • 常任委員会
    • 政策総務常任委員会
    • 市民生活常任委員会
    • 教育福祉常任委員会
    • 産業建設常任委員会
  • 特別委員会
会派構成

2023年(令和5年)9月20日現在の会派構成は、以下のとおり。

会派名 議席数 公認・推薦党派
一誠会 10 自民党
志帥会 8 自民党
創世会 7 立憲民主党2名・社会民主党2名・無所属3名
公明党 4 公明党
つつじの会 2 無所属
日本共産党いわき市議団 2 日本共産党
自由民主党改革の会 1 自由民主党
正論の会 1 自由民主党

県議会

編集

福島県議会議員(いわき市選出)

  • 定数:10名
  • 任期:2023年11月20日 - 2027年11月19日

衆議院

編集

衆議院議員

福島県第5区(いわき市、双葉郡):吉野正芳 - (自由民主党、当選8回)

警察・消防

編集

警察

消防

  • いわき市消防本部 4課(総務課・警防課・予防課・指令課)5署1分署7分遣所
    • 平消防署(四倉分署・中央台分遣所・小川分遣所・川前分遣所)
    • 小名浜消防署(江名分遣所)
    • 勿来消防署(田人分遣所)
    • 常磐消防署(遠野分遣所)
    • 内郷消防署(三和分遣所)
  • いわき市消防団 (7支団・47分団・326班)[注釈 2]
    • 第一支団(平地区担当)
    • 第二支団(小名浜地区担当)
    • 第三支団(勿来・田人地区担当)
    • 第四支団(常磐・遠野地区担当)
    • 第五支団(内郷・好間地区担当)
    • 第六支団(小川・三和・川前地区担当)
    • 第七支団(四倉・久之浜・大久地区担当)

国の出先機関

編集

(2020年現在)

財務省

法務省

  • 福島地方法務局いわき支局
  • 福島刑務所いわき拘置支所
  • 福島保護観察所いわき駐在官事務所
  • 福島地方検察庁いわき支部
    • いわき区検察庁

厚生労働省

  • 福島労働局いわき労働基準監督署
  • 福島労働局ハローワークいわき
  • 福島労働局ハローワーク小名浜
  • 福島労働局ハローワーク勿来

農林水産省

国土交通省

防衛省自衛隊


裁判所

議会

編集

市議会

編集

福島県議会

編集
  • 選挙区:いわき市選挙区[28]
  • 定数:10名
  • 任期:2023年(令和5年)11月20日 - 2027年(令和9年)11月19日

※得票数順

議員名 会派名 当選回数 備考
矢吹貢一 自由民主党福島県議会議員会 4
山口洋太 ONE for ALL ふくしま 1
安田成一 県民連合議員会 1 東北電力労働組合候補
真山祐一 公明党福島県議会議員団 2
鳥居作弥 日本維新・無所属の会 2
鈴木智 自由民主党福島県議会議員会 4
安部泰男 公明党福島県議会議員団 4
古市三久 県民連合議員会 5 党籍は立憲民主党
宮川えみ子 日本共産党福島県議会議員団 5

衆議院

編集
選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
福島県第5区(いわき市、双葉郡 吉野正芳 自由民主党 8 選挙区

姉妹都市・提携都市

編集

国内

海外

地域圏

編集
 
いわき駅前

いわき市の人口は福島県内2位で、面積(1,231.34m²)は県内最大である。市街地・人口集中地区四倉小名浜勿来常磐などの地区に分散しており[29]、単体の市で多極分散型となっているが、国道6号線(6号線は平成初期に泉の住吉から神谷(かべや)間のバイパス化がなされた。そのためかつての国道6号線は「旧六」と呼称されるが、両者共に沿線では都市開発が進んだ。)や「小名浜平線・鹿島街道」と呼称される県道26号線に沿う形で形成された市街地と商工業地区への集約、山間部の過疎が目立つ。

地理的・歴史的背景から、湯本傾城(ゆもとけいせい)を境にして大きく北半分(概ね旧磐前郡。内郷~末続)と南半分(概ね旧菊多郡。勿来~湯本)に二分される。比較的大きな市街地は、行政・商業・陸上交通の中心で、城下町から発展し、いわき市中心部のいわき駅磐城平城周辺)と、工業・海上交通の中心で、港町から発展した小名浜小名浜港周辺)、このほか常磐線駅周辺に市街地が形成されているが、いわきニュータウンを初めとする大規模開発住宅地もある。

主に東京圏への青年層の流出(大学就学、就職)と、生活環境に富むことを背景とするUターンIターンが拮抗しながらも、1998年をピークに緩やかな人口減少傾向にある。

町名

編集
 
平地区中心部周辺の空中写真。2019年4月28日撮影の12枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

平地区

  • 平上平窪
  • 平中平窪
  • 平下平窪
  • 平中塩
  • 平四ツ波
  • 平幕ノ内
  • 平鯨岡
  • 平大室
  • 平北白土
  • 平南白土
  • 平谷川瀬
  • 平上荒川
  • 平下荒川
  • 平中山
  • 平小泉
  • 平吉野谷
  • 平上高久
  • 平中神谷
  • 平塩
  • 平鎌田
  • 平上神谷
  • 平上片寄
  • 平下片寄
  • 平豊間
  • 平薄磯
  • 平沼ノ内
  • 平下高久
  • 平神谷作
  • 平上山口
  • 平下山口
  • 平山崎
  • 平菅波
  • 平荒田目
  • 平上大越
  • 平下大越
  • 平藤間
  • 平泉崎
  • 平下神谷
  • 平原高野
  • 平馬目
  • 平絹谷
  • 平北神谷
  • 平水品
  • 平赤井
  • 自由ケ丘
  • 郷ケ丘
  • 明治団地
  • 平鶴ケ井
  • 中央台
  • 石森
  • 平成
 
小名浜港と小名浜地区周辺の空中写真。2019年4月28日撮影の36枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

小名浜地区

勿来地区

常磐地区

内郷地区

  • 内郷白水町
  • 内郷宮町
  • 内郷内町
  • 内郷綴町
  • 内郷高坂町
  • 内郷御厩町
  • 内郷御台境町
  • 内郷小島町
  • 内郷高野町
  • 小島町

四倉地区

  • 四倉町
  • 四倉町上仁井田
  • 四倉町塩木
  • 四倉町下仁井田
  • 四倉町細谷
  • 四倉町大森
  • 四倉町狐塚
  • 四倉町名木
  • 四倉町長友
  • 四倉町戸田
  • 四倉町白岩
  • 四倉町中島
  • 四倉町玉山
  • 四倉町山田小湊
  • 四倉町薬王寺
  • 四倉町下柳生
  • 四倉町上柳生
  • 四倉町駒込
  • 四倉町八茎
  • 四倉町上岡

遠野地区

  • 遠野町深山田
  • 遠野町上遠野
  • 遠野町滝
  • 遠野町根岸
  • 遠野町上根本
  • 遠野町入遠野
  • 遠野町大平

小川地区

  • 小川町下小川
  • 小川町関場
  • 小川町上平
  • 小川町柴原
  • 小川町福岡
  • 小川町上小川
  • 小川町塩田
  • 小川町高萩
  • 小川町三島
  • 小川町西小川

好間地区

  • 好間町榊小屋
  • 好間町大利
  • 好間町北好間
  • 好間町上好間
  • 好間町中好間
  • 好間町下好間
  • 好間町小谷作
  • 好間町愛谷
  • 好間町今新田
  • 好間町川中子
  • 好間工業団地

三和地区

  • 三和町上三坂
  • 三和町中三坂
  • 三和町下三坂
  • 三和町差塩
  • 三和町上永井
  • 三和町下永井
  • 三和町合戸
  • 三和町渡戸
  • 三和町中寺
  • 三和町下市萱
  • 三和町上市萱

田人地区

  • 田人町南大平
  • 田人町旅人
  • 田人町黒田
  • 田人町荷路夫
  • 田人町貝泊
  • 田人町石住

川前地区

  • 川前町川前
  • 川前町下桶売
  • 川前町上桶売
  • 川前町小白井

久之浜・大久地区

  • 久之浜町末続
  • 久之浜町金ケ沢
  • 久之浜町久之浜
  • 久之浜町田之網
  • 久之浜町
  • 大久町大久
  • 大久町小久
  • 大久町小山田

※地区区分・掲載順は『いわき市内地域別データファイル2010』[30] に従う。

いわき都市圏

編集

いわき市を中心市とする都市雇用圏(10%通勤圏)は、いわき市および隣接する双葉郡広野町の1市1町で構成される。人口はいわき都市圏1市1町の合計の人口(国勢調査の人口計)

自治体
(1980-2000)
1980年 1990年 1995年 2000年 自治体
(現在)
広野町 347408人 361286人 366207人 365864人 広野町
いわき市 いわき市

茨城県北部との結びつきについて

編集

いわき市は、陸前浜街道の影響により、1876年の福島県編入以前から現・茨城県との結びつきが強い。令制国も現在の県境(いわき市・北茨城市境)を境に2つにまたがっている。

直近の推計人口では、いわき市が福島県の18.2%(2023年5月1日)を占め、また北茨城市高萩市日立市常陸太田市の合計人口は茨城県の9.8%(2023年5月1日)を占めており、両県とも各々における人口集積地区の一つとも言える。

専らこの地域は、戦後常磐炭田により発展しており、磐越東線磐越自動車道により同県の郡山市等中通り地域との交流より、隣県同士で交流が著しかった。現在においても、いわき市小名浜以南ではスピルオーバーにより関東広域圏の民放テレビ5局及びNHK水戸放送局の県域テレビ放送が直接受信できること、また関東地方の天気予報においては測候所が設置されている小名浜の天気予報が掲載されるなど、いわき市を関東圏とみなす文化も存在している。

いわき市においては、福島県の県庁所在地である福島市よりも、茨城県の県庁所在地である水戸市が近い。また、福島市や同県の中心都市の一つである郡山市方面より、水戸・東京方面への方が交通至便であることからも、福島・郡山方面への関心が薄い傾向にある(浜通り・中通り間の交流が弱い)。福島市へのアクセスは高速バスに頼る一方、水戸市へのアクセスは常磐線により高頻度で連絡することからも、その傾向は近年著しい。

通勤においては、両地域を相互に通勤する者も多く、「茨城県いわき市」や「福島県北茨城市」と揶揄されることもある。

東日本大震災と福島第一原子力発電所事故

編集

2011年3月11日東日本大震災ではいわき市も被災し、震度6弱を観測した。宮城沖から茨城沖の震源域の中間にあたるいわき市は、震度4以上の揺れが3分10秒にわたって続き[31]、これは当震災を観測した震度計の中で最大の長さであった。気象庁推計震度分布図によると[32]、市北東部で局地的に震度7相当の揺れがあったとみられている。

翌月4月11日には、いわき市内南西部の井戸沢断層付近を震源とする内陸直下型地震である福島県浜通り地震が発生し、震度6弱を観測した。この地震により井戸沢断層と塩ノ平断層、またいわき市内中西部の湯ノ岳断層が同時多発的に数十キロに渡ってそれぞれずれ動いた。湯ノ岳断層の過去の活動が14万年前の大昔であり、塩ノ平断層に至っては未知の断層で、当震災のひずみにより誘発されたものであると考えられる。これにより、いわき市内の至る所で断層(最大落差2m)や地割れ・亀裂が出現し、土砂崩れも相次いだ[33]。翌日には、湯ノ岳断層付近を震源とした震度6弱の余震も発生した。

この一連の地震活動と津波により、いわき市内の全半壊戸数は宮城県仙台市に次ぐ約4万戸に上り(一部損壊も含めると9万戸)、死者は津波や土砂崩れによるものを中心に400名以上に及んだ。

上記に含め、大熊町で発生した福島第一原子力発電所事故によって市北部が屋内退避区域に指定されるなどの影響もあり、1年半後にいわき市が無作為に抽出したアンケートによると、回答者のほぼ半数が当震災と原発事故により一時的に市外へ避難したと答えた。このため、いわき市ではおよそ15万人が避難したと推測している[34]。3か月ほどでほとんどの市民が戻ったが、半年間で約7,000人の人口が転出した。

福島第一原子力発電所の事故では、歴史的・経済的に繋がりの強かった双葉郡の住民を中心に約24,000人(2013年4月現在)[35] が避難しており、いわき市を転出した住民の減少分を上回っているため、結果的に人口が増加している。だが、そのほとんどがいわき市に住民票を移さず双葉郡内町村に置いたままで住民税の減免を受ながら、原発被災者特例法により避難先のいわき市の行政サービスを受けているので、住民基本台帳の人口ではなく避難者も含めた現住人口に対し、市役所等の業務量は増加しているが税収はあまり増加していない。

いわき市に臨時の役場機能(一部を含む)を置いているのは、楢葉町[36]富岡町[37]大熊町(原発1 - 4号機所在地)[38] である。また2013年現在、埼玉県にある双葉町役場(原発5 - 6号機所在地)も再移転先を当市に決定し、2013年6月に移転予定である[39]。(予定通り移転し2021年現在も役場機能を置いている。)この4町は住民避難先最多がいわき市であり、浪江町も2,000人以上の避難者がいるので出張所を置いている[40]広野町も臨時役場を置いていたが、緊急時避難準備区域の解除に伴い2012年3月に帰還した。2013年5月時点で、住民の9割がいわき市に居住している。

いわき市は、被災者用として解体予定だった雇用促進住宅630戸を急遽開放したり、市営・県営住宅を活用したりするなどして、市民に対する仮設住宅の建設は200戸程度であった。一方で、双葉郡の避難者向けの仮設住宅が市内各地に3,300戸以上建設された[41]

賃貸物件も、被災したいわき市民と双葉郡民によって、多くが借り上げられているほか、東京電力3施設(福島第一原子力発電所福島第二原子力発電所広野火力発電所)に関わる社員や、除染作業の本格化による除染作業員や復旧作業員の居住地にもなっているために需要が逼迫しており、2013年4月現在でもいわき市内への転勤者・進学者が入居物件を見つけられない事例もある。賃貸物件の入居待ち予約者が100人以上という賃貸仲介会社もあり、深刻な状況であった[42]

広野町、楢葉町と居住可能範囲が広がり、東京電力関連社員や除染作業員、復旧作業員の居住地も北部へ移ってきているが、現在地の避難先から故郷に近く気候の似たいわき市へ移りたいという希望は続いている。

住宅地の地価も上昇している。2013年1月1日時点での地価公示地価は泉もえぎ台が10.7%、中央台が10.6%上昇し、住宅地上昇率で全国6位と8位に入るなどいわき市内の住宅地の平均変動率が16年ぶりに前年比プラスになった。これも、いわき市内の通常の需要と被災者の需要に加え、双葉郡内の被災者が帰郷を断念し市内の宅地を購入しているためと考えられる[43]

この動きは続いており、2014年1月1日時点での地価公示価格は、中央台が11.6%、草木台が11.3%、泉もえぎ台が11.2%上昇し、住宅地上昇率で全国2位と5位と7位であった。さらに2015年1月1日時点での地価公示価格に至っては、泉もえぎ台が17.1%、草木台が14.1%、中央台と泉が丘で13.3%上昇など、住宅地上昇率全国上位10地点すべてをいわき市が占めた。このように、いわき市内の住宅地価が震災前に比べて平均で15%、人気地点で30 - 40%上がる土地バブルに加え、資材の高騰、建築業者不足もあり、住宅購入が大幅に割高になっているため深刻な問題になっている。いわき市も、土地転用を積極的に進めているが解決には至っていない。

経済

編集

主な産業

編集

高度経済成長期が到来する前は、常磐炭砿など常磐炭田の石炭産業を中心に小名浜港の漁業、林業、農業といった第一次産業で発展した。

常磐炭砿閉山後、大規模合併を期に工業化を図る。湯本地区の温泉やリゾート施設、海岸部の灯台・水族館あるいは海水浴・サーフィンを中心とした観光、市立美術館、勿来の関をはじめとする文教面での観光資源なども存在する。

  • 労働統計(2000年)
    • 就業人口:175,324人
    • 総生産:12,662億円

特産物

編集
  • - 「ふくはる香」と「とちおとめ」など年間1億円以上を出荷している[44]
  • 魚介類 - 親潮黒潮のぶつかる常磐沖は好漁場として知られ、春はシラウオ、夏はスズキカツオ、秋はヒラメサンマ、冬はアンコウやメヒカリなどが水揚げされ、「常磐もの」として珍重される[45]
    • メヒカリは市の魚に指定されている。
    • ウニの貝焼き[46]
    • かまぼこ - 日本食品経済社発行の2007年版「蒲鉾年鑑」において、福島県の包装かまぼこ生産量が7,817トンで日本一であると記述されている。いわき市は県内でも水産加工会社が集中していることから、日本有数のかまぼこ産地であると捉えることができる[47]

いわき市に本社を置く企業

編集

製造業

編集

いわき市に工場・拠点を置く主な企業

編集

商業施設

編集

金融機関

編集

郵便 

編集
集配郵便局
  • 植田郵便局(植田郵便区)
  • 上遠野郵便局(上遠野郵便区)
  • 三阪郵便局(三坂郵便区)
  • 四倉郵便局(四倉郵便区)
普通郵便局
  • いわき郵便区 26局
  • 勿来郵便区 3局
  • 小川郵便区 3局
  • 小名浜郵便区 8局
  • 植田郵便区 3局
  • 上遠野郵便区 1局
  • 三阪郵便区 1局
  • 四倉郵便区 3局
簡易郵便局

下記記載以外の郵便区には簡易郵便局の設置なし。

  • いわき郵便区 13局
  • 小川郵便区 1局
  • 小名浜郵便区 2局
  • 植田郵便区 3局
  • 四倉郵便区 2局

水産業

編集
  • 漁獲高 75,628t - 沿海で獲れる魚は「常磐物」と呼ばれ、特にメヒカリ、ウニの貝焼きを特産とする。

輸出入

編集

小名浜港(2003年)

  • 総貨物量 13,557,951t
  • 輸出 514,045t
  • 輸入 5,133,727t

人口

編集
 
いわき市と全国の年齢別人口分布(2005年) いわき市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― いわき市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
いわき市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 327,164人
1975年(昭和50年) 330,213人
1980年(昭和55年) 342,074人
1985年(昭和60年) 350,569人
1990年(平成2年) 355,812人
1995年(平成7年) 360,598人
2000年(平成12年) 360,138人
2005年(平成17年) 354,492人
2010年(平成22年) 342,249人
2015年(平成27年) 350,237人
2020年(令和2年) 332,931人
総務省統計局 国勢調査より

1998年の36万1934人をピークに減少傾向にある。

教育

編集

大学・短期大学・高等専門学校

編集

高等学校

編集

公立高等学校

この他、2015年時点、福島県立双葉高等学校福島県立双葉翔陽高等学校福島県立富岡高等学校が医療創生大学に校舎を間借りしている(いずれも生徒募集は停止中)。

私立高等学校

中学校

編集

市立中学校

私立中学校

小学校

編集

公立小学校

  • いわき市立平第一小学校
  • いわき市立平第二小学校
  • いわき市立平第三小学校
  • いわき市立平第四小学校
  • いわき市立平第五小学校
  • いわき市立平第六小学校
  • いわき市立夏井小学校
  • いわき市立高久小学校
  • いわき市立豊間小学校
  • いわき市立草野小学校
    • いわき市立草野小学校絹谷分校
  • いわき市立赤井小学校
  • いわき市立湯本第一小学校
  • いわき市立湯本第二小学校
  • いわき市立湯本第三小学校
  • いわき市立磐崎小学校
  • いわき市立長倉小学校
  • いわき市立藤原小学校
  • いわき市立小名浜第一小学校
  • いわき市立小名浜第二小学校
  • いわき市立小名浜第三小学校
  • いわき市立泉小学校
  • いわき市立渡辺小学校
  • いわき市立江名小学校
  • いわき市立永崎小学校
  • いわき市立鹿島小学校
  • いわき市立小名浜東小学校
  • いわき市立高坂小学校
  • いわき市立御厩小学校
  • いわき市立内町小学校
  • いわき市立宮小学校
  • いわき市立白水小学校
  • いわき市立綴小学校
  • いわき市立高野小学校
  • いわき市立植田小学校
  • いわき市立菊田小学校
  • いわき市立錦小学校
  • いわき市立勿来第一小学校
  • いわき市立勿来第二小学校
  • いわき市立勿来第三小学校
  • いわき市立川部小学校
  • いわき市立上遠野小学校
  • いわき市立入遠野小学校
  • いわき市立四倉小学校
  • いわき市立大浦小学校
  • いわき市立大野第一小学校
  • いわき市立大野第二小学校
  • いわき市立小川小学校
  • いわき市立小玉小学校
  • いわき市立田人小学校
  • いわき市立好間第一小学校
  • いわき市立好間第二小学校
  • いわき市立好間第三小学校
  • いわき市立好間第四小学校
  • いわき市立三和小学校
  • いわき市立川前小学校
  • いわき市立桶売小学校
  • いわき市立小白井小学校
  • いわき市立久之浜第一小学校
  • いわき市立錦東小学校
  • いわき市立久之浜第二小学校
  • いわき市立小名浜西小学校
  • いわき市立汐見が丘小学校
  • いわき市立郷ケ丘小学校
  • いわき市立中央台北小学校
  • いわき市立中央台南小学校
  • いわき市立泉北小学校
  • いわき市立中央台東小学校

私立小学校

いわき秀英小学校

特別支援学校

編集
  • 福島県立平支援学校
  • 福島県立いわき支援学校
  • 福島県いわき支援学校くぼた校(勿来高校校舎内)
  • 福島県立聴覚支援学校平分校

この他、2015年時点、富岡町から福島県立富岡支援学校が仮設校舎を設置して移転している。

施設

編集
 
いわき平競輪場
 
いわき芸術文化交流館アリオス
 
いわき市立美術館

スポーツ施設

編集

文化ホール・市民会館

編集

文化施設

編集

交通

編集

いわき市内には、浜通りに沿った南北方向に幹線道路(国道6号常磐自動車道)と鉄道(常磐線)が通っており、東京から約200km、仙台から約150kmに位置する。常磐道ではいわき中央ICから東京方面の三郷ICまで175.5km(首都高速都心環状線江戸橋JCTまで約196km)、仙台方面の亘理ICまで124.9km(仙台南部道路長町ICまで約146km)である。常磐線では営業キロでいわき駅から東京駅まで215.2km、仙台駅まで151.3kmである。同線は四ツ倉駅以南(水戸・東京方面)で複線(または複々線)化されている一方、同駅以北(相馬・仙台方面)は一部を除き複線化されていない。2015年の上野東京ライン開業により、東京駅より乗換不要でアクセスできる様になった。

ほかにも、中通りとの間に道路では国道49号磐越自動車道、鉄道では磐越東線が通っており、郡山から約70kmに位置する。県庁所在地である福島市の福島県庁からは約120kmで、福島空港からは約1時間となっている。

空路

編集

現在、いわき市内と空港を結ぶアクセスバスやリムジンバスの設定はない。

鉄道

編集
 
いわき駅

いわき駅(1994年までは平駅)を中心に南北・西方向に路線が存在する。旅客輸送については、東日本旅客鉄道(JR東日本)が担い、私鉄は存在しない。以前は福島臨海鉄道が臨時に旅客取扱を行ったが、現在は貨物取扱のみになり行っていない。各線の詳細はそれぞれの路線の項目を参照。

東日本旅客鉄道(JR東日本)

編集

福島臨海鉄道

編集

道路

編集

常磐自動車道および常磐バイパスが南北に貫き、分散する市街地を相互に連絡している。また、磐越自動車道や国道49号線も主要な道路網の一つである。

このほか、常磐自動車道と小名浜港を結ぶ小名浜道路(地域高規格道路)が建設中である。

高速道路

編集

一般国道

編集
 
十五町目交差点。上下に走っているのが旧国道6号。
  •  国道6号 (日立・水戸・土浦・東京方面 - 高萩 - 北茨城 - 勿来 - 小名浜 - - 四倉 - 久之浜 - 広野 - 楢葉 - 富岡・浪江・南相馬・仙台方面)
  •  国道49号 - 好間 - 三和 - 平田 - 郡山・会津若松・新潟方面)
  •  国道289号 勿来 - 田人 - 鮫川 - 塙 - 棚倉・白河方面)
  •  国道349号 (水戸方面 - 鮫川 - 古殿 - 三和 - 小野 - 船引 - 伊達・丸森方面)
  •  国道399号 - 小川 - 川内 - 都路 - 浪江・伊達・福島・南陽方面)

主要地方道

編集

道の駅

編集

路線バス

編集

東日本旅客鉄道(JR東日本)が導入している「Suica」は現時点において新常磐交通のバスでは使用できないが、2024年令和6年)春に「地域連携ICカード」を導入して、一般路線バスにおいても使用できる見通し[48]。なお、プリペイドカードとなる「バスカード」を発行している。

一般路線バス

都市間高速バス

港湾

編集
  • 中之作港
  • 江名港
  • 久之浜港
  • 四倉港
  • 勿来港
  • 豊間港
  • 沼之内港
  • 渚港
  • 小浜港

放送

編集
  • テレビ東京を含む関東広域圏の民間放送テレビ5局、NHK水戸放送局の県域テレビ放送がスピルオーバーによりデジタルで直接受信可能である。なお、チバテレビはノイズが出るものの、地区によっては受信ができる場合がある。(テレビ東京デジタル放送放送休止時のみ。)

観光

編集

観光都市として脱皮する事にも成功している。いわき市は、東北地方でありながら一年中、比較的に温暖な気候を活かし日本のハワイとして観光イメージアップを図り、東北地方で最も集客力のあるリゾート施設スパリゾートハワイアンズで成功を収める。そのほかにアクアマリンふくしまいわき湯本温泉など多彩な観光資源を持っており、2013年度(平成25年度)の市内観光交流人口は、福島県内第1位の年間約788万人となっている[50]

観光地

編集

平地区

小名浜地区

勿来地区

  • 勿来関跡
    • 勿来の関公園体験学習施設 吹風殿
    • いわき市勿来関文学歴史館
  • 小浜海水浴場
  • 勿来海水浴場
  • 高蔵寺
  • 勿来火力公園(河津桜)

常磐地区

内郷地区

四倉地区

  • 逢瀬の滝
  • 四倉海水浴場
  • 四倉温泉
  • 玉山鉱泉
  • 白岩鉱泉
  • 仁井田浦キャンプ場

遠野地区

  • いわき市遠野オートキャンプ場
  • 入遠野川ヤナ場
  • 鮫川渓谷
  • 入川渓谷
  • 天王川トロン温泉
  • 円通寺
  • 徳一大師御入定所

小川地区

好間地区

  • 好間川溪谷

三和地区

  • 三和ふれあい館
  • 三和町ふれあい市場
  • 水石山公園

田人地区

川前地区

  • いわきの里鬼ケ城
  • 鹿又川渓谷

久之浜・大久地区

史跡など

編集

祭り・郷土芸能

編集
 
いわき七夕まつり

スポーツチーム

編集
 
いわきFC

サッカー

編集

現在の序列は以下の通りになっている。

舞台にした作品

編集

文学作品

映画

テレビ番組

アニメ

楽曲

出身人物

編集

岩城氏

編集

政官界

編集

財界

編集

学界

編集

文化・芸術・宗教

編集

スポーツ・武道

編集

野球

編集

サッカー

編集

オリンピアン

編集

野球・サッカー以外

編集

芸能界

編集

アイドル

編集

声優・俳優・モデル

編集

ミュージシャン

編集

お笑い芸人

編集

マスメディア

編集

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 地図・地形図などに山名が掲載されていない。鶴石山と三大明神山を結ぶ尾根上で標高751.15(地理院地図では750.8)の一等三角点本点が置かれている山。
  2. ^ 2019年7月時点。
  3. ^ 女優酒井美紀静岡市葵区出身)とは別人。

出典

編集
  1. ^ a b 第1章 いわき市の概況(いわき市)2024年9月22日閲覧。
  2. ^ 「出荷額、本市3年ぶりに東北一に」(『いわき民報』2023年1月14日付)
  3. ^ いわき市平成27年市内観光交流人口
  4. ^ 東日本大震災の被害状況(令和元年8月7日現在) いわき市役所(2019年8月12日閲覧)。
  5. ^ 【東日本大震災4年】「原発に近い街」福島・いわき市、風評消えず…細る観光業SankeiBiz(2015年3月14日)2019年8月12日閲覧。
  6. ^ 「いわき七浜海道」一部利用始まる 防潮堤活用の自転車ロード福島民友新聞(2019年08月10日)2019年8月12日閲覧。
  7. ^ 港湾 いわき市役所(2019年8月12日閲覧)。
  8. ^ 市内の漁港 いわき市役所(2019年8月12日閲覧)。
  9. ^ 待ちわびる...夏本番 笑顔広がる海開き、いわきの4海水浴場 福島民友新聞(2019年07月14日)2019年8月12日閲覧。
  10. ^ 福島県の市町村の歴史的形成過程 (PDF) (シンクタンクふくしま 2000年1月)
  11. ^ a b c d e いわき市誕生の軌跡 14市町村合併後の記録(福島県本部 自治体議員連合)
  12. ^ 気象庁 都道府県別過去の気象データ
  13. ^ 平年値ダウンロード”. 気象庁. 2021年6月閲覧。
  14. ^ 観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2021年6月閲覧。
  15. ^ 山崩れ、貯水池が決壊 七万トン、ふもと襲う『朝日新聞』1976年(昭和51年)10月20日朝刊、13版、23面
  16. ^ 気象庁|震度データベース検索 (地震別検索結果)”. www.data.jma.go.jp. 2019年6月28日閲覧。
  17. ^ 気象庁|推計震度分布図”. www.data.jma.go.jp. 2019年6月28日閲覧。
  18. ^ 気象庁|震度データベース検索 (地震別検索結果)”. www.data.jma.go.jp. 2019年6月28日閲覧。
  19. ^ 気象庁|推計震度分布図”. www.data.jma.go.jp. 2019年6月28日閲覧。
  20. ^ 気象庁|震度データベース検索 (地震別検索結果)”. www.data.jma.go.jp. 2019年6月28日閲覧。
  21. ^ 「台風19号 死者7人と事前防災対策実らず 福島・いわき」【毎日新聞】2019年10月17日付
  22. ^ 「いわき市が「病床ひっ迫宣言」 新型コロナ、利用率6割超える」【福島民友】2021年4月17日付
  23. ^ 「福島県まん延防止等重点措置等」【福島県】2021年8月5日付
  24. ^ 「<速報>福島県内最多更新3585人感染確認 新型コロナ(19日発表)」福島民報】2022年8月19日付
  25. ^ 「台風13号 大雨【被害】福島 いわきで床上浸水1000棟超」【NHK】2023年09月09日付
  26. ^ 「台風13号に関連した大雨 いわき市の記事・情報まとめ」【いわき民報】2023年09月29日付
  27. ^ いわき市”. 福島県市町村要覧2023. 福島県. 2023年11月15日閲覧。
  28. ^ 福島県県議会議員選挙2023開票結果まとめ【NHK】2023年11月15日付
  29. ^ 平成17年国勢調査 人口集中地区境界図(福島県)
  30. ^ 「いわき市内地域別データファイル2010」 いわき未来づくりセンター、2011年。
  31. ^ 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震時に震度計で観測した各地の揺れの状況について - 気象庁(2011年3月25日付)
  32. ^ 推計震度分布図 - 気象庁
  33. ^ 福島県浜通りの地震に伴い出現した井戸沢断層 - 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター
  34. ^ 市外避難、15万人超か いわきで震災直後、市民半数 - 福島民友(2012年11月3日付)
  35. ^ いわき市災害対策週報 (PDF) - いわき市
  36. ^ いわき出張所 - 楢葉町
  37. ^ いわき出張所 - 富岡町
  38. ^ いわき連絡事務所 - 大熊町
  39. ^ 双葉町役場をいわき市へ移転 町長が意向 - 『日本経済新聞』(2012年10月3日付、2013年5月8日閲覧)
  40. ^ いわき出張所 - 浪江町
  41. ^ 仮設住宅着工状況 (PDF) - 福島県
  42. ^ 【いわきの物件満杯状態】 住宅不足深刻さ増す 賃貸建設追い付かず 「災害公営」まだか - 福島民報
  43. ^ いわきの宅地上昇、避難者の需要増など要因か - 福島民報
  44. ^ 山田大輔(2015年1月15日). “出張いちご園:きょう巣鴨で 毎日新聞とうきょう支局、PR一行が来訪”.『毎日新聞』(毎日新聞社)
  45. ^ 食べて応援!常磐(じょうばん)もの”. 農林水産省. 2023年6月19日閲覧。
  46. ^ 河北新報』2016年6月4日付 「<原発事故>名物「ウニの貝焼き」復活」
  47. ^ 「いわき市は板かまぼこの生産が日本一」ときいたのだが、このことについて書かれた資料があったら紹介してほしい。”. レファレンス協同データベース (2008年11月27日). 2023年6月19日閲覧。
  48. ^ 新常磐交通 » 福島県浜通り・県南地区における「地域連携ICカード」を利用した IC乗車サービスの提供について”. 新常磐交通. 2023年11月15日閲覧。
  49. ^ マリーナ - 福島県港湾課(2012年8月29日閲覧)
  50. ^ いわき市平成25年市内観光交流人口
  51. ^ 受け継がれる〝アロハ〟の絆 11年目の被災地 東日本大震災”. 産経ニュース (2021年12月10日). 2021年12月10日閲覧。
  52. ^ ニュースレポート2016”. 東京大学生産技術研究所次世代モビリティ研究センター. 2024年9月19日閲覧。
  53. ^ 子どもの目をもったお医者さま 額賀誠志|広野町公式ウェブサイト”. 広野町公式ウェブサイト. 2024年9月21日閲覧。
  54. ^ 中日スポーツ』1979年12月3日付第5版2頁「DRAGONS TODAY 志賀(平工)第1号 小松辰さんよろしくッ 田鎖上回る 東北屈指の本格派 契約金1500万」(中日新聞社

参考文献

編集
  • いわき駅市街地の航空写真 - 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス。画面上を横切る常磐線の中央がJRいわき駅(撮影当時は平駅)である。並行するようにやや下を国道6号線が左右に横切り、駅前から小名浜地区へ画面下に伸びる県道と交差している。画面上右から斜めに夏井川が流れる。画面中央右には水田が広がるが、撮影当時(1975年)以降、市街地化が進む。画面中央やや下にはいわき平競輪場がある。
  • 週刊東洋経済 「都市データパック 2020年版」 東洋経済新報社、2020年。

関連項目

編集

外部リンク

編集

行政

観光