渡部善斗

日本のノルディック複合選手

渡部 善斗(わたべ よしと、1991年10月4日[1] - )は、長野県白馬村出身[1]ノルディック複合選手。

渡部善斗
名前
カタカナ ワタベ ヨシト
ラテン文字 Watabe Yoshito
基本情報
国籍 日本の旗 日本
種目 ノルディック複合
所属 北野建設
使用メーカー フィッシャー
生年月日 (1991-10-04) 1991年10月4日(32歳)
生誕地 長野県白馬村
ワールドカップ戦歴
デビュー年 2009-2010シーズン
最高成績 3位
通算成績 3位1回
獲得メダル
オリンピック
2022 北京 団体
ノルディックスキー世界選手権
2017 ラハティ 団体スプリント

来歴 編集

日本のノルディック複合のトップ選手である渡部暁斗は実兄。小学校3年時、先にスキーを始めていた兄の影響や周囲の勧めで競技を開始。本人曰く「最初はいやいやだった」が、中学2年時には全国中学校スキー大会・ノルディック複合で優勝、翌年も連覇を果たした[2]

2007年、兄・暁斗と同じ長野県白馬高等学校に進学すると、1年生にして全国高等学校スキー大会・ノルディック複合で優勝。2009年1月3日にオーストリアアイゼンネルトで開かれたコンチネンタルカップに初出場し、1週間後の1月10日にはイタリアヴァル・ディ・フィエンメでのノルディック複合・ワールドカップにも初出場を果たした。同年にはスロバキアシュトルブスケ・プレソでのノルディックスキージュニア世界選手権複合代表にも選ばれ、個人グンダーセン5kmで7位に入賞した。3年時の2010年には、全国高等学校選抜スキー大会国民体育大会(少年組)、全日本ジュニアスキー選手権大会を全て制する活躍を見せた。

2010年、再び兄・暁斗と同じ早稲田大学スポーツ科学部に進学。このシーズンからワールドカップに本格参戦し、翌2011年12月10日 オーストリア・ラムソー大会では自己最高となる8位入賞を果たした[3]

2013年2月、ヴァル・ディ・フィエンメで開催されたノルディックスキー世界選手権に初出場。ノーマルヒル団体では後半・距離での失速が響き、4位とチームがメダルを逃してしまったことに対し「僕の走りがチームの弱点。」[4]と述べるほど悔しさを顕わにした。その経験をバネに世界選手権後のワールドカップでは、3月8日のフィンランドラハティ大会で自己最高の4位に入ると、続くノルウェーオスロ大会では自身初の表彰台となる3位に入った。この大会では兄・暁斗も2位に入っており、日本人選手としては1995年2月の荻原兄弟以来となる兄弟でのワールドカップの表彰台獲得となった[5]

2014年ソチオリンピック代表に選出され、個人ノーマルヒル+10kmで15位、個人ラージヒル+10km35位、永井秀昭、湊祐介、渡部暁斗と組んだ団体では5位となった。

2014年4月、兄と同じ北野建設に入社した。

2017年のフィンランドラハティで開催されたノルディック世界選手権の団体スプリントLHで兄・暁斗とペアを組み銅メダルを獲得した[6]

2022年北京オリンピックでは、団体戦に永井秀昭、渡部暁斗、山本涼太とともに出場し、銅メダルを獲得した[7]

競技スタイル 編集

飛躍を得意とし、中学3年時の全国中学校スキー大会では純ジャンプでも2位に入ったほどの実力を持つ。

主な競技成績 編集

オリンピック 編集

世界選手権 編集

ワールドカップ 編集

  • 最高成績3位(2013年3月15日 ノルウェーオスロ大会)
    • 個人総合最高成績 15位(2012-13シーズン)
  • 通算 優勝0回 2位0回 3位1回

世界ジュニア選手権 編集

  • 2008年 ポーランドザコパネ
    • 個人スプリント 26位
    • 団体 13位
  • 2009年 スロバキア・シュトルブスケ・プレソ
    • 個人グンダーセン5km 7位
    • 個人グンダーセン10km 33位
    • 団体 8位
  • 2010年 ドイツヒンターツァルテン
    • 個人グンダーセン5km 11位
    • 個人グンダーセン10km 14位

脚注 編集

  1. ^ a b 渡部善斗”. 2022年2月20日閲覧。
  2. ^ 早稲田のスポーツならwasedasports.com 渡部善斗インタビュー”. 2012年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月20日閲覧。
  3. ^ “渡部暁6位、渡部善8位/W杯複合個人第5戦”. スポニチアネックス. (2011年12月10日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2011/12/10/kiji/K20111210002220070.html 2022年2月20日閲覧。 
  4. ^ “世界選手権複合団体 日本が前半飛躍首位、後半距離は粘るも4位”. スポニチアネックス. (2013年2月24日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2013/02/24/kiji/K20130224005266920.html 2022年2月20日閲覧。 
  5. ^ 荻原兄弟の表彰台獲得もオスロ大会である。
  6. ^ 【REPORT コンバインド】ノルディック世界選手権 渡部暁斗が個人で銀。弟・善斗とチームで銅”. 2022年2月20日閲覧。
  7. ^ “複合ニッポンの夜明け 距離手応え 渡部暁斗「自信に」…ノルディック複合”. 読売新聞. (2022年2月19日). https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2022/20220219-OYT1T50067/ 2022年2月20日閲覧。 

外部リンク 編集