牧場の朝
牧場の朝(まきばのあさ)は、日本の文部省唱歌の一つ。作詞者は定説として杉村楚人冠、作曲は船橋栄吉[1]。初出は1932年12月「新訂尋常小学唱歌(四)」。
みんなのうた 牧場の朝 | |
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歌手 | 東京少年少女合唱隊 |
作詞者 | 文部省唱歌 |
作曲者 | 船橋栄吉 |
編曲者 | 若松正司 |
映像 | アニメーション |
映像制作者 | 花之内雅吉 |
初放送月 | 1968年6月 - 7月 |
再放送月 | 2021年7月(ラジオのみ) |
曲の舞台は、福島県岩瀬郡鏡石町にある岩瀬牧場とされている[2]。同町では、本曲を町歌に相当する「町のシンボルソング」と定めている[3]。
2006年(平成18年)に文化庁と日本PTA全国協議会が「日本の歌百選」に選定した[4]。
歌詞
編集- 1番
- ただ一面に立ちこめた 牧場の朝の霧の海 ポプラ並木のうっすりと 黒い底から 勇ましく 鐘が鳴る鳴る かんかんと
- 2番
- もう起き出した小舎小舎の あたりに高い人の声 霧に包まれ あちこちに 動く羊の幾群の 鈴が鳴る鳴る りんりんと
- 3番
- 今さし昇る日の影に 夢からさめた森や山 あかい光に染められた 遠い野末に 牧童の 笛が鳴る鳴る ぴいぴいと
『みんなのうた』での放送
編集『みんなのうた』では1968年6月 - 7月に紹介された。作詞は「文部省唱歌」名義とされ、作曲も「舟橋栄吉」名義とされている。歌は東京少年少女合唱隊で、映像は花之内雅吉製作のアニメーションである。長らく再放送はされていなかったが、「みんなのうた発掘プロジェクト」により音声が提供され、2021年7月に53年ぶりにラジオで再放送された。
駅メロディとしての使用
編集永楽電気が、本曲をアレンジしたメロディを東日本旅客鉄道(JR東日本)に発車メロディとして提供している。現在では久喜駅で使用されている。以前は浦和駅や黒磯駅、北小金駅、赤羽駅、箱根ケ崎駅でも使われていた。
また、京王電鉄でもかつて上り線の接近メロディとして、同じく永楽電気が提供したアレンジを使用していたが、2011年までに放送機器が更新され消滅した。