「見知らぬ女からの手紙」の版間の差分
中国映画『見知らぬ女からの手紙』(原題:『一個陌生女人的来信』)について |
(相違点なし)
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2009年3月22日 (日) 10:24時点における版
『見知らぬ女からの手紙』(みしらぬおんなからのてがみ、原題: 一個陌生女人的来信、簡体字: 一个陌生女人的来信、英題: A Letter from an Unknown Woman)は2004年の中国映画。
見知らぬ女からの手紙 | |
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一個陌生女人的来信 | |
監督 | 徐静蕾 |
脚本 | 徐静蕾 |
製作 |
徐静蕾 趙毅軍 |
製作総指揮 |
董平 馬保平 |
出演者 |
徐静蕾 姜文 |
音楽 |
久保田修 林海 |
編集 | 張一凡 |
配給 | 北京保利華億伝媒文化有限公司 |
公開 |
2005年3月4日 2004年10月24日(劇場未公開[1]) |
上映時間 | 90分 |
製作国 | 中国 |
言語 | 中国語(普通話) |
ある女性が10数年間胸に抱き続けた、ひたむきな愛の姿を描く。
シュテファン・ツヴァイクの短編小説『未知の女からの手紙 Brief einer Unbekannten』を原作に、人気女優・徐静蕾(シュー・ジンレイ)が映画化を企画、自ら監督・脚本・主演を兼ね注目を集めた。第52回(2004年)サン・セバスティアン国際映画祭最優秀監督賞受賞作品。
あらすじ
1948年も暮れようとする北京[2]。ある男の元に、「私のことを知らないあなたへ」との書き出しで始まる、1通の手紙が届いた。そこに綴られていたのは、彼の記憶に刻まれることのなかった1人の女、幾度かの短い邂逅の中で見返りを求めることなく一途に男を思い続けた女の、18年間の半生と秘めた愛の告白だった。
注意:以降の記述には物語に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
1930年、北京の下町・四合院に母と2人で暮らす少女の隣に、1人の男が引っ越してきた。教養がありモダンで洗練された男の姿を垣間見た少女は、一瞬で初恋に胸を焦がすようになる。その熱い感情は、再婚した母親に連れられ山東へ転居した後も消えることはなかった。
1937年、少女は北京の師範学校に入学、再び憧れの人と同じ街で暮し始めた。昔と変わらず、すれ違い一瞬視線が重なるだけで心ときめく日々に、ある日突然大きな変化が訪れた。抗日デモの鎮圧騒動の中初めて言葉を交わした2人は、気持ちの高ぶるままに一夜を共にする。女はこれまでの想いを明かすことはなく、多忙で女性遍歴も豊富な有名作家である男は、行きずりの情事など瞬く間に忘れ去った。やがて妊娠に気づいた女は四川に去り、ひっそりと男の子を出産する。
1945年、2人は再び北京で一瞬出会う。時は戦時下、幼い子供に不自由をさせたくない一心で、女は高級娼婦となっていた。そして男は女を全く覚えていなかった。失望と諦観に馴れながら、女は何も明かさずに男の誕生日に毎年白い薔薇の花束を贈り続けた。それは愛を交わした日の思い出の花だった。
そして2年後、パーティーの席で顔を合わせた2人。過去を思い出さないままの男の誘いを、女は拒まなかった。翌朝、ふと微かなデジャブにとらわれた男を残し、女は自分の贈った薔薇を1輪貰って去った・・・。
女からの手紙は2人の間の息子の病死を告げており、そして手紙の到着は女が亡くなったことを意味していた。「恋に落ちたあの時から、私の心にいたのはあなただけ。」
以上で物語に関する核心部分の記述は終わりです。
配役
- 女 - 徐静蕾(シュー・ジンレイ)
- 男 - 姜文(チアン・ウェン)
- 少女 - 林園(リン・ユエン)
- 執事 - 孫飛虎(スン・フェイフー)
- 少女の母 - 蘇小明(スー・シャオミン)
- 息子 - 蘇子豪(スー・ズーハオ)
- 軍人 - 黄覚(ホアン・ジュエ)
- 大家 - 張暴默(ジャン・バオモー)
脚注
- ^ 第17回東京国際映画祭での上映(東京国際映画祭 - 「見知らぬ女からの手紙」 - MovieWalker)
- ^ 当時の正式呼称は北平市。本作品の背景となった時期は改名を繰り返していた為(北京市#歴史の項を参照)、記事あらすじ内の記述は北京で統一した。
外部リンク