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2020年12月21日 (月) 09:16時点における版
T-19はソビエト連邦の試作戦車である。
ファイル:Т-19.jpg | |
性能諸元 | |
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全長 | 3.80 m |
車体長 | 3.80 m |
全幅 | 1.80 m |
全高 | 2.20 m |
重量 | 9.0 t |
懸架方式 | 垂直コイルスプリング |
行動距離 | 80-100 km |
主砲 | オチキス37mm砲 |
副武装 | 7.62mm DT機関銃 ×2 |
装甲 | 16 mm |
乗員 | 3 名 |
概要
ソビエト連邦は1928年に初の国産の量産できる戦車として軽戦車T-18を正式採用した。T-18は改良型も含めておよそ959両が生産されたが、T-18は当時としても豆戦車の域を出ない凡そ軽戦車とは言えない性能であり、改良にも限界があった。
そこで翌年1929年より新規のデザインで新たな戦車の開発が開始された。これがT-19である。
全体としてT-18よりも大きく、車体が箱型に近いデザインとなり、武装は当時先端の砲であったオチキス37mm砲と、DP28機関銃2本とした。DP機銃は砲塔と車体前方にそれぞれ備え付けられている。計画当時はT-18同様の並行装備や主砲同軸機銃も検討された。
また、フランスで1926年に開発されたルノーNCを参考にした部分が各所に見られ、サスペンションは小転輪を多数用い、垂直コイルスプリングを採用している。
しかし複雑な構造に伴う価格の高騰によってT-19の大量生産は認められず、開発計画は失敗に終わった。他の多数の試作戦車計画が生じたことで、1931年をもって開発は中止となった。
参考文献
- ソ連・ロシアの装甲戦闘車両クロニクル ISBN 978-4-7986-1554-7