ガイナン (Guinan) は、アメリカのSFテレビドラマ『スタートレック』シリーズの『新スタートレック』に登場する架空の人物。ウーピー・ゴールドバーグが演じた。日本語版の吹き替えは東美江が担当した。U.S.S.エンタープライズDのラウンジ・バー「10フォワード」のバーテンダー。エル・オーリア人(エル・オーリアン)。女性。ほぼ全てのシーンで頭に被り物をしているが、外見上は地球人と変わらない。

母星がボーグに侵略されたため、エル・オーリア人は銀河のあちこちに散り散りになって暮らしているが、彼らは「聞き上手」な種族として知られ[1]、ガイナンもたびたび、ピカードやロー・ラレンらの相談相手をつとめている。

長命な種族らしく、1891年のサンフランシスコにタイムスリップしたエンタープライズDのクルーと遭遇したり(TNG『Time's Arrow(タイム・スリップ・エイリアン)』)、2293年にはエンタープライズBに救助されたりしている(映画『スタートレック ジェネレーションズ』)[2]。エンタープライズDに乗り組んだ時点で、ガイナンは少なくとも500歳(父親は約700歳)である。

また、エル・オーリアンは時空を超えた知覚を発揮することがあるとされ、時間軸が改変された際にピカードに警告したり(TNG『Yesterday's Enterprise(亡霊戦艦エンタープライズ'C')』)、ネクサスに取り込まれたピカードに彼女の“影”が助言するなどしている。

ジョン・デ=ランシーが演じる)高次元生命体Qとは「ちょっとした」因縁があるらしく、お互いを嫌い合っている。全能に近い力を持つQであるが、ガイナンに対しては軽々しく手を出すことは出来ないようだ。尚、ガイナンとは能力の次元がまるで異なるが、Qもまた時空を超越した存在である。

一般人が乗艦していないエンタープライズEには乗艦しておらず、映画『ファーストコンタクト』、『叛乱』には登場していなかったが、『ネメシス』冒頭でのライカーとトロイの結婚式には招待客として出席していた。

スタートレック:ピカード』シーズン2では2024年と2401年の両時期で地球上で暮らし、バーを経営する。

演じた俳優 編集

  • アイシス・カーメン・ジョーンズ

脚注 編集

  1. ^ 公式サイトのデータベースより。
  2. ^ この時、ガイナンは難民輸送船に乗っていたが、ボーグに母星を侵略された直後なのか、あるいはもっとずっと後のことなのか、劇中では言及されていない。

関連項目 編集