フィル・ハートマン

カナダの俳優 (1948 - 1998)

フィル・ハートマンPhil Hartman1948年9月24日 - 1998年5月28日)は、カナダオンタリオ州生まれの俳優声優コメディアン脚本家

フィル・ハートマン
Phil Hartman
Phil Hartman
本名 Philip Edward Hartmann
生年月日 (1948-09-24) 1948年9月24日
没年月日 (1998-05-28) 1998年5月28日(49歳没)
出生地 カナダの旗カナダオンタリオ州
民族 カナダ系アメリカ人
ジャンル 俳優
声優
コメディアン
脚本家
活動期間 1969年 - 1998年
配偶者 ブリン・ハートマン(1987–1998)
受賞
エミー賞(1989年)
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来歴 編集

コメディアンで俳優として知られていたハートマンは、1948年カナダオンタリオ州に生まれる。1957年に一家はアメリカ合衆国へ移住し、カリフォルニア州ロサンゼルスの高校を経て、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校を卒業。1990年代にはアメリカの市民権も獲得している。

持前のユーモアを活かしてコメディアンを志し始めたハートマンは、カリフォルニアを拠点に活動するコメディ集団のザ・グラウンドリングスに参加する。そこで同じくコメディアンとして活動していたポール・ルーベンスと出会い、ルーベンスの十八番でもあるキャラクター“ピーウィー・ハーマン”のエピソードの脚本を共同で執筆。その後、ルーベンスがピーウィー役で主演し、映画監督のティム・バートンが長編映画デビューを果たした『ピーウィーの大冒険』においても脚本の一人としてクレジットされている。同作品は大ヒットを記録し、バートンがその後飛躍する一つのきっかけともなった。

1986年からはNBC局が製作した人気テレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』にレギュラーとして出演。ロナルド・レーガン大統領やジャック・ニコルソンなどのモノマネで一躍その名が知られる。また、ポール・ルーベンスの人気番組『ピーウィーのプレイハウス』では、ピーウィーの親友であるキャプテン・カールを演じ、人気を博した。1990年代に入ると、声優としてフォックスのアニメシリーズ『ザ・シンプソンズ』で声のゲスト出演として多数のエピソードに出演。その後も、映画・テレビなど様々なフィールドでその才能を発揮した。

宮崎駿監督の日本映画作品『魔女の宅急便』が米国で公開された際には、黒猫“ジジ”の声も担当している[1]1996年に製作されたファミリー映画『ジングル・オール・ザ・ウェイ』では、アーノルド・シュワルツェネッガー演じる主人公の隣人を厭味ったらしく演じて、笑いを誘った。

銃撃事件 編集

1998年5月28日ロサンゼルスにある寝室でベッドに横たわり、数発もの銃撃を受けた射殺体で発見される。同じ寝室内で妻で女優だったブリン・ハートマンが自ら頭を銃で撃ちぬいた形で発見され、警察当局はハートマンはブリンによって射殺されたと発表した。49歳だった。

出演作品 編集

映画 編集

テレビ番組 編集

  • ピーウィー・ハーマン・ショー The Pee-wee Herman Show(1981)
  • サタデー・ナイト・ライブ Saturday Night Live(1986–1994)
  • ピーウィーのプレイハウス Pee-wee's Playhouse(1986–1987)
  • ダナ・カーヴィ・ショー The Dana Carvey Show(1996)

テレビドラマ 編集

テレビアニメ 編集

劇場版アニメ 編集

ビデオゲーム 編集

  • The Simpsons: Virtual Springfield(1997)
  • Blasto(1998)

脚本 編集

  • ピーウィーの大冒険 Pee-wee's Big Adventure(1985)

脚注 編集

  1. ^ なお、同作では後に『スモール・ソルジャーズ』で親子役になるキルスティン・ダンストと共演している。

外部リンク 編集