フリードリヒ・ヴィルヘルム・アルゲランダー

フリードリヒ・ヴィルヘルム・アルゲランダー(Friedrich Wilhelm August Argelander、1799年3月22日 - 1875年2月17日)は、ドイツ天文学者である。最初の近代的星表「ボン掃天星表」 (Bonner Durchmusterung) を作成した。精密な変光星観測を行った最初の観測者であり、変光星命名法をきめた。

フリードリヒ・ヴィルヘルム・アルゲランダー
(Friedrich Wilhelm August Argelander)
Friedrich Wilhelm August Argelander
生誕 1799年3月22日
プロイセン王国の旗 プロイセン王国
東プロイセンメーメル
死没 (1875-02-17) 1875年2月17日(75歳没)
ドイツの旗 ドイツ帝国
プロイセン王国の旗 プロイセン王国ボン
研究分野 天文学
研究機関 ライン・フリードリヒ・ヴィルヘルム大学ボン
主な業績 ボン掃天星表を作成・出版
主な受賞歴 王立天文学会ゴールドメダル(1863年)
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

生涯 編集

当時プロイセン王国に属していたメーメル(現在はリトアニア領クライペダ)にドイツ人の父親とフィンランド人の母親の間に生まれた。ケーニヒスベルクカリーニングラード)でフリードリヒ・ヴィルヘルム・ベッセルのもとで学んだ。

1822年から1836年までフィンランドのトゥルクヘルシンキで天文台の所長をつとめた後、ボンに移った。ボンに新しい天文台を建設したフリードリヒ・ヴィルヘルム4世の援助を受け、アーダルベルト・クリューガーエドゥアルト・シェーンフェルトともに「ボン掃天星表」 (Bonner Durchmusterung) を作成し、1852年から1859年に出版した。南半球の星は含まれていないが、324,198の星の位置と等級を記録したものであった。写真観測が使用される前の最後の星表である。

1863年、王立天文学会ゴールドメダルを授与される。この年、国際的な天文学者の組織Astronomische Gesellschaftを設立した。

その他 編集

小惑星アルゲランダーは彼にちなむ[1]

関連項目 編集

脚注 編集