始発(しはつ、韓国語시발シ-バル)は、国際車両工業社が製作した自動車の名称で、韓国国内で初めて生産された韓国車である。

シーバル(시발
シバル前側面
シバル後側面
概要
製造国 大韓民国
ボディ
ボディタイプ 2ドアジープ
パワートレイン
エンジン 4気筒1322cc
変速機 前進3段 後進1段 MT
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概要 編集

1955年8月、当時ソウル市で整備業を営んでいたチェ・ムソンとその兄弟らが、米軍から払い下げを受けた、ジープエンジン変速機を流用し、車体はドラム缶を加工して製作したものである。

シバルは当初、手工業的手法で製作していたため、完成までに4か月あまりを費やしていた。その年の10月に行われた光復10周年を記念して開かれた産業博覧会にシバルを出品したところ、最優秀賞に選定されただけでなく、大統領賞をも受賞、新聞で大きく取り上げられたこともあって注文が殺到した。大統領賞を受賞し、注文が殺到したことで得た契約金で工場の設備を整え、量産体制に入ることができた。

主にタクシー用の車として使用され、生産を終えた1963年5月までに3,000台余が生産された。2ドアだが、タクシーとして使う場合は、助手席を倒して乗客が乗り込んでいたという。現在、韓国で保存されているシバルは5台ほどである[1]

脚注 編集

  1. ^ 山田俊英『韓国(大韓民国)がよ~くわかる本:歴史、民族、社会、生活の実際が見える!』秀和システム 267頁より

外部リンク 編集