鎌ヶ谷観光バス

千葉県鎌ケ谷市に本社があるバス事業者
生活バスちばにうから転送)

鎌ヶ谷観光バス有限会社(かまがやかんこうバス)は、千葉県鎌ケ谷市に本社を置くバス事業者である。本業である貸切バスのほかに、同市のコミュニティバス「ききょう号」の運行受託、住民主導型路線バス「生活バスちばにう」の運行を行っている。公益社団法人日本バス協会の会員にはなっていない。

鎌ヶ谷観光バス有限会社
Kamagaya Sightseeing Bus Co., Ltd.
種類 特例有限会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
273-0131
千葉県鎌ケ谷市軽井沢2007番地
設立 1976年(昭和51年)10月
(鎌ヶ谷中古車センター有限会社)
業種 陸運業
法人番号 8040002037731 ウィキデータを編集
事業内容 乗合バス事業
貸切バス事業
旅行業
代表者 代表取締役社長 徳永博
資本金 4800万円
外部リンク www.kamagayakanko-bus.co.jp/index.html ウィキデータを編集
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貸切車の例

運行路線

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生活バスちばにう

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生活バスちばにう

千葉ニュータウンにおいて、北総線の運賃が高額で問題となっていることを背景に、住民参加型路線として、地元住民の提案を受けて運行する路線バス。

当初は新鎌ヶ谷駅と千葉ニュータウン中央駅をノンストップで結ぶ直行便1路線でスタート、のちに北環状線ルートと牧の原ルートの2路線が加わり、計3路線で運行されていた。しかし、利用者数の減少や乗務員不足のためとして、2023年1月より平日も土日祝日ダイヤでの運行となったことで直行便と牧の原ルートが運休となり[1]、さらに2024年6月には残った北環状線ルートも1日1往復にまで減便された[2]。同年7月、9月いっぱいで運行を取りやめる方針であると報じられている[3]

運賃支払いは現金か専用回数券(2024年5月31日販売終了)、定期券のみで、交通系ICカードの利用はできず、現金の場合も車内両替機を設置していない(導入コスト削減のため)。

どのルートも、車両は主にいすゞ・エルガミオを使用し、外観デザインは水色に老人・大人・子供の三世代の人々が手をつなぐイラストを配したものになっている。日野・ポンチョも在籍している。

現行ルート

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牧の原循環ルートとともに2017年7月開設。2022年9月1日より、一部便が小室駅北口へ乗り入れを開始し、運行区間内に位置する北総線の全ての駅から利用可能となった。2023年1月16日より全便が土日祝日ダイヤでの運行となった。2024年6月22日より、1日1往復のみに減便された。

3路線で運行当時は、土曜・日曜を含む毎日運行され、直行ルートが運休する土休日には当ルートが代替となっていた。また、千葉ニュータウン中央駅で牧の原循環ルートとの乗り換えがしやすいダイヤ編成となっていた。

運休中

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この区間は国道464号北総鉄道北総線及び京成成田空港線(成田スカイアクセス線)と完全に並行しているが、北総線・成田スカイアクセス線が高運賃で問題となっていることを背景に、住民参加型路線として、地元の住民の提案を受けて運行された低運賃の直行バス。2013年(平成25年)10月に印西市の住民グループが鎌ヶ谷観光バスの協力で高花地区(千葉ニュータウン中央駅より2-3kmの地区) - 新鎌ヶ谷駅間の直行バス運行の社会実験を実施した[4]。この結果を受け、2014年(平成26年)4月の運行開始を目指したが、実際の運行開始は同年6月9日からとなった。千葉ニュータウン中央駅 - 新鎌ヶ谷駅間では北総線・成田スカイアクセス線の運賃が560円[5]のところ300円の設定で需要喚起を図っていた。

月曜日 - 金曜日のみの運行で、道路混雑による定時性の点から土曜日・日曜日は運休とされた。運行当初は朝夕は1時間当たり2本、日中は1時間当たり1本で、1日の運転本数は千葉ニュータウン中央発23本、新鎌ヶ谷発22本(当初はそれぞれ24本、23本の計画だった)。月曜日 - 金曜日が祝日となる場合は1日10往復の祝日ダイヤでの運行であったが、北環状線ルート開業以降は減便傾向にあり、2022年9月1日時点の運行本数は、平日のみ8往復となっていた。2023年1月16日より運休。

  • 牧の原循環ルート:千葉ニュータウン中央駅北口→グッドマンビジネスパーク→印西牧の原駅北口→西の原小学校→グッドマンビジネスパーク→千葉ニュータウン中央駅北口

2017年7月開設。当初は土日祝日も運行されていたが、2020年7月20日のダイヤ改正により平日のみの運行となる。2023年1月16日より運休。

受託運行路線

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鎌ケ谷市コミュニティバス「ききょう号」西線

 
西線を担当するトヨタ・ハイエース

沿革

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  • 1976年昭和51年)10月 - 鎌ヶ谷中古車センター有限会社として設立。
  • 1978年(昭和53年)9月 - レンタカー許可を受ける。
  • 1982年(昭和57年)1月 - 有限会社鎌ヶ谷オートセンターに社名変更。
  • 1983年(昭和58年)8月 - 鎌ヶ谷オート有限会社に社名変更。
  • 1994年(平成6年)3月 - 特定旅客自動車運送事業免許を受ける。
  • 1997年(平成9年)7月 - 一般貸切旅客自動車運送事業免許を受ける(車両限定)。
  • 同年8月 - 鎌ヶ谷観光バス有限会社に社名変更。レンタカー部門廃止。
  • 1998年(平成10年)12月 - 一般貸切旅客自動車運送事業の車両限定解除。
  • 2002年(平成14年)3月 - 国内旅行業免許を受ける(同年4月事業開始)。
  • 2006年(平成18年)10月1日 - 鎌ケ谷市からの委託により路線バス運行業務を開始(船橋新京成バスからの変更)[6]
  • 2007年(平成19年)1月 - 本社営業所を現在地に移転。
  • 同年4月 - 一般乗合旅客自動車免許を受ける。
  • 2014年(平成26年)6月9日 - 生活バスちばにうの運行を開始。

出典

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生活バスちばにう関連

関連項目

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  • ちばレインボーバス
    ききょう号の東線を担当する乗合バス事業者。北総鉄道と同じ京成グループの企業であり、生活バスちばにうの対抗策として[7]高花線の土曜・休日の一部の便に限り千葉ニュータウン中央駅 - 新鎌ヶ谷駅間を2014年5月17日から延長している。
  • 桃花台バス - 生活バスちばにうに似て、軌道系交通の利便性の低さによってニュータウン住民の要望で開設されたバス路線。こちらは、軌道系交通が駆逐される一因となった。

脚注

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  1. ^ 緊急 お知らせ”. 鎌ヶ谷観光バス有限会社. 2023年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月14日閲覧。
  2. ^ 【白井市・印西市】「生活バスちばにう」6月22日より一日一便のみに減便。千葉NT中央駅ー新鎌ケ谷駅間”. YAHOO! ニュース (2024年5月26日). 2024年7月14日閲覧。
  3. ^ 千葉「鎌ヶ谷観光バス」 路線バス事業から撤退の方針」『NHK 首都圏 NEWS WEB』2024年7月12日。2024年7月14日閲覧。
  4. ^ 前田善弘、大塚良治「千葉ニュータウン地域における新たなバス運行の意義-「生活バスちばにう」運行実現までの軌跡-」『交通権』第2016巻第32号、交通権学会、2016年、69-91頁、doi:10.20611/kotsuken.2016.32_69 
  5. ^ 2014年(平成26年)4月1日現在、きっぷ購入の場合のおとな運賃(ICカード使用の場合556円)。
  6. ^ 公式サイトには2007年(平成19年)4月との記述あり。
  7. ^ 千葉)印西のバス会社、先に運行開始 北総線代替バス”. 朝日新聞デジタル (2010年5月24日). 2014年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月20日閲覧。

外部リンク

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