アメーバブログ
アメーバブログ(Ameba Blog、略称:アメブロ)は、サイバーエージェントが提供するレンタルブログサービスである。
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URL |
ameblo |
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使用言語 | 日本語 |
タイプ | ブログサービス |
運営者 | サイバーエージェント |
収益 | 広告収入 |
アレクサ ランキング | 203位[1] |
登録 | 必要 |
設立日 | 2004年9月15日 |
現状 | 運営中 |
概要編集
各種調査によると、日本で第1位の規模のブログサービスである。アメーバ全体の会員数は2012年時点で2000万人[2]。ブログのアクティブユーザーは2009年11月時点で約115万人/月[3]。日本のユニークビジターは2009年11月時点で220万人/月[4]。ページビューは2億3000万/月。その他の調査でも三強と言われている[5]。女性の比率が高い(約7割)といわれているが、実際の男女比率は5:5である[6]。2011年6月末時点で、会員数1,645万人が登録している。
メディアミックスなどクロスメディアの手法を使ってマスメディアと連携し、ユーザーやページビューを増やしてきた。
『実録鬼嫁日記』や『きらきら研修医』はブログが書籍化され、後にテレビドラマ化された。芸能人や有名人などタレントブロガーの多さも売り物である。ミスキャンパスのブログ、芸能事務所ごとのブログスペースなどを設け、管理している。また、原宿アメーバスタジオを持ち、毎回著名ゲストを呼んで公開生放送によるWEB配信を行ない、ブログと連動させている。
マイページ編集
アメーバブログの管理ページに、マイページというものがある。 そこで、ブログのランキング、読者登録したブログの記事などを確認できる。
- 2012年3月13日、新マイページβ版がリリースした。
- 2012年5月15日、新マイページに強制移行。
沿革編集
- 2004年9月15日 - サービス開始[7]。当初は賞金付きのランキングを売りにしていた。
- 2005年4月1日 - それまでは「http://ユーザーID.ameblo.jp/」というURLだったが、同日より「https://ameblo.jp/ユーザーID/」という形に改められた。既存会員の場合は自動的に新URLにリダイレクトされる。
- 2006年 - ソフトバンクの『ヤフー・インターネット・ガイド』主催の"Web of the Year 2006"ブログサービス部門で1位。
- 2006年12月 - ブログの普及に貢献した著名人を表彰する「BLOG of the year」を開始。2011年度をもって一旦終了したが、2015年度より再開されている。
- 2007年3月 - 小学館『週刊ヤングサンデー』とグラビアアイドルコンテストの「YS・アメブロ乙女学院」を開催。
- 2008年10月 - グッドデザイン賞を受賞[8]。
- 2017年2月 - 当サービスを同年3月1日に常時SSL化(常時https)化することを発表。それに伴い、同年3月からは、「http://ameblo.jp/~」のようにhttpの場合でも「https://ameblo.jp/~」のようにhttpsにリダイレクトされるようになり、同時に一部仕様が変更された[9]。
- 2019年1月24日 - 新機能「こえのブログ」をスマートフォンブラウザで先行リリースした。
機能・仕様編集
通常のブログ更新機能の他に、利用者相互のコミュニティを図るために、様々な機能が用意されている。機能のあるページは全てマイページよりアクセス可能。
ペタ編集
自分が記事を読んだことをブロガーに対して伝える方法である。一度クリックするだけで自分のIDが名簿に追加される。登録ユーザー達が作り出したコミュニケーションの中に、ペタのお礼として自分も相手の記事を読みペタを返すという方法が流通している。ペタは自身のアカウントにもつける事が出来る。
ペタ帳のキャラクターは次のとおり。
- 1級:フェニックス
- 2級:龍
- 3級:ペガサス
- 4級:恐竜
- 5級:マンモス
- 6級:イエティ
- 7級:羊
- 8級:ポニー
- 9級:ブタ
- 10級:ペンギン
- 11級:パグ
- 12級:ひよこ
- 13級:すんも(オリジナルキャラクター)
読者登録 (チェックリスト)編集
読者登録に関しては、自分が気に入ったブログを相手にメッセージを添えて読者になるという機能で、こちらも登録ユーザーが作り出した読者登録返しのコミュニケーションも頻繁に行われている。また、読者機能と同じようなチェックリスト登録だけというのもある。
また、アメブロ以外にも更新状況を配信しているブログやニュースもお気に入り登録することができ、更新情報も届くようになるなどの機能もある。
アメンバー編集
記事や画像や動画を特定の人に限定公開するSNS機能である。2007年8月29日開始[10]。
フォト編集
画像や動画をアップロードして、色んな人やアメンバーに公開する機能。 アップロードした画像をブログにも貼り付けることができる。 ただし、画像が正常に読み込めない、タイトルの編集を行おうとすると必ず一度は失敗する等、その他様々な不具合が発生しやすいという仕様になっている。
ブログネタ編集
“クチコミ番付運営局”というグループが、毎週ブログのネタとなる話題を提供している。
ランキング編集
アクセス数などに基づいた、ブログランキングを実施。月間ランキングの上位に入賞したブロガーには、報酬が支給される。報酬の支給は、当初は現金(一部ランキングは賞品)だったが、後に換金可能な仮想通貨に改められた。
終了した機能・仕様編集
Amebaなう編集
TwitterのようなAmeba用つぶやきサービス。2009年12月にスタート。2017年11月6日をもってサービス終了。[11]
なう速アプリ編集
Amebaなう用のスマホアプリ。2012年5月にスタート。2017年11月6日をもってサービス終了。[12]
プロフィールの質疑応答欄編集
アメブロのプロフィールページには、長らく自己紹介用の質疑応答欄が設けられていた。しかし、2018年4月18日にプロフィールページが大幅にリニューアルされて簡素化。これに伴い、質疑応答欄は全て撤廃された。[13]
タレントブログの管理について編集
タレントブロガーの多さが売り物のアメーバブログでは、専門の検閲・監視チームが24時間体制で彼らのブログの管理にあたり[出典無効]、炎上の原因となりうるコメントの削除やタレントが投稿した記事のチェックを行っている[出典無効]。以下にアメーバブログでのコメント管理にまつわる主な事例を挙げる。
- 2008年5月29日、アメーバブログの利用者の一人で電撃ネットワークメンバーのギュウゾウが、自身のブログに「アメブロってコメント欄を勝手に削除してないか?」という記事を投稿。自身のブログに書き込まれたコメントが、アメーバブログ側によって管理されていることを伝えた[14]。
- 2008年8月14日、北京オリンピック柔道100kg級日本代表であり、アメーバブログで自身のコメントを綴っていた鈴木桂治に対する批判コメントが、試合終了直後大量に削除されるという事態が発生した。スポーツ選手のブログに関してはプレー批判も削除対象であるため[15]、試合展開について感想を述べたコメントも削除された。
- フリーアナウンサーの川田亜子が生前書いていたアメーバブログにて、彼女の自殺後に応援コメントが大量に書き込まれた。自殺に関するコメントはアメーバブログ側が一律削除していたが、それらの不自然なコメントはしばらくの間残された。アメーバブログ側は、コメントの自動書き込みについては否定している[16]。
- 2009年5月31日付の記事に対して誹謗のコメントを書き込まれた藤田伸二は、翌6月1日付の記事で怒りをあらわにし、6月2日付の記事で「これからは嫌なコメントは消してもら(う)」と記している[17]。
- タレントの真木ひろかは2010年4月3日付のアメンバー限定記事でコメント自動削除の存在、良心的なコメントがなんらかの理由で削除されることについて説明し、自分がなにもできないことを謝罪し、理解を要求した。
- 政治家・作家の三橋貴明は、2010年6月にアメーバブログの一般ブログから「政治家ブログ」に移行したところ、コメントが監視チームにより勝手に削除されるケースが多発し、コメント欄での議論が成り立たなくなる事態に発展したため、「自分のブログのコメントは一切削除しないように」とアメーバ事務局に申し入れている[18]。
芸能人ブログの情報流出編集
2010年1月1日未明に、アメーバブログ内の芸能人ブログ約450件のID、パスワードなどが外部に流出した。複数の芸能人ブログに「お年玉」画像が表示され、そのリンク先にて当該情報が記されたファイルが配布されていた[19][20][21]。
不正アクセスで5万人が退会状態編集
2011年12月24日、第三者による不正アクセスによってブログ利用者の5万人のIDが退会状態になった。それに伴い、ブログが消えてしまう、更新できないなどといった被害が発生した。なお、サイバーエージェント側は不正使用や個人情報の漏洩はないと主張している[22]。
殿堂入りブログ編集
アメーバブログ側の審査を通過し「オフィシャルブログ」として登録されている著名人のブログについては、タレント・有名人ブログ総合インデックス から見ることができる。殿堂入りしたブログはランキングの対象外となる。
- 若槻千夏 - 殿堂入り第1号。殿堂入り当時のブログは削除しているため、現在は殿堂入りの一覧には掲載されていない。
- 上地雄輔 - アクセス数で2008年ギネスブック認定。現在は殿堂入り2号。現在はLINE BLOGに移行したため、殿堂入りの一覧には掲載されていない。
- 中川翔子 - しょこたん☆ぶろぐ。2009年7月17日にエキサイトブログから移転、その日のうちに殿堂入り。殿堂入り3号である。
- 辻希美 - 殿堂入り第4号。
- 北斗晶 - 殿堂入り第5号。2016年6月から[23]。
MVB編集
殿堂入りと似た「MVB」(Most Valuable Blogger、当初はMost Valuable Blog)というものがあり、これに認定されたブログは殿堂入りと同じくランキングの集計対象外となるが、ランキングの上部に表示されるようになる[24][25]。
関連番組編集
脚注編集
- ^ “ameblo.jp Site Overview”. Alexa. 2016年12月22日閲覧。
- ^ 2009年には「Ameba」が会員数500万人を突破 会員限定コミュニティ機能「Amebaグルっぽ」を開始 - サイバーエージェント 2009年4月7日
- ^ BlogFan.org (2009年). “ブログサービス比較”. 2010年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年1月2日閲覧。
- ^ Google Ad Planner (2009年). “Google Ad Planner”. 2010年1月2日閲覧。Unique visitors (users)
- ^ Japan.Internet.com 編集部 (2009年4月2日). “利用者数、アメブロ、FC2、Yahoo! ブログが3強―Blog サービスに関する調査”. 2010年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月27日閲覧。
- ^ “媒体紹介” (日本語). サイバーエージェント. 2010年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月4日閲覧。
- ^ “現金還元型BLOGサービス「アメーバブログ」を開始”. サイバーエージェント (2004年9月16日). 2006年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月4日閲覧。
- ^ 「Ameba(アメブロ)」が2008年度グッドデザイン賞を受賞 (PDF) - サイバーエージェント 2008年10月8日
- ^ “【追記あり】アメーバブログの常時SSL化に伴う仕様変更について”. サイバーエージェント. 2019年6月20日閲覧。
- ^ サイバーエージェント、「Ameba(アメブロ)」がSNS機能を拡充、ブログ記事のユーザー限定公開機能「アメンバー」を開始 - JCN Newswire(Infoseek NEWS)2007年8月30日
- ^ “『「Amebaなう」・「なう速アプリ」サービス終了のお知らせ』” (日本語). スタッフブログ. 2018年12月7日閲覧。
- ^ “『「Amebaなう」・「なう速アプリ」サービス終了のお知らせ』” (日本語). スタッフブログ. 2018年12月7日閲覧。
- ^ “『【事前告知】Ameba検索がリニューアルします』” (日本語). Amebaスマホ スタッフブログ. 2018年12月7日閲覧。
- ^ アメブロってコメント欄を勝手に削除してないか?(ギュウゾウ新聞、2008年5月29日)
- ^ “五輪選手、ブログで本音 中傷受けて削除も”. asahi.com (朝日新聞社). (2008年8月22日). オリジナルの2008年8月23日時点によるアーカイブ。
- ^ 川田亜子さん最後の出演番組は自殺テーマ - 日刊スポーツ 2008年5月28日
- ^ 皆さんへ(藤田伸二の男道、2009年6月2日)
- ^ 欧州の危機はアメリカの「きっかけ」なのか? - 新世紀のビッグブラザーへ・2010年6月17日
- ^ “「アメブロ」で芸能人パスワード大量流出 不正アクセスも”. MSN産経ニュース (産経新聞社). (2010年1月2日). オリジナルの2010年1月4日時点によるアーカイブ。
- ^ アメブロ、不正アクセスでオフィシャルブログの情報流出 - マイコミジャーナル 2010年1月2日[リンク切れ]
- ^ “芸能人ブログ、情報流出被害「アメブロ」で不正アクセス”. 日テレNEWS24 (日本テレビ). (2010年1月2日). オリジナルの2010年3月25日時点によるアーカイブ。
- ^ アメーバに不正アクセス、利用者が退会状態に
- ^ “北斗晶さんのブログがアメブロ殿堂入りしました”. スタッフブログ. Ameba (2016年6月1日). 2019年4月18日閲覧。
- ^ “海老蔵ブログ「MVB」に輝く!「殿堂入りではないよん。テレビCMが放送されてるらしいけど、まだ見れてない」”. J-CASTテレビウォッチ. (2014年4月17日) 2019年4月18日閲覧。
- ^ “小林麻央さんを「MVB(Most Valuable Blogger)」に認定” (プレスリリース), サイバーエージェント, (2017年7月3日) 2019年4月18日閲覧。
関連項目編集
- AmebaVision (動画共有サービス)
- melma! (メールマガジン配信サービス)
- BLOG of the year (当サービス利用者を表彰するコンテスト)