田多井 吉之介(たたい きちのすけ、1914年3月7日[1] - )は、日本の医学者評論家

略歴 編集

東京出身。東京帝国大学医学部卒、1949年東京大学医学博士ハーヴァード大学に学び、国立公衆衛生院生理医学研究所研究員をへて、東京農業大学教授を務めた[2]。 多くの一般向け医学書を著し、バイオリズムの概念を広めた。

著書 編集

単著 編集

  • 『汎適応症候群』(協同医書出版社、内分泌叢書) 1953
  • ストレス 近代社会と健康生活』(創元社、創元医学新書) 1956
  • 『健康はつくられる』(講談社、ミリオン・ブックス) 1958
  • 『酒を診断する 健康生活と酒』(創元社) 1958
  • 『老年者の生理』(金原出版) 1963
  • 『現代の疲労』(全社連広報出版部) 1963
  • 『ホルモンの科学』(光生館) 1964
  • 『生活をあやつる神秘なリズム バイオ・リズムへの招待』 (講談社、ブルーバックス) 1965
  • 『疲労からの解放 バリバリ働くあなたの健康カルテ』(産業能率短期大学出版部) 1966
  • 『ツキとポカの科学 明日の生活管理バイオリズム』(現代書房) 1967
  • 『男の更年期』(読売新聞社、健康シリーズ) 1969
  • 『酒飲みの医学』(創元社、創元医学新書) 1969
  • 『通勤サラリーマンの健康法 必らずスタミナのつくこんな生活』 (明文社、ナンバーワン・ブックス) 1969
  • 『ツキを呼ぶ科学 バイオリズム生活法』(東京スポーツ新聞社、ライフ・ブックス) 1969
  • 『ツキを呼ぶ科学 続』(東京スポーツ新聞社、ライフ・ブックス) 1969
  • 『プロサラリーマンの健康設計 より強くより長く』(文芸春秋、文春ビジネス) 1969
  • 『情報化時代の疲労対策』(南江堂) 1970
  • 『サラリーマンのバイオリズム』(東京スポーツ新聞社、ライフ・ブックス) 1970
  • 『健康 俗説・真説』(社会保険出版社) 1971
  • 『一般栄養生理学』(光生館) 1971
  • 『バイオリズムとギャンブル ツキを呼ぶ科学』(東京スポーツ新聞社) 1972
  • 『能力開発の医学』(時事通信社、生活と健康シリーズ) 1972
  • 『健康デザイン入門 自分でできる体の総点検』(佼成出版社) 1972
  • 『暮しの中の処方箋 健康デザイン80の知恵』(日貿出版社) 1973
  • 『疲れをとる27の秘訣』(実業之日本社) 1973
  • 『タタイ博士の性教育 思春期の愛と性を語る』(大修館書店) 1973
  • 『バイオリズムとはなにか その基礎と応用』(講談社、ブルーバックス) 1973
  • 『バイオリズム四週間 自己開発から勝馬推理まで応用のすべて』(東京スポーツ新聞社、Tosupo books 四週間・シリーズ) 1974
  • 『ストレスとはなにか あなたの心身に危機はないか』(講談社、ブルーバックス) 1974
  • 『子どもをツキにのせる法 親と子のバイオリズム』(三晃書房) 1974
  • 『バイオ・リズム健康法 都会人が長生きするための』(講談社) 1974
  • 『ダイヤル問答 快食・快便・快眠法』(自由ブックス社) 1975
  • 『あなたはぐっすり眠れる』(実業之日本社、実日新書) 1975
  • 『頭の大回転 マイペースで能力をあげる52の方法』(徳間書店、Tokuma books) 1975
  • 『現代病46 バイオリズム博士の健康法』(学陽書房) 1975
  • 『健康法のすべて その真髄をさぐる』(講談社、ブルーバックス) 1975
  • 『ストレス逆転法 ストレスこそ現代生活のエネルギー源!』(講談社) 1979
  • 『バイオリズムによるうまい試験合格法』(東京法経学院出版部、法経新書) 1980
  • 『チャンスを適確につかむ法 やさしいバイオリズム活用術』(日本文芸社、舵輪ブックス) 1981
  • 『合格バイブル 「イザ受験!」勉強嫌いの必勝法』(創拓社、バクの本) 1983
  • 『酒と飲みものの健康学』(大修館書店、健康科学ライブラリー) 1983
  • 『短時間快眠法と寝具』(人間と歴史社) 1985
  • 『ストレス解消の健康法 心とからだの交流計画』(マネジメント社) 1985
  • 『気力のパワーアップ ストレス時代に打ち克つ』(大修館書店) 1988

共編著 編集

  • 『環境衛生測定法 衛生管理のために 改訂版』(松岡脩吉共編、南江堂) 1954 3版
  • 好酸球の動力学』(長田泰公共著、医学書院) 1956
  • 『ウロペプシンの動態 内分泌と臨牀』(広川章子共著、南江堂) 1956
  • 『衛生と公衆衛生』(川村達共著、南江堂) 1957
  • 『五十からの青春 ストレスとハリ・灸医学』(柳谷素霊共著、新樹社) 1957
  • 『教養の生理解剖学』(長田泰公共著、光生館) 1958
  • 『楽しい家庭の健康開発』(田多井恭子共著、光生館) 1959
  • 『からだのダイヤル110番 血をめぐる医学問答』(田多井恭子共著、白揚社) 1960
  • 『最新 被服衛生学』(田多井恭子共著、光生館) 1960
  • 『夜の生活医学』(田多井恭子共著、講談社、ミリオン・ブックス) 1961
  • 『愛とスタミナの32』(田多井恭子共著、集英社) 1963
  • 『生活衛生』(豊川行平, 辺野喜正夫共著、朝倉書店) 1965
  • 『公衆衛生』(編、大修館書店、現代保健体育学大系17) 1968
  • 『教養の生理解剖学 新版』(長田泰公共著、光生館) 1968
  • 『新 衛生と公衆衛生』(川村達共著、南江堂) 1969
  • 『受験と学習のバイオリズム教室』(沖村好運共著、東京新聞社、ライフ・ブックス) 1971
  • 『日本の自殺を考える』(加藤正明共編、医学書院) 1974
  • 『ストレス解消法 イライラが命を縮める』(小池五郎共著、女子栄養大学出版部、栄大ブックス) 1974
  • 『健康歳時記』(神山恵三, 鈴木修二, 二ノ宮節夫, 二ノ宮弘子共著、有斐閣新書) 1979
  • 『病気のことがすぐわかる本 医者に行く前に知っておきたい病気の常識から応急手当てまで』(田多井恭子共著、日本実業出版社) 1980
  • 『加齢の健康学 発育と老化からのアプローチ』(田多井恭子共著、大修館書店、健康科学ライブラリー) 1984
  • 『からだの健康学 絶妙な人体の働きを探求』(田多井吉之介ほか著、大修館書店、健康科学ライブラリー) 1985
  • 『衛生 公衆衛生ノート』(吉田敬一共著、南江堂) 1988

翻訳 編集

  • 『社会医学の原理』(ルネ・サンド、白石信尚共訳、白揚社) 1940 - 1941
  • 『公衆衛生の原理』(ルネ・サンド、白石信尚共訳、白揚社) 1949
  • 『適応症候群の話』(ハンス・セリエ医歯薬出版) 1953
  • 『ACTHとコーチゾンの生理的治療的効果』(ドウイット・J・イングル, バートン・L・ベーカー共著、医歯薬出版) 1954
  • 『セリエ新内分泌学』全3巻(ハンス・セリエ、医歯薬出版) 1956 - 1963
  • 人工呼吸』(ジェームス・L・フイッテンベルガー、協同医書出版社、肺機能叢書) 1956
  • ノルアドレナリン』(U・S・フォン・オイラー、綱島清三共訳、協同医書出版社) 1957
  • 『ストレスと病気』(ハロルド・G・ウォルフ、協同医書出版社) 1957
  • 『微細循環の構造と機能』(ベンジャミン・W・ツヴァイファツハ、浅野牧茂共訳、医歯薬出版) 1963
  • 『健康という幻想 医学の生物学的変化』(ルネ・デュボス紀伊国屋書店) 1964
  • 『夢から発見へ』(ハンス・セリエ、ラテイス) 1969
  • 『ストレスと病気 第2版』(ハロルド・G・ウォルフ原著、スチュワート・ウォルフ, ヘレン・グッデル改訂編集、協同医書出版社) 1970
  • 『人間はなぜ自殺をするか 生命の尊さを知るために』(アーウィン・ステンゲル、講談社、ブルーバックス) 1974
  • 『考える・学ぶ・記憶する そのとき脳では何が起こっているか』(F・フェスター、講談社、ブルーバックス) 1976
  • 『完全なる女性自身』(ロニー・G・バーバック、田多井恭子共訳、講談社) 1976
  • 『ガンの感情コントロール療法』(ローレンス・ルシャン、パシフィカ) 1979
  • 『長寿の科学 永遠の若さへの挑戦』(ジョン・ランゴーン、講談社、ブルーバックス) 1981
  • 『職場のストレス』(Alan A.McLean編、協同医書出版社) 1983

論文 編集

脚注 編集

  1. ^ 『現代日本人名録』1987
  2. ^ 『健康法のすべて』著者紹介