硫化アリル
硫化アリル(りゅうかアリル、diallyl sulfide)は、2つのアリル基が硫黄原子に結合した構造を持つスルフィド。硫化ジアリルまたはジアリルスルフィドとも呼ばれる。天然にはタマネギや長ネギなどネギ科の植物やニラやラッキョウの成分として存在する。
硫化アリル | |
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diallyl sulfide | |
別称 ジアリルチオエーテル ジアリルモノスルフィド オイルガーリック | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 592-88-1 |
PubChem | 11617 |
日化辞番号 | J6.765B |
KEGG | C08370 |
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特性 | |
化学式 | C6H10S |
モル質量 | 114.21 g mol−1 |
外観 | 無色透明の液体 |
沸点 |
138 °C |
危険性 | |
引火点 | 46 °C |
出典 | |
RTECS BC4900000 | |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
常温ではニンニクの様な臭いのある無色透明の液体。刺激性。水に不溶で、エタノール・エーテル・クロロホルム等と混和する。
可燃性があり、引火点が 46°C であることから、消防法における危険物(第4類第2石油類、危険等級III)に当たる。また、化審法の対象物質(官報公示整理番号 2-471)に指定されている。
人体への影響
編集人体にとっては、主に以下のような効能があるとされる[1]。
一方、粘膜を刺激するため、目や鼻に入ると催涙作用がある。
脚注
編集- ^ “元気+らいふ 2016年12月Vol.9 +からだ元気”. 上毛新聞社. 2020年6月23日閲覧。
- ^ “おならが硫黄の匂いになるのはなぜ?腸内にいる悪玉菌についても解説”. 森永乳業 (2024年6月1日). 2024年10月14日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- Diallyl sulfide, NIST Chemistry WebBook, SRD 69