神鉄コミュニティサービス

株式会社神鉄コミュニティサービス(しんてつコミュニティサービス)は、神戸電鉄グループ総合建設会社(ゼネコン)。

株式会社神鉄コミュニティサービス
Shintetsu Community Services Inc.
本社(神戸電鉄SHビル)
本社(神戸電鉄SHビル)
種類 株式会社
略称 SCS
本社所在地 日本の旗 日本
651-1245
兵庫県神戸市北区谷上東町1-1
設立 1985年12月24日
業種 建設業
法人番号 7140001012602 ウィキデータを編集
事業内容
  • 建設業
  • ビル・マンション総合管理
  • 警備業
  • 鉄道サービス
  • 農林サービス
代表者 岸本和也(代表取締役社長)
資本金 2000万円
純利益
  • 9500万円
(2022年3月期)[1]
総資産
  • 16億1500万円
(2022年3月31日現在)[1]
従業員数
  • 58名(受入出向社員含)
  • 臨時従業員数232名
  • (2021年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 神戸電鉄株式会社 100%
関係する人物 津山裕昭(元社長)
外部リンク www.scs-shintetsu.co.jp ウィキデータを編集
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建設業のほか施設管理業や警備業も行う[2]

概要

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神戸電鉄グループに属する企業であり、建設業施設管理業警備業を行う。現在の本社は神戸電鉄が経営する谷上SHビル内にあるが、2004年平成16年)までは鈴蘭台西町(現 鈴蘭台事務所)に、2003年平成15年)までは神鉄ビル内に本社を置いていた。

経営理念は「Service(奉仕)」、「Confidence(信頼)」、「Sincerity(真心)」である。ロゴはこれらの頭文字で、旧社名でもある「SCS」の3文字をデザインしたものであり、ヘルメットにもロゴが使用されている。

沿革

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神鉄不動産の設立

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1970年(昭和45年)に中田大三社長が就任して以降の神戸電鉄では、経営多角化を推進する中で「神鉄複合文化産業構想」と言われる関連会社を通した事業展開が進められ、相次いで子会社が設立された[3]

こうしたなかで不動産関連業務の分離も当然ながら企画され、1972年(昭和47年)6月20日神鉄不動産株式会社を設立、当初の主な業務内容はビル管理事業で、ニュータウン開発住宅産業は引き続き神戸電鉄が行うことになった[3]

ビル管理と土地賃貸を柱にスタートした同社であるが、創業直後に訪れたオイルショックの影響で門出は厳しく、1974年(昭和49年)1月には安定収入を求めて駐車場経営に進出[3]。しかし同じ神鉄グループ内で駐車場業を主力とする神鉄モータープールと事業が重複することが問題となり、同年7月30日に同社を吸収、駐車場部門の基盤を強化した[3]

神鉄建設工業への社名変更

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神鉄グループではすでに神鉄設計が建設業に進出していたが、神鉄不動産も事業の拡大を図って1974年(昭和49年)に建設事業を開始[3]。不動産会社から建設会社へと性格を変えることで、神戸電鉄関連の工事を受注し売上高を伸ばすことに活路を見出し、1980年(昭和55年)に建設部門拡大への布石として、神戸電鉄技術部および阪急電鉄系子会社より技術者を迎え入れて、本格的に建設会社としての道を歩み始めた[3]

さらにやや脇役に退いていた不動産事業の強化策として、神戸電鉄と神鉄北鈴蘭台第3次住宅地の共同造成契約を締結、神鉄エンタープライズなどとともに「神鉄北鈴開発」にひと役買うこととなったほか[3]1982年(昭和57年)には神鉄百合が丘住宅地の造成工事を受注し、初の本格的な宅地造成工事にも取り掛かった[3]

このほか神戸電鉄関連工事として、第二検車場・工場建設工事、谷上駅付近移設工事なども受注し、より一層建設会社としての性格を強めたことから、1986年(昭和61年)8月1日をもって神鉄建設工業株式会社へ社名を改め同時に社章を制定、神鉄産業とともにグループ内の中枢建設会社として確固たる地位を築き始めた[3]

歴史

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建設業

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土木事業

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  • 宅地造成工事
  • 道路橋梁工事
  • 鉄道土木工事
  • 公共工事

軌道事業

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  • 線路工事
  • 軌道構造物工事

建築事業

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  • ビル・マンション工事
  • 店舗内塗装工事
  • 鉄道建築工事
  • 公共工事

主な建設実績

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以下は一例である。神鉄建設の施工物件も含む。

  • 神鉄本社ビル
  • 六甲ひばりが丘住宅地
  • マンションクレイシア三田
  • よこやま保育園
  • 神鉄食彩館岡場店
  • 鈴蘭台中学校増築棟
  • 神戸北警察署東下駐在所庁舎
  • 武庫川流域復旧治山事業
  • 有野六甲線道路防災工事
  • 湊川駅改装工事
  • 花山新駅舎
  • 大池新駅舎

ビル・マンション総合管理業

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ビル総合管理・鉄道駅施設清掃管理

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神戸電鉄が経営する商業ビル・賃貸ビルにおいて総合管理を行うほか、鉄道駅施設の管理も行う。

  • ビル保安警備管理業務
  • ビル清掃管理業務
  • 防災設備点検報告義務
  • 特殊建物定期調査報告義務
  • ボイラー保守点検業務
  • 車両清掃業務
  • 建築設備定期検査報告義務
  • 建築物管理衛生管理業務
  • 浄化槽設備維持管理業務
  • 電力設備精密点検業務
  • 防虫防鼠衛生管理業務

マンション総合管理

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神鉄グループが開発したマンションである、西鈴壱番館やベルドール神戸北町、マンション「クレイシア」シリーズなどで総合管理を行う。

  • 事務管理業務
  • 清掃管理業務
  • 設備管理業務
  • 管理員業務
  • 長期修繕計画作成業務
  • 建築設備改修工事

警備業

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警備業務
  • 常駐警備業務
  • 駐車場・駐輪場管理業務
  • 列車監視業務
  • 交通誘導業務
  • 貨物運送取扱業務

その他の事業

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鉄道サービス業

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鉄道サービス

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  • 駅務機器保守業務
  • 駅務遠隔システム保守業務
  • ITV保守業務
  • ネットワーク機器保守業務

農林サービス業

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農林サービス

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  • 樹木伐採業務
  • 除草業務
  • 緑のリサイクル業務
  • 環境衛生管理業務
  • 植栽年間サポート

ターミニックス

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  • シロアリ・ゴキブリ駆除
  • ねずみ駆除
  • ハト撃退・ハチ駆除

トゥルグリーン

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  • 病害虫駆除
  • 施肥
  • 剪定

事務所

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本社
  • 神戸電鉄が経営する谷上SHビル内にあり、総務部・安全管理部・営業企画部の事務所となっている。2004年(平成16年)に設置されるまで、本社は鈴蘭台事務所にあった。
谷上事務所
  • 施設管理部・建設部の事務所となっている。
鈴蘭台プラザ事務所
  • 神戸電鉄が経営する鈴蘭台北神鉄ビル(鈴蘭台プラザ)内にあり、警備部の事務所となっている。
鈴蘭台事務所
  • 鉄道情報部の事務所となっている。2003年(平成15年)に神鉄ビルから本社が移転してから、2004年(平成16年)に谷上SHビルに本社が設置されるまで、本店となっていた。
警備部事務所
  • 神戸電鉄が経営する鈴蘭台西町神鉄ビル内にあり、警備部の事務所となっている。2023年(令和5年)に新設された。
三田営業所
  • 各種工事の設計、施工、施設管理関係業務を行っていたが閉鎖された。
ダスキン神鉄岡場店
鈴蘭台プラザ事務所
  • 神戸電鉄が経営する鈴蘭台北神鉄ビル(鈴蘭台プラザ)内にあり、警備部の事務所となっていた。2023年(令和5年)に鈴蘭台北神鉄ビルが閉館したことにより閉鎖された。


備考

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  • ISO14001:2004認証を取得している。
  • かつては園芸教室を実施していた。
  • 住宅用太陽光発電システム事業を実施していた時期があった。
  • 神鉄ビル・谷上SHビルの貸会議室および貸ホールの申込みは、神鉄コミュニティサービスの営業企画部が行っている。

脚注

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  1. ^ a b 株式会社神鉄コミュニティサービス 第37期決算公告
  2. ^ 第143回定時株主総会招集通知”. 神戸電鉄. 2018年8月9日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 『神鉄建設工業20年史』神鉄建設工業、1992年。 

外部リンク

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