穴吹駅
穴吹駅(あなぶきえき)は、徳島県美馬市穴吹町穴吹字岩手にある、四国旅客鉄道(JR四国)徳島線の駅。駅番号はB16。
穴吹駅 | |
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![]() 駅舎(2022年8月) | |
あなぶき Anabuki | |
◄B15 川田 (4.5 km) (5.7 km) 小島 B17► | |
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所在地 | 徳島県美馬市穴吹町穴吹字岩手19-1 |
駅番号 | ○B16 |
所属事業者 | 四国旅客鉄道(JR四国) |
所属路線 | ■徳島線 |
キロ程 | 30.3 km(佃起点) |
電報略号 | アナ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
622人/日(降車客含まず) -2018年- |
乗降人員 -統計年度- |
1,452人/日 -2018年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)3月25日[1] |
備考 |
無人駅 みどりの券売機プラス設置駅[2] |
旧・穴吹町の代表駅で、なおかつ美馬市の代表駅(美馬市には穴吹町にしか駅が存在しない)。全特急列車が停車する。
歴史
編集駅が開設された当時の穴吹周辺は、山間部で生産された藍を集め、吉野川の舟運で徳島方面へ輸送する拠点だった。鉄道が開通したことによりこの輸送は鉄道に転換した。広い構内は貨物輸送を行っていた時代の名残である。1950年(昭和25年)頃、駅前の和菓子店「日乃出本店」が駅構内で「ぶどう饅頭」の立ち売りを始めて評判となった。しかし自家用車の普及で鉄道利用客が減少したため、1980年(昭和55年)頃に立ち売りはなくなった[3]。
年表
編集駅構造
編集地上駅。跨線橋はなく、駅舎とホームは構内踏切で結ばれている。木造駅舎中央には、民営化後の改装で取り付けられた三角屋根がある[3]。無人駅で、みどりの券売機プラスが設置されている。稼働時間は5:30-23:55、オペレーター対応時間は7:00-20:00。また、男女共用の汲み取り式便所が置かれていたが、2021年に改修され、男女別水洗式便所に置き換わっている。
駅舎にキヨスク(四国キヨスク)(営業時間:6時35分-17時10分)があったが、2016年4月に閉店し[9]、同月に公衆電話も撤去された。
のりば
編集単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する地上駅。
当駅で折り返す列車が多いため、使用ホームは一定していない。
2025年3月15日のダイヤ改正より、徳島方面からのみ入線可能な切り欠き式ホーム(新1番線)の使用を開始した[8]。
のりば | 方向 | 行先 |
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1 | 上り | 鴨島・徳島方面 |
2 | ||
3 | 上り | 鴨島・徳島方面の一部列車 |
下り | 阿波池田行き |
付記事項
- 徳島線のほぼ中心にある拠点駅で、当駅から阿波池田駅方面は列車の運行本数が激減する。
- 2018年3月17日改正ダイヤ[10]時点では最終列車の終着時刻が日付を越えた0時34分(各停徳島23時37分発)で徳島県内では最も遅い時間となっていたが、この時間帯にあたる列車が阿波川島駅発着に短縮された2020年3月14日改正ダイヤ[11]では23時55分(各停徳島22時58分発)と当日中の終着となっている。
- 線路沿いにはツツジが植えられており、4月下旬から5月頃に見ごろとなる。
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ホーム(2006年8月)
利用状況
編集1日平均乗車人員は下記の通り。
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駅周辺
編集美馬市穴吹町地区だけでなく、対岸の美馬市脇町地区の玄関口となっている。
隣の駅
編集- 四国旅客鉄道(JR四国)
- ■徳島線
- 特急「剣山」停車駅
- 観光列車「藍よしのがわトロッコ」停車駅
脚注
編集- ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、657頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b “駅・鉄道情報/四国の主要駅 穴吹駅”. 四国旅客鉄道. 2021年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月24日閲覧。
- ^ a b 『交通新聞』2008年6月25日、2面。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、105頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 「徳島本線七駅の自動券売機使用開始へ」『交通新聞』交通協力会、1983年3月30日、1面。
- ^ 「「みどりの券売機プラス」を16駅に設置します (PDF)」(プレスリリース)、四国旅客鉄道株式会社、2021年7月26日。2021年7月29日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2021年8月1日閲覧。
- ^ 「JR四国 駅業務体制の見直しについて (PDF)」(プレスリリース)、四国旅客鉄道株式会社、2024年12月13日。2024年12月13日閲覧。
- ^ a b 「Topic Photos」『鉄道ピクトリアル』第75巻第6号(通巻第1038号)、電気車研究会、2025年6月1日、89頁、ISSN 0040-4047。
- ^ 「蔵本・穴吹駅のキヨスク セブンイレブンの切り替え 採算見込めず閉店(徳島経済)」『徳島新聞』2016年7月6日、8面。
- ^ 『JR時刻表』第56巻第3号、交通新聞社、2018年、国立国会図書館サーチ:R100000002-I000000062740-i9132716。
- ^ 『JR時刻表』第58巻第3号、交通新聞社、2020年、国立国会図書館サーチ:R100000002-I000000062740-i9135709。
関連項目
編集外部リンク
編集- 四国の鉄道駅 | 穴吹駅 - 四国旅客鉄道