竜星戦

日本の囲碁の棋戦

竜星戦(りゅうせいせん)は、囲碁テレビ棋戦。毎年8月から9月にかけて、決勝トーナメントが行われる。1990年度創設で、同じく囲碁将棋チャンネルで放送されている将棋の銀河戦より1年早い創設だった。1997年から公式戦となった(なお、銀河戦は2000年から公式戦になっている)。

竜星戦
公式戦
概要
主催 株式会社囲碁将棋チャンネル日本棋院
協力 関西棋院
優勝賞金 600万円
決勝 一番勝負
棋戦形式 96名による勝ち抜き戦の後、16名によるトーナメント戦
持ち時間 無し
秒読み 1手30秒、1分の考慮時間10回
創設年 1990年
公式サイト 囲碁将棋チャンネル 竜星戦
日本棋院 竜星戦
記録
現竜星 芝野虎丸(第30期)
最多優勝 一力遼(4期)
最長連覇 一力遼(3連覇)
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また2006年より、中国棋院と囲碁・将棋チャンネル共催で中国竜星戦が、2018年より、韓国棋院との共催で「韓国竜星戦」が行われている。

竜星戦はCATVスカパー!、スカパー!光、ひかりTVなどの『囲碁・将棋チャンネル』で、毎週月曜日と水曜日に放映されている。(詳しくはテレビ放送の項を参照)

また、動画配信サービス「囲碁プレミアム」での配信も行なわれている。

2021年7月から囲碁プレミアムで新棋戦の「新竜星戦」が放送開始した。同年10月「将棋プレミアム」「囲碁プレミアム」が合体し「囲碁将棋プレミアム」となった。

しくみ編集

予選・ブロック戦・決勝トーナメントからなり、テレビ放映はブロック戦からである。優勝者は、次回優勝者が決定する対局が放送されるまで、竜星を名乗ることができる。棋戦システムは囲碁・将棋チャンネルで同じく放送されている将棋の銀河戦とほぼ同様である。

予選編集

ブロック戦に出場する棋士を決定するもので、非公開で行われる。

持ち時間は1時間で、秒読みは時計により60秒となっている。

なお、前期決勝トーナメント進出者は無条件で予選免除となる。

ブロック戦編集

A~Hの8ブロックに、各12名の棋士及びアマ(合計96名)がパラマストーナメントを戦う。

20期までは前期の決勝トーナメント進出者のうち1回戦で敗れた者は無条件で各ブロックの序列2位、2回戦以上に進出した者は序列1位に置かれていたのだが、21期よりルールが変わった。23期よりアマ竜星及び準優勝者が予選に出場できるようになり、勝ち上がれば本戦に出場可能となった。これにより、洪爽義アマ竜星が23期本戦Aトーナメントの最下位で出場を果たしている。

  • 序列1位資格者(この順で資格がある)
  1. 前期優勝者
  2. 前期準優勝者
  3. タイトルホルダー[1]
  4. 前期決勝トーナメント準決勝敗退者
  5. 前期決勝トーナメント2回戦敗退者
  • 序列2位資格者
  1. 前期決勝トーナメント1回戦敗退者(タイトルホルダーを除く)

序列1位が定員オーバーになった場合は資格の順位が下位の棋士(複数いるときはその中で棋士の序列で下位の者)が序列2位へと押し出され、その分序列2位資格者のうち棋士の序列下位のものが序列3位へと押し出される。

各ブロックの優勝者(最終戦に勝った者)と、優勝者を除く最多勝ち抜き者(複数いる場合は序列上位の者)が決勝トーナメントに出場する。

なお、各ブロックの第1回戦に登場した者(序列11位または12位の者)がブロック優勝(11人抜き)をした場合は、そのブロックからは優勝者のみが決勝トーナメントに出場し、欠員は他のブロックで決勝トーナメント出場資格を得られなかった者のうち最多勝ち抜き者が補充される[2]

持ち時間はなく、初手から30秒の秒読み。ただし考慮時間(1分単位で10回)あり。

なお、現在のように8ブロックに分かれたのは第11期からで、それまでは1ブロック24名[3]の4ブロック制だった。

決勝トーナメント編集

16名(10期までは8名)による通常のトーナメントである。

持ち時間や考慮時間の利用はブロック戦と同じ。

歴代決勝結果編集

年は決勝トーナメントが実施された時点。ブロック戦は前年10月から行われている。 左が勝者。

  1. 1991年 趙治勲 - 石田芳夫
  2. 1992年 大竹英雄 - 趙治勲
  3. 1993年 趙治勲 - 柳時熏
  4. 1994年 森田道博 - 林海峰
  5. 1996年 小林覚 - 中小野田智己
  6. 1997年 小林光一 - 小松英樹
  7. 1998年 加藤正夫 - 趙治勲
  8. 1999年 山田規三生 - 森田道博
  9. 2000年 高尾紳路 - 高木祥一
  10. 2001年 加藤正夫 - 張栩
  11. 2002年 小林光一 - 王銘琬
  12. 2003年 小林光一 - 羽根直樹
  13. 2004年 高尾紳路 - 山田規三生
  14. 2005年 結城聡 - 張栩
  15. 2006年 張栩 - 結城聡
  16. 2007年 張栩 - 結城聡
  17. 2008年 河野臨 - 張栩
  18. 2009年 井山裕太 - 張栩
  19. 2010年 山下敬吾 - 中野寛也
  20. 2011年 井山裕太 - 結城聡
  21. 2012年 井山裕太 - 林漢傑
  22. 2013年 山下敬吾 - 河野臨(三コウ無勝負により再戦)
  23. 2014年 河野臨 - 余正麒
  24. 2015年 結城聡 - 趙治勲(趙の一身上の都合に伴う対局辞退のため結城の不戦勝)
  25. 2016年 一力遼 - 井山裕太
  26. 2017年 芝野虎丸 - 余正麒
  27. 2018年 一力遼 - 本木克弥
  28. 2019年 一力遼 - 上野愛咲美(9月23日に対局を生放送。上野の準優勝は一般棋戦で女性の史上最高位)
  29. 2020年 一力遼 - 井山裕太
  30. 2021年 芝野虎丸 - 許家元

テレビ放送編集

  • 2021年度 (第30期)
    • 毎週月・水曜日 20:00 放送
    • 毎週月・水曜日 7:00 再放送
    • その他随時再放送

※なおいずれも対局が早く終わり局後の検討などを含めても時間が余った場合は、「詰碁TV」「次の一手TV」などの再放送で穴埋めする。また、第22期からは将棋銀河戦と同じく両対局者、記録係と合わせて棋譜読み上げ係が登場しており、NHK杯と同じように着手後に棋譜の読み上げを行うようになった。翌第23期からは、これも銀河戦同様に手番表示を行うようになっている。いずれも同チャンネルで放送される女流棋聖戦でも同様の措置を取る。

2020年度 (第29期)より囲碁AIによる形勢判断が表示される仕組みが導入されている。

関連番組編集

  • 情報番組「囲碁まるナビ」で結果紹介。

関連番組(終了)編集

第21期以降、下記の関連番組は放送されていない。

  • 竜星クラブ
最新2局の棋譜解説と、次週の対局の見所などを紹介。
  • 竜星戦ダイジェスト
上記と同様。出演は進行役の女性観戦記者と解説役の男性棋士の2名によるコンビ。解説役の棋士は鶴山淳志七段と高梨聖健八段。大盤による解説でなく、パソコンによる棋譜再現を用いて解説するのが特徴。

新竜星戦編集

新竜星戦
非公式戦
概要
主催 囲碁将棋チャンネル
決勝 三番勝負
棋戦形式 32名によるトーナメント戦
持ち時間 1分+1手ごとに5秒加算
創設年 2021年
公式サイト 囲碁将棋チャンネル 新竜星戦
記録
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2021年度より非公式棋戦新竜星戦が行われている。第1回は前期竜星戦決勝T進出者および歴代竜星戦優勝、女流棋戦優勝者、囲碁・将棋チャンネル推薦の計32名で行う。決勝は三番勝負。竜星戦とは異なり1手ごと5秒のフィッシャー方式という超早指しとなっており、スリリングな展開になってる。

脚注編集

  1. ^ 20期までは、決勝トーナメント進出を逃した場合は序列3位に置かれた。
  2. ^ 直近では、第27期にて許家元がブロック戦で11連勝して優勝したため、他のブロックから藤沢里菜が決勝トーナメント出場を決めた例がある。
  3. ^ 5期および6期のみ12名であった。

関連項目編集

外部リンク編集